サービス終了ソシャゲ紹介 NO.1 【ピリオドゼロ】
雑種犬「ドッ!ドッ!ドリランド!さあ、遂に第三回となりました。弱小ソシャゲ愛好家のソシャゲ語りの時間です」
灰色熊「最初の掛け声が不穏すぎる……、そして、また危険なネタを……」
雑種犬「本編が始まる前のイントロ的なフレーズです。ヒカキンTVとかでも、やってるでしょ。かつてのソシャゲ界の王者、【探検ドリランド】から持ってきました」
灰色熊「てか、【探検ドリランド】って、そんなのありましたね!懐かしすぎる!」
雑種犬「今から、5、6年前には大人気でしたからね。東京ゲームショウのブースに行列ができたり、電車内に大量の広告載せて、TVでは正月からTOKIOを使ってCM、地味にアニメも放映してました、コンプガチャ問題では消費庁をも動かしましたね!」
灰色熊「そんな時代もありましたね……良くも悪くも当時は、greeとモバゲーが時代の寵児でした」
雑種犬「今、ドリランドにどハマり中の人なんて、いるのでしょうか?最近、できたという公式アカウントを見てみたら、フォロワー数64人で、失礼とは思いながらも、笑っちゃいました」
灰色熊「それ、本当に公式アカウントなんでしょうか?というか、それ以前に、2017年現在、ドリランドがまだ生きてたことに驚きましたよ!」
雑種犬「どんな大人気のソシャゲでも、落ち目になる時は必ずやってくる。まさに、盛者必衰ですね。今回は、そんな栄枯盛衰の末にサービス終了を迎えた、ソシャゲたちを紹介するコーナーです」
灰色熊「あなたの紹介するゲームには、栄枯盛衰の栄と盛は、なかったんでしょうけどね!」
サービス終了ソシャゲ NO.1
ピリオドの先に行ってしまったソシャゲ 【ピリオドゼロ】
配信元 タイトー
ジャンル お手軽戦略カードゲーム
サービス開始 2016年11月 サービス終了 2017年5月末
<ゲーム詳細>
様々なアビリティを持つカードを集め、5枚のカードでデッキを作って闘う“お手軽戦略カードゲーム”。プレイヤーは池袋を中心とした仮想空間都市“ゼロ区”に招かれ、世界の命運を委ねた神々のカードゲームに巻き込まれていく。ライバルたちとのデュエルを通して世界を救う鍵“ピリオドゼロ”の謎に挑む物語の行く末は……。
電撃オンライン特集ページ(http://dengekionline.com/elem/000/001/406/1406576/)より引用
雑種犬「今回紹介するのは、老舗ゲームメーカー、タイトーの渾身の一作。『牛丼片手に世界を救えるカードゲーム』のキャッチコピーでお馴染みだった、【ピリオドゼロ】です。私も実際にプレイしていた作品になります」
灰色熊「キャッチフレーズの地点で死臭がヤバいですね。タイトーというと、最近はゲームセンターとか運営してる印象が強いんですが。昔は、家庭用ゲームも結構作ってたので、レトロゲー界隈でも有名とか」
雑種犬「代表作は、た〇しの挑戦状とかですね」
灰色熊「その伝説のクソゲーの話はやめろ。普通に、電車でGOとかが代表作です」
灰色熊「サービス開始は2016年11月、サービス終了2017年5月、約半年でのサービス終了ですか。老舗の有名ゲームメーカーが配信元でも、1年持たないとは……ソシャゲ業界の厳しさが伺えます」
雑種犬「ソシャゲ業界では、半年で終了とかよくある話です。大手でもスクエ〇とかは、売り上げ悪いソシャゲはすぐ打ち切りますし。それに配信元は大手の名前でも、開発・運営は中小ゲーム会社ってのはソシャゲ界隈じゃ多いですからね」
灰色熊「確かに、大手でも内製は少ないという話は聞きますね。てか、スクエニってそんなにソシャゲ出してましたっけ。【星のドラゴンクエスト】とか、【ファイナルファンタジーレコードキーパー】とか有名タイトルは知ってますけど」
雑種犬「有名どころだけで、いっぱいありますよ。アニメ化した【スクールガールズストライカーズ】とか。あと、カクヨム的には、小説コンテスト開催して、二次創作可能作品に入ってる【グリムノーツ】もそこそこ知られてるかと」
灰色熊「そこらへんは、名前なら知ってます」
雑種犬「弱小ソシャゲでいうと、今年死んだ作品だけで、5タイトルくらいあった気が。私がやったのだと、なんかFGOっぽい世界観のゲームだった【ガーディアンコーデックス】、地味にカクヨムで二次創作できる【アカシックリコード】が無事死亡しました。あっ、最近サービス終了が決まった、【グランマルシェの迷宮】ってのもありましたね」
灰色熊「死屍累々じゃないですか……大手のソシャゲは安泰なイメージがあったので、意外ですね」
雑種犬「スクエ〇は、ソシャゲに関しては、割と数で押し切るスタイルなんですよ。半年に1回くらいは、新規タイトルの大規模リリースやる印象なんですよね。その陰で、新作情報が出る度に、いまいち振るわなかった旧作タイトルが人知れず消えてます。特設コーナーを設けて、スクエ〇の弱小ソシャゲを追悼する回も作りたいレベルです」
灰色熊「闇が深い話はそろそろ止めましょう。雑種犬さんが、スクエ〇に恨みがありそうなのは、伝わってきたので」
雑種犬「じゃあ、話題を戻して、【ピリオドゼロ】の紹介に入りますね。このゲームは、テーマソングがカッコいいソシャゲでした、以上!」
参考 【ピリオドゼロ】 主題歌 Youtube動画
https://www.youtube.com/watch?v=MKD9GnG_zVI
この曲をBGMにして、このエッセイを読んでいただくのも、一興です。
灰色熊「いやいや、もう少し真面目に紹介してくださいよ!せめて、どんなゲームだったか、教えてください」
雑種犬「公式の説明だと、5枚のデッキを構築し、さまざまなアビリティを持つカードを場に出して攻撃し、相手のライフを削り合う“お手軽戦略カードゲーム”って、言われてました。実際、パック購入や他のプレイヤーとの対戦モードもあって、ちゃんとカードゲームしてるゲーム性だったので、スマホで遊べる本格カード、という肩書きに偽りはなかったと、思います」
灰色熊「デッキ枚数が5枚と少ないのは、カードゲームとしては斬新ですね。それでも、結構本格的なゲーム性があったというなら、普通に面白そうですね」
雑種犬「ただ、ざっくりした第一印象としては、【シャドウバース】や【遊戯王デュエルリンクス】をめっちゃショボくした、って感じで、イマイチでした。ゲームシステム自体は悪くなかったんですが、演出が地味だったのが、残念でしたね。カードゲームあんまりやったことない人からすると、ただただ地味なゲームに見えちゃったかも」
灰色熊「【シャドウバース】や【遊戯王デュエルリンクス】も、演出がかなり派手ですからね。オリジナルタイトルで、強力なIPがついてるわけでもないとなると、第一印象が地味では、厳しそうですね」
雑種犬「カードデザインは個人的には悪くなかったんですが、UIやキャラクターのデザインがねえ……良くも悪くも、カードデザインで力を使い果たした感がありました」
灰色熊「この【ピリオドゼロ】、ゲーム自体は良いのに、他の作品と比べた時の第一印象で損してしまう、惜しいタイトルだったんですね」
雑種犬「ドリランドとかの時代ならともかく、3Dゲームが当たり前のこの時代ですから。見た目が派手じゃないと、生き残れないんですよ。リリース時期が、ちょうど、「【シャドウバース】や【遊戯王デュエルリンクス】みたいな、本格カードゲーム系アプリが出だした頃にかぶってしまった、というのも逆風でした」
雑種犬「一応ストーリーも、プロのシナリオライターに依頼してたみたいで、結構面白かったんですが、世界観やキャラの印象はインパクトに欠けてた気がします」
灰色熊「人を選ぶけど印象的な世界観やキャラの方が、ウケるってこともありますし、そこらへんは難しいですね」
雑種犬「それでも、プレイ感覚自体は、かなり良かったですね。さくさく遊べるカードゲームって感じだったので、カードゲーム好きの灰色熊さんとかは、かなり楽しめたかも。遊宝堂というカードゲームやボードゲームの監修で有名な会社も開発に入っていたらしいので、流石といったところでした」
灰色熊「遊宝堂!アナログゲーム好きの間では、有名な会社ですよ!カードゲーム好きとして、【ピリオドゼロ】をプレイできなかったのが、残念かも……」
参考
電撃オンライン「ピリオドゼロ特集ページ」
・基本システムなど
http://dengekionline.com/elem/000/001/421/1421094/
・ゲーム画面紹介
http://dengekionline.com/elem/000/001/436/1436658/
・カードイラスト紹介
http://dengekionline.com/elem/000/001/418/1418130/
雑種犬「このゲーム、OP画面で流れてるボーカル付きのテーマソングは、めっちゃカッコ良いいんですけどね。画面をタップして、メニュー画面に行った途端、明らかにショボいUIを見せられるのが、辛かった思い出があります」
灰色熊「ログインの度に、悲しい思いをしなければいけないゲームとは、一体……」
雑種犬「そんな、【ピリオドゼロ】ですが、サービス末期には、コラボもやってたんですよ」
灰色熊「とりあえず、リゼ◯とか、進◯の巨人のキャラを出しとけっていうアレですね。【ピリオドゼロ】は牛丼がらみで、キ◯肉マンや、す◯屋辺りと、コラボしたんですか?」
雑種犬「いや、弱小ソシャゲは、そんな有名どころとコラボできません。丼太郎っていう、マイナーな飲食店とのコラボです。丼太郎のマスコットキャラが、イベントストーリーに登場する気合の入ったコラボでしたよ!まあ、コラボの甲斐も空しく、【ピリオドゼロ】はサービス継続にピリオドを打ってしまいましたけどね!」
灰色熊「丼太郎側にも、【ピリオドゼロ】側にも、コラボによる旨みが1ミリでもあったのだろうか……」
雑種犬「というわけで、私の愛したソシャゲの紹介は以上です。こうして紹介してあげることが、せめてもの供養になればと思います」
灰色熊「ヒット作の裏側で、数多くの無名のゲームたちが消えているのですね……そんなゲームたちにも、多くはなくとも、きっとファンはいたはず……何というか、悲しいですね」
雑種犬「ネット上でサービス終了したゲームのタイトル名で調べると、更新停止状態で残ってる攻略ウィキが見つかったりして、楽しいですよ」
灰色熊「また、悪趣味なことを……アンタ、サービス終了を半分楽しんでるだろ」
雑種犬「攻略ウィキの掲示板とか覗くと、リリース当時は賑わってたのに、末期になるとほぼ特定の人の一人語りになってたりして、感慨深い気分になります」
灰色熊「やめろおおおおおおおおおおおお」
雑種犬「サービスが終われば、プレイヤーの心に思い出を残し、その実体は、電子の藻屑と消える。これもまた、家庭用ゲームにはない、ソーシャルゲームの魅力の一つかと」
灰色熊「そう考えると、プレイ環境さえ整えれば、30年前と同じプレイ感覚を味わえるファミコンのゲームとかってすごいですよね……」
雑種犬「たとえ、二度と遊ぶことはできなくても、私の愛したソシャゲたちの記憶は留めておきたい。そして、存在したという事実だけでも語り継ぎたい。弱小ソシャゲ愛好家のささやかな願いです」
灰色熊「なんか、やるせない気分になってきました……」
雑種犬「懐かしくも、もの悲しい雰囲気を漂わせながら、今回は締めようと思います。このエッセイで、レトロゲーを久々に遊んだ時のようなノスタルジーを感じていただければ幸いです」
灰色熊「感傷に浸るも何も、悲壮感しか無いんですが……」
参考 電撃オンライン 「ピリオドゼロ特集ページ」
http://dengekionline.com/app/pr/periodzero/
今は亡き【ピリオドゼロ】の実態を伝える貴重な資料
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