布団の中

貴方を背負って河川敷を歩いてた

足元が悪くて何度も転びそうになったけれども

背負っているものがあるならば転ぶこともあるまいて

気を付けて足元の石を慣らしながら歩いてく

背中に張り付いた熱が分からせる

この間の布団の中でのことを思い出しては溜息をついた

あの日は、ただただ一つの布団の中で寝るだけの発熱で

人様に自慢する事なんて何一つなかった

今日も人様に話すことなんてない

ただ足が痛いというから背負っただけだ

そうしたくなる人だから背負っている

今日も発展しない布団の中で

二人して寝るのだろう、優しい熱に浮かされて

いつのまにか透明なものに包まれて寝れるだろう

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