天命によって、第二皇子ハリーファを殺せと命じられた女奴隷のジェード。その理由は、ハリーファの前世にあった。しかし、ハリーファに心を読まれて叶わず、そのうち二人は次第に好意を抱いていきます。それは恋愛感情かも・・・。
他にも多数の主要人物たちを登場させ、それぞれの内情を上手く絡めながら展開していくストーリー運びが見事です。そうしながら、温かかったり、怪しかったり、時には緊迫感を放ちながら、じわじわと面白さを滲ませてきます。
群像劇仕立てになっており、ハリーファの前世の物語までも凝っていて、読み応えは抜群です。
先がまだまだどうなるのか分からない危うさの中で、次第に目が放せなくなっていく物語です。