第七節 割レタ、硝子
守ったひつぎの代償に 割れた、カゴ
ケースの
ひとりの蛹
悲鳴をあげた夏羅は、何処かへ行ってしまって。
壊れた靴は誰のもの?
生まれるはずの、花舞人?
それに宿った憑依の魔?
それともそれを捕まえた、
カゴの外の傍観者…?
“ち”が 出てた
蛹は動かないけど、まだきっと生きてる
覚えているもの
魂が抜けたように動かない体のことを
貴方はまだここには戻っていない
——戻ったら 本当に死んでしまうから
壊れた靴は誰のもの?
生まれるはずの、花舞人?
それに宿った憑依の魔?
カゴの外の傍観者?
消えたいのちは誰のもの?
躯を貫かれた魂が、
うらみをもって、
憎しみをもって、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます