1日目:そうだ!村の娘を救おう

(四角い世界メモ:1日はゲーム内の1日ではなく現実での1日ですゲーム時間で1ヶ月クリアは無理やで)

目を覚ますと右手には地図左手には〔ガイドブック〕と印されたものすごい分厚い本をもっていた。

どこからともなく不思議な声が聞こえてくる。

「まさとよこの声が聞こえているか」

反応するとめんどくさそうな感じがしたのでとりあえず勝手に喋るまでは放置することにした。

「聞こえてるのに無視するのはやめなさい、わしは君をそんな風に育てた覚えはありません」

「残念ながら育てられた覚えもございませんけども」

つい口を開いて反論してしまったこの手の言葉にツッコミを入れる癖を治さなければいけないようだ。

「やっぱり聞こえているんじゃないか」

「癖で面倒くさい人はシカトが一番いい対処法なので」

「そうかそうかならわしはそうそうにおいとまするかの、わしは天の声みたいに適当にサポートするから頑張るのじゃぞ~」

そう言って声はどんどん遠退いて行った、天の声ってなに?テレビでよくあるカメラには映ってない人が喋るやつ?。

そして再び天の声が聞こえた、なんだこいつ出たがりか?。

「まずは簡単に説明しようかの、視界の下の方に九個の空きスペースがあるじゃろ?そこの内2つに今持っている地図と本がセットされるのじゃ」

天の声(じしいの声)がそう言うと手元から地図と本が消えた、どうやら指で押すとアイテムは出てくるらしい。

「アイテムバーの上にあるのが体力と空腹ゲージその2つの下にあるのが経験値バーじゃ空腹ゲージが0になるとどんどん体力が減っていき体力が0になると死んでしまうから気を付けるのじゃ」

「木材はどうやって調達すればいいの?流石に素手では無理でしょ?」

このゲーム自体プレイヤーの操作キャラが素手で木を叩き切るという強靭な肉体の持ち主なのだが流石に無理だろう。

「安心するのじゃしっかりと素手でも壊せるのじゃ」

へ?普通の人間にそんなことが可能なんですか。

「安心するのじゃお主の体はスキンになっとる木を殴ってもいたくないぞ」

そう言われて体をみるとゲームスタート前に購入した緑フードのスキンに体が変わっていた焦げ茶色の髪と顔を除いてだったが。

「何じゃこりゃぁ!?」

手が四角いでもたしかにこれならワンチャン木を素手でたたき折ってもいたくないかもしれない。

「まずは木を切ってクラフトテーブルを作り剣と斧、ツルハシを作るのじゃ。

それが終わったら石をとりツールを一通り石のツールを作って羊を狩りベッドと拠点を作るのじゃ」

頑張るのじゃぞ、と最後に言い残し声は再び遠退いた今度は戻ってくる気配はなさそうだたった。

近くにモンスターでもいるのか低音でヴーっという声が聞こえた道具1つ持っていない今の状態では危険だと思い近くにあったカボチャをなんとなく回収しマップを開くと中心から十字に四等分すると左下の方が円を描くようにマッピングされたいた。

「こういうところの無駄なゲーム仕様なのか全部マッピングしてくれれば楽だったんだけどな」

とりあえずあてもなくマップの最南西へ行くことにした、本当に当てはなかったがどうしても日夜問わずモンスターが出てくるような洞窟がある場所にはいたくなかった。

(四角い世界メモ:筆者は洞窟にいる緑のがだめです、トラウマ)

すこし進むと小さな森林地帯が見えてきた木を切っていると物の作り方がわからず天の声が聞こえることも無さそうなのでとりあえずガイドブックを開いてみた中にはアイテムの名前に写真モンスターのHPなどなど色々なデータとヘルプが載っていた。

ヘルプを見るとヘルプにはこう記されていた『右手をさっと振り下ろすと丸いアイコンが2つ出てくるよ!片方はアイテムアイコン、もう一つはクラフトアイコン、アイテムアイコンを押すと9×3プラスいつも見えている9の合計36種類のアイテムの入れ替えが出来るよ。

クラフトアイコン2×2のマスを使ってアイテムを作成することができるよクラフティングテーブルの近くでアイコンを起動すると3×3でのクラフトができるようになるよ!』

と意外と真面目にわかりやすく記入してあった作った人親切だあの天のじじいとは大違いだ。

まずは原木適当なマスに置き加工して木材へ、木材を四マス全部に1つ並べてクラフティングテーブル完成、クラフティングテーブルを設置して再びクラフトアイコンを起動木材を縦に2つ並べて棒を作り、真ん中の一番下に棒その上に木材を2つ並べて木の剣、真ん中とその下に棒上の3マスに木材を並べて木のツルハシを作成した。

言われた通りツルハシ、剣は作ったが斧は無理に作る必要が無いと思い作らなかった。

(四角い世界メモ:木一本分(大体4,5個)を切ってクラフティングテーブルを作りツルハシだけを作成して石をとってから他のアイテムを作成するほうが木材が浮きます)

森を抜けると小規模な山が見えたどうやらここが最南西の場所らしい、軽く山を越えると島が終わり果てしない海になっていた。

北の方をみるといま立っている場所より少し高い山がみえた現実世界ではもう夏本番だというのにその山は雪化粧をしていた。

「ここなら雪の景色も見られるしカボチャの使い方も思い浮かんだからここに拠点を建てることにしよう」

周りに家が建てられそうな場所はなくしょうがないので一部整地した。

(四角い世界メモ:整地とはその名の通り荒れた土地を高さなどを合わせて整える事をいいます)

遠くの山から雪玉を調達し真ん中に棒その上にもう一つ棒その両サイドに木材でできる柵を12個つくり3×3で真ん中を開けて柵を設置した。

真ん中に2×2の雪玉でできる雪玉ブロックを作り2つ設置した、そして3段目にカボチャを乗せるとスノーマンこと自動自爆警備スノーゴーレムの完成である。

自動自爆警備スノーゴーレムの名前の由来は筆者曰く緑のに攻撃したら自爆されるしスケルトンに攻撃したら返り討ちにあうしあれ自爆やろって事。

(四角い世界メモ:スノーゴーレムはマスコットと雪玉製造機にしか使えません数で勝負してもエンダーマン同様雨にやられます今回のワールドは一回も雨が降ってないのでありがたや)

「よし今回は資源を大事にするために家を雪で作ることにしよう」

真ん中に棒、下にももう一つそして上に丸石ブロック1つで石のスコップをつくり包囲したスノーゴーレムの足下にスコップで雪玉を大量生産し始めた。

(四角い世界メモ:雪は全てスコップじゃないと回収できません)

大量生産した雪玉をブロックに変換し10×9高さ4で5:5にわけ半分は木材もう半分は雪ブロックにして建てた。

誰だ今工夫したって豆腐は豆腐だろって行った奴ふざけんな豆腐だよわるいか!後で体育館裏来い!。

なんだかんだで建物(豆腐)も建ておわると食料が肉ばかりで安定しないことがわかった最悪いまのままでも平気なのだが種がたくさん手に入っていることがわかり海の水を使って畑を作ることにした丘を使って縦4でよこに伸ばしながら種をどんどん植えていった。

(四角い世界メモ:ベッドは豆腐作り中にジャンプ斬りで羊から手に入れました)

家の中用のカボチャを設置してしばらくしてそとからポンポンという雪玉を飛ばしてる音が聞こえた外に出てみるとスケルトンと雪玉製造機が戦っていた石の剣を装備して間に入ると雪玉を二発、矢を一本撃たれた。

矢は頭部に刺さったが血が出ることもなく痛みすらなかったまるで。

まるでこれじゃあ死んでるみたいじゃないか。

痛みは感じない血も出ない死んでいるみたいだが個人的にはこれでいいかもしれない痛みを感じるのも血を見るのも苦手といえば苦手だからだ。

とりあえず考えるのは後にしてスケルトンを殴り倒すと雪玉製造機か無残にも雪玉になっていた、死ぬときも雪玉になるなんてお疲れ様です。

「スノーマンさんお疲れさま気が向いたら巨大スノーマンでもつくるからね」

アイテムが持ちきれないほどたくさんあるため真ん中以外に木材でできるチェストを作ったアイテムを一通り整理して地図を取り出した。

「全然マッピングしてないからなせめて村が見つかるまでマッピングしてみようかな」

今は働かずしてならぬ洞窟に入らずして鉄鉱石を手に入れる方法を探したかった。

地図、剣、少量の食料を持ち南東へ向かう準備の道具を揃えチェストにしまった。

どうしても鉄が必要になるバケツがほしくなりスポーン地点の近くの洞窟へ潜り込んだ。

モンスターがわくような暗さだというのに一体もモンスターの姿は見えなかった。

順調に進んで行くと滝のような場所があったどうせ対したモンスターもいないだろうと滝の下へ降り周りを見渡すと4mもしない場所に緑のリフォーム会社ことクリーパーがいた。

クリーパーはこちらに背を向けていたが降りてきた水の音に反応したのか後ろを振り返り。

「ハーイ(^O^)/」

と言いながら近づいてきた。

「ちょっとまってハーイ(^O^)/じゃないからこっちに近づいてこないで!?」

無言で近づいて来るクリーパーに後ずさりしながら後退するも後ろは滝で登ることは出来なかった。

無情にもシュー、という音を聞きながら命の終わりを知ったのであった。



目が覚めるとそこは拠点のベッドの上だったやはりこういう所もゲーム仕様なのかと思いつつ体を起こした。

全てがゲーム仕様なら数分もすればさっき倒された時に落としたアイテムは消えてしまうだろうその前に取り返さねば。

石の剣をクラフトし再び洞窟へ先ほどの場所へ着くとこんどはスケルトンが待ち構えていた。

「この世界にゾンビはいないのかな~?」

と、愚痴をこぼしながらスケルトンをクラッシュさせると骨がドロップした、まき散らしたアイテムを回収し周りにあった合計10の鉄鉱石を発掘し足早に自宅へ帰った。

チェストのレシピを木材ではなく丸石にすることで完成するかまどに原木を焼くすることでできる木炭を入れそこにさらに鉄鉱石をいれ精錬ししばらく待つと鉄の延べ棒が完成した。

鉄を真ん中の左右と下に設置することでできるバケツをつくり2×2で斜めに1つずつ置くとできるハサミを作った。

バケツだけを持ちあとはチェストにしまい先ほど用意していたマッピング用のチェストの中身をとり南東へと足を進めた。

最南東までいっても村は見つからなかったならば進む方向を変えようと北に進路を向けたのだが道中怪しげな建物を見かけた洋館のようだった。

しかし、たいした装備も備えもない現状で挑むのは危険と思い無視して北へ歩み続けた。

「洋館にはたしかお宝があるとかって言ってたな気が向いたら行こう」

北東に着いても村はなしそこから西へ向かった。

地図半分文進むと砂漠の中に村が見えた村にはハゲがいた、無地の茶色の服を着たハゲと無地の赤紫色の服をきたハゲがいた。

村に入るなり一人の村人に話しかけられた。

「君はこの村になにしにきたのかな、まさかこの村の女性が美女だという噂が他の村にも、、、」

「いや、僕は鍛冶屋さんに用があったんですけど」

「あぁ、そうなんだ残念だけどこの村のには鍛冶屋はあっても鍛冶職人はいないんだよね。

あ、私はドナルド・テランプだよろしく」

「鍛冶職人がいない?どういうことですか?」

どっかの国の大統領ぽい名前の男テランプに聞いた。

「この村には羊飼いと聖職者しかいないんだよ、なんでだかはわからないんだけどね」

「村長さんはどちらにいらっしゃるんですか?すこしお話を伺いたいのですが」

「私が村長だけども」

「あ、そうだったんですね。

それよりさっきの絶世の(盛りすぎ)美女とやらはどちらにいるんですか?そこんとこ詳しく」

村長の話は右から左へとしかとしとりあえずは興味のある美女についてずいずいと押し切った。

「やっぱりそれが目当てだったんだね。

まぁ残念ながら女の子達は今はここにはいないんだつい最近洋館からきた魔物に連れ去られてしまってね三人とも全員連れ去られてしまったんだ」

「はぁ、それは気の毒ですね、誰か助けに行ってくれる勇者みたいな人が現れるといいですね」

わかりやすく落ち込み下を向きながらそういい放つと、テランプに手を握られた。

「頼む彼女達を助けてくれ私達はシステムの呪縛(めたいめたい)にとらわれて村から出ることはできないんだ頼む彼女達は村から出ることはできるが私達は本当に村から出られないんだ彼女達を助けてくれれば五人の中から好きな子を連れてってくれてもいい」

(四角い世界メモ:村人は昔と違い村から外へは滅多にいきませんドアも開けられるようになり発情もします)

「なん、ですって。

それは大変だ今すぐ僕が助けに行きましょう鍛冶屋のチェストの中身と女の子一人をもらう代わりに女の子達を必ずや無傷で助けてきましょう!!」

「頼む五人全員を無事に助け出してやってくれ」

「ん??五人??」

さっきは完全にテンションが上がり過ぎていて聞こえていなかったが確か最初は三人と言っていたような。

「三人は文句無しの美女なんだが残りの二人は片方は女と間違えられたオネェもう一人は村で手を焼いている女なんだ、いやもし大変なら三人だけ助けてくれればいい」

「いえ、僕はやると決めたらやる男、五人全員を救出してみせましょう」

力の入り方が違うに決まってるだろうなんてったって合法的に嫁が手に入って童貞を捨てられるかもしれないんだこのチャンスは何者にも代え難い死んでも助けるっきゃない。

「そ、そうかがんばってくれたまえ」

テランプ村長と別れ鍛冶屋に入るとチェストが1つあった。

中身はなんとダイヤ5、パン5、リンゴ6、苗木だった。

ダイヤに目が一瞬くらんだがいまはそんな場合じゃないと思いパンとリンゴを持ちダッシュで拠点へかえった。

家のチェストから火打ち石と鉄、大量の雪ブロック剣、皮を取り出した。

ハサミと同じ配置で火打ち石と鉄で火打ち石と打ち金、真ん中と下の両サイドに皮4つ置いて皮のブーツ、真ん中と真ん中の下以外に皮で皮のズボン、真ん中の上以外に皮で皮の服、真ん中の両サイドに上3つで皮の帽子を作り装備した。

外に出て雪化粧の綺麗な山へ登るとすぅーと行きを目一杯吸い込み、大声で。

「僕も童貞がすてられるぞーやったぁー」

と騒ぎまたまたダッシュで森の洋館へと向かった洋館の裏へとつくと攻略拠点をつくった。

またまた豆腐だよわるいか!!

ベッドを設置しリスポーン地点を設定しチェストとクラフティングテーブル1つ置いて棒をつくり真ん中と全マスの両サイドでできるはしごを作った。

雪ブロックとはしご以外は一旦チェストにしまって拠点の外へでた。

「やっぱりこういうのって最上階にいるっていうのが当たり前だよね」

そういいながら雪ブロックを積み上げ最上階に侵入できる屋上と同じ高さの場所まで積み上げてそこから屋上へと足場を伸ばした。

降りる時は少し工夫して降りる場所からはしごを下ろしてゆっくりと下へ降りた。

雪ブロックとはしごをさっき入れたアイテムと入れ替えて持ち再び屋上へと上がった窓を一枚ずつ割っていき敵がいないことを確認した。

(四角い世界メモ:モンスターを嫌うあまり嫌がらせするのが好きになりました)



次回予告:童貞を捨てるためただそれだけの為に洋館攻略へと足を踏み入れる雅人待ち受けていたのは最上階に人質がいないという悲しい現実。

しかしここで諦めては童貞の名が廃る合法的に嫁が手に入って童貞を捨てられるその為に二階へ降りた雅人、しかし待ち受けていたのは強烈なモンスターの洗礼だった。

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