神崎雅人による人物紹介
最初に言った通り、これはアフターストーリーだ。
なので、
なお、一身上の都合により、俺は茉莉香や鷹丸くんたちの活躍をつぶさに観測できた人間ではないため、“本編”における活躍は鷹丸くんが上げてくれた報告書から読み取った断片的なもので、つまびらかなものではないことをお詫び申し上げておく。
『おマツリ少女とSCP!』登場人物紹介
・見た目
身長は150cmに届かない。体重は40kg程度。
・年齢
誕生日は2010年4月9日なので本編開始時点で16歳。
・性格、容姿など
アホ・ポンコツ・見栄っ張りというダメダメ三拍子が揃ったチビ。『特別な人間になりたい』という願望が人一倍強く、無茶苦茶なことを企画しては実行し、周囲に多大な迷惑をかける問題児。やることなすこと大抵失敗に終わるが、鋼のようなメンタルですぐに立ち直るタフな女子。もしくは行動力のある無能。
勉強も運動もダメで、身体も少し弱い。高校進学を期に親元を離れている。実家は常識外れな金持ちで、上瀬の高層マンションの最上階に一人で住んでいる。
身体の小ささの割に、あまり幼くは見られない。あまり化粧の必要のない大人びた容姿をしている。現実世界/電脳世界問わず裸を見られている鷹丸くんからも「スタイルは良い」と言われている。
・作中での活躍
私立高校を財力だけで合格しては退学処分になるということを二回繰り返した末に、GW明けという妙な時期に上瀬総合にやってきた。
なんのおイタをしたのか不明だが、転校一ヶ月で生徒会から停学処分を食らい、抗議のために既に知り合っていた鷹丸くんを引きずり込んで電算室を乗っ取った。
そこで偶然出会ったSCP財団Dクラス職員の真白に付き合うまま、
その事件のあと、学校のあらゆる問題児が集まり、SCP部が認可され、茉莉香は部長に就任する(名目上は生徒副会長が部長だが、特に誰も気にしていない)。
どうやら生まれて初めての才能に大いに溺れ、増長していったようだが、些細なミスで、SCPオブジェクトを現実世界に実体化させてしまう。リアルでは何もできない茉莉香を救ったのは、彼女と反比例するようにダメダメになっていた鷹丸くんだった。二人は、互いを補い合う最良のコンビになっていった。
鷹丸やSCP部員との関係の中で、茉莉香の頑なな願望は少しずつ解れていったが、電脳世界の覇権をめぐる争いや、強大過ぎるSCPの存在、さらには、集まった仲間たちが、実は財団と敵対するグループの構成員であったという事実を知り、精神的に疲弊してしまう。
“特別”を求めていた茉莉香は、次第に“普通”を求めていった。部員=友達と普通に遊び、鷹丸くんと恋人になり、学園生活を謳歌しようと努力するようになる。
結局、それは果たせず、自分の初めての居場所だった部はバラバラになってしまう。
が、SCP-2000の起動を前に、情報海で集結。見事、全組織の団結で事態を収束させ、現実世界にまで影響を及ぼし得る危機を救い、騒がしく穏やかな日常を取り戻した。
その過程で、鷹丸くんとはより一層強い絆で結ばれ、彼がアメリカに発ってからも、決してそれは途切れることがなかった。
―――こうして見ると、初登場のハチャメチャぶりから随分としおらしくなったように読めるが、ほぼ初対面の相手にビンタを見舞うなど、根っこのところは何も変わっていないらしい。
それがきっと、この『お祭り少女』のいいところでもあるのだろう。
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