金沢

なんとも言えない日だった

ただ遠くに出掛けただけだというのに心持ちは高ぶるというより

使命感に煽られて奇跡を感じるすべもなく目的のために高ぶる心

情緒も何もない、あるのは巡る使命感しかなかった。

それでも受け入れてくれるのは諸行無常

私の心は一切受け付けず、その場にあるのは情けない気持ち

受け入れてもらえない寂しさ、情けなさ、形が崩れる瞬間

迎え入れてくれるとは思わない、それこそ季節の変わり目、変わる天気

それでも巡るのは諸行無常

ついていけない私の速度

季節に合わせられない私の速度

男も女も変わらず景色に映り込むのに呪うは私

でも同じ目的の季節を見ていると「楽しいのだろうか」と思ってしまいます

表面の仮面、疲労の蓄積、相手を罵りたくなる気持ち

私は独りだ、一人で金沢に来た

ここは異国だ。東京よりも異国だ。観光スポットなど都会に比べれば駅を巡り発展している

見守るのは歴代の偉人たち、金沢から排出された代表たち

後世まで語り継がれる、本人の意思を感じさせない飾られた標本

いいのだろう、欲しいもの、利益になるモノ、必要なもの、私たちは敬意を払う。その事で世界が回るのであれば諸行無常。

ありがとうと言うべきだるか、私は現実、それに助けられている。

明日を生きようと決心させられる

なんとも安い私だろう、安い私は身体を強張らせながら「しょうもない、明日も生きるしかあるまい」と嘆いた。嘆いて睡眠薬を指定通りに飲むのであった。

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