影の侵略攻防論

第11話 脱落者の行進(1)

とある薄暗い廃屋の一室に数人の男女が集まっていた。


『ハハ…いゃぁまさかオオブルがやられるとはねぇ。誤算なんじゃないの?リーダー?』


そう一人の男が軽い口調でテーブルの奥の椅子に静かに座るリーダーと呼ばれた男に声を掛けた。

口を開いた男はおそらく魔術師なのだろう。周囲と同じ色の黒いフードを目深く被り隙間からは薄水色の髪が伸びている。声質からしてもおそらくまだ若い。


『………問題ない。これしきの事、我が悲願の前ではだ。』


そう、リーダーと呼ばれた男は実に淡白に返した。


『それはそれは。血も涙もない事で……。まぁ僕も言っては見たものの気になんかしてないんだけどね?…アイツ近くにいると獣臭かったし?』


魔術師の男も仲間の死をそれほど重要視していなかった。


『それより魔術師マイビス…、どうなっている?』


リーダーはさっきから話していた魔術師、マイビスに神妙な顔つきで進捗状況を聞いた。


『ナイスタイミングだよ。丁度昨日、全ての工程が終了してね…今すぐにでも始められる。』


マイビスは椅子から飛び降り、とても楽しそうに待ち遠しいかのように話した。フードの下からでも顔に張り付いた不気味な笑顔が見てとれるほどだ。


「いよいよ始まるのね…これで私達の願いも叶う…」


「そうだねお姉ちゃん。」


それに呼応するかのように部屋の隅の方から二人の少女の声が聞こえてきた。

今度は間髪入れずに少女達とは反対の方から声が聞こえた。男が一人腕を組みながら壁にもたれかかっている。


『…その前に一つ、奴らはどうするんだ?オオブルを殺ったって言う例の天秤番…』


『めずらしいねぇ…タイエン。君が自分から会話に混ざるなんて。』


マイビスが不思議そうに驚いた様子で男の発言に反応していた。


しかしタイエンと呼ばれた男からはひどく冷たく低い声で言葉が返ってくる。


『勘違いするなよ…俺はやりたいように俺の仕事を真正面からこなしたいだけだ。

…それにここにいる奴らは?』


タイエンは鋭い目つきで辺りを少し見回した。今度はリーダーの方へと顔を向ける。


『…お前と馴れ合うつもりはない。が…目的までの道は同じだ。……天秤番はこの俺が仕留める。邪魔立ては許さん。…いいな?』


リーダーは手で顎を覆って少し考えていた。


『…いいだろう。最近少しずつではあるが名前が出てきている。万が一のことも考えて早目に摘み取るのが得策だろう…』


そう言いつつ、リーダーは自分の席を立った。ゆっくりと扉の方へと歩いて行く…

後ろにはさっき話していたもの達を引き連れていた。

そしてガシャリと扉を開け部屋の外へと出る。


『行こう…我が同胞達よ。今こそかの忌々しい皇国を終わらせる時だ。』






「これで終わりよ!豚風情がっ!!」


ザンッ…

織は勢いよくファリアナを振り下ろす。上から真っ直ぐに降ろされた刀は豚風情と罵られた豚…というより身の丈三メートルほどにもなる巨大な猪の脳天に直撃した。


『ピ、ピギィィィッッ……ブルッフゥ…』


巨大な猪は頭にくらったのにもかかわらず、両足で踏ん張り持ちこたえていた。


「うっそおおっ!これで何発目と思ってんのよ!いい加減にしなさいよね…」


『確かに…とても猪とは思えん硬さでこざるなぁ。』


織達は現在クエストのため、ダレイオリー皇国の東の外れにある小さな農村へと来ていた。クエストと言ってもどちらかというと、天秤番への依頼と言った方が近い。

現状から分かる通り、巨大な猪を駆除していた。畑や農作物だけでなく最近では人身被害をも出していたため織へと駆除の依頼が届いたのだった。

織は現在数えて二十七の斬撃を浴びせていた。しかし一向に倒れない。


『ブワァアアアアア---』


織が驚いていた時、今度は猪が文字通り猛進してきていた。


「やばいわね…織、どうすんのよ?」


『…仕方ない。無駄な殺生はなるべくしたくはなかったのでごさるが…』


一度大きく右に転がるようにして突進を避け織はファリアナに話しかけた。


『ふぁりあな殿よいでござるか!』


「なっ何?…何か方法があるの!?」


ファリアナが聞き返したその時、織は突如ファリアナを


「…え?」


『“ちぇんじ”でござる!』


言うやいなや、唖然として口が開きっぱなしのファリアナをその場に残して、猪の方へと走り出した。さらに途中でもう一つのスピリードの名を呼ぶ…


『お願いするでござるそふぃあ殿っ!』


「お任せください主人様!」


織の右手に一つの槍が握られる。

猪の方も気づいたのか、方向転換をして織を押し潰そうと突進し直した。


『 』


ドサァアァァァ-


双方は激しくぶつかり合った。そして木を揺らし小鳥たちを慌てて飛ばすほどの衝撃と音を立てて猪がその場に崩れ落ちたのだった。


『紅葉狩り。今回は一槍だけで済んだでござるな…』


「お見事です、主人様!」


槍から姿を戻したソフィアが労いの言葉をかける。


『ありがとうでござる。…時にそふぃあ殿。

手当の準備をお願いしてもいいでござるか?』


織が後ろで頭をかきながら、そう言ってきてソフィアは不思議そうに首を傾けて尋ねた。


「…治癒、ですか?…見たところ特にお怪我はないようですが?」


そうすると織は何故かソフィアから少し距離を置いた。その目は不思議と覚悟が決まっている。


『ふふ。先ほどの猪が、まったくかわいいものでござ……ぐはぁぁ…!!』


ソフィアが音に気づき、事を理解した頃にはすでにファリアナの超絶ライダーキックが織の顔面にめり込んでいた…。



『……まったく少しは手加減して欲しいでござる。治してもらったとはいえ少しばかり痛みが取れぬよ。』


「自業自得よ。…べ、別にアタシで倒さなかったことに怒ってるんじゃないのよ!?…た…ただいきなりの展開に腹を立てているのであって……」


「はぁぁ。どうだか……」


「なによソフィア!なにが言いたいのよ?…っていうかそんな目で見るなぁ!」


騒がしいがとても見ていて愛らしいファリアナ。可愛らしさというよりも美人の方が似合い冷静さで場をまとめるソフィア。そんな二人をおろおろと苦笑いを浮かべながらとり持つ織。…これがいつもの彼らの日常だ。

しかし日が山に隠れ始め、辺りが暗くなってきていた時ゲートの近くで何やら騒いでいるのを見つける。日常の崩壊などこの世界においては珍しくともなんともないのだ。


「…何かあったんですかね?」


『………。』


織達が緊張を走らせながら近づいていった時、それに気づいた一人の男が慌てて駆け寄ってきた。


『て、天秤番様ぁぁ…一大事ですっ!』


『何かあったんでござるか?』


息も絶え絶えのその男から発せられた言葉は一行を凍りつかせるには十分な破壊力を秘めていた。


『実は先程メールで…


「「『なっ……なんだってぇぇー!?』」」


三人の声が見事に重なり、集まった人達全てを一斉に振り向かせるほどだった。


『…拙者らが出ている間に一体何が?いや、もしや敵の襲撃?それとも……』


「織っ!」


何かを考えていた織をファリアナが叫び意識を戻させる。


『…もちろん分かってるでござるよ。ふぁりあな殿!』


織がそう言うと、ファリアナは無言で頷き大剣へと姿を変え織の両手に握られた。


『そふぃあ殿は拙者の後ろに。今からだれいおりーへ帰還するでござる!』


「はいっ。」


任務が終わってつかの間。織達は戦闘態勢のまま、見送りの人達を尻目にゲートへと駆け出した。



『こ……れは……』


「ヒドイですね…。」


織の目は驚愕に見開かれていた。

“火の海”と形容されたのも頷ける光景。

チラチラと赤い火の粉が舞い上がり、暗いはずの夜空には真っ赤な装飾が施されており建物の倒壊する音、微かに聞こえる人々の悲鳴や発狂が目の前をさらに地獄然としていた。


辺りを少し歩いて見ると不意に何かが近づいていることに気づいた。


『人でござろうか?』


「にしてもなんか黒くない?」


ファリアナの指摘した通り、確かに歩いてきているのは人の形をしていた。

だが、どこかがおかしい。

よく見て見ると足取りはおぼつかなく、瞳?と言うより目の位置には怪しく輝く紅色の光源。そして何より黒いと言うよりもそれはまるで


「いいえ…まさかあれは……!!主人様お逃げください!あれは……」


『むっ……?』


後ろで慌てた様子のソフィアに織が振り向こうとした時には遅かった。

その黒い物体が加速し、襲ってきたからだ。


『うしゃあああああぁぁぁー』


「織、構えなさい!」


ファリアナの言葉で間一髪。武装してした甲斐もあり、相手の初手を左にいなすことに成功した。


『なん、なんで…ござる…?コイツは?』


いなしたと思えばすぐに体制を取り直し連撃を仕掛けてきた。織は状況についていけないためか、反応が遅く一撃を貰ってしまう。


『ぐふっ……』


「織!!」


みぞおち近くに入り、一瞬膝をついたその瞬間を相手は見逃すはずもなく……


『ウジュュラァァッ』


謎の奇声とともに鋭い攻撃を打ち出していたのだった。しかし、その時…


『行くぞサランデルト!【透写とうしゃ】発動!』


織が背にしていた店の


『な、ふーり殿!?』


織が驚きの声を上げた直後凄まじい速さでフーリはサランデルトを振り抜き敵の首を落としていた。

血が出たりすることなく、何故かその怪物は黒い煙と共に霧散した。


『お怪我はありませんか?織君。登場してからやっと私の勇姿を見せることができましたね。』


そう言ってはにかんだフーリの手には大きさこそファリアナよりも小さいものだが、刀身からは光が放たれているような美しい騎士の片手剣つまり彼のスピリードであるサランデルトが握られていた。


「アンタ結構強かったのね。でもなんで鏡から?」


ファリアナが剣のまま素直に思ったことをフーリにぶつける。


『…まぁ私の戦闘シーンはそんなに……じゃなくて!それはこのサランデルトの能力【透写とうしゃ】の力。鏡に限らず反射して写るものなら、。連撃や奇襲にはかなり向いているのだけれど何分騎士らしくないと、評判は良くないんだけどね。』


『なるほど。それはそうと、助けていただき感謝いたすかたじけない。…もう一つ教えていただきたい。今どういう状況なんでごさるか?』


織の的を射た質問に思わずファリアナもソフィアも黙り込み次なる言葉を待っていた。


プルルルルルッッ…プルルルッ


『…?…』


すると突然織の携帯(ガラケー)が鳴り出した。慌てて懐から出して表示を見て見るとそこにはなんと“博士”の表示。


『出てください。おそらくナドルホさんから説明があると思います。』


そう言われて織は素直に電話に出た。


『も、もしもし?』


『いやぁ織クン!大丈夫かね?いきなりやられてないかね?…あっ!だとしたら電話かけられないか!ははははっ。』


電話の向こうからは陽気な老人の声が聞こえてきて織は思わず頭を抑えた。


『笑ってる場合じゃないでござるよ!説明してくだされ!!』


織が少し声を上げると、急に静かになり今度はとても真面目な声が返ってきた。


『確かに。些か不謹慎であったな。……では改めて説明しよう。実は今ダレイオリーのほとんど全域で【暗黒住人ダークレジデンス】による攻撃を受けているのだ!』


『だーくれじでんす?』


『【暗黒住人ダークレジデンス】とはその名の通り暗黒世界、つまり俗に言う死者の世界の住人のことだ。自然現象ではなくこれは死霊魔術の一種だ。おそらくここレゴナスターでの魂魄を媒体にしているのだろう。…それ故に戦闘力は高い!気を引き締めて倒さねばならん。』


ナドルホの話は驚愕だった。あまりオカルトの類を信じない織でもさっきの光景がその話の真実味を立証していた。


『…ですが、一度死んでいると言ってもやはり人ではござらんか?』


織の発言にすぐさまかなりのボリュームでナドルホが叱責を飛ばす。


『馬鹿者っっ!!!貴様は今を生きる生者の命よりもそれらを踏みつぶそうとする怪物の命を優先すると言うのかね?全く馬鹿がている!ナンセンス極まりない!』


『す……すまんでござる。確かになどるほ殿の言う通りだ。』


織は肩を落として素直に謝った。


『こちらも声を荒げてしまってすまない。君の優しい心もようわかる。だがそれではダメなのだ。奴らは倒してもすぐに現れる。!発動させている魔術師を叩けば全て終わる。』


そうして織はまっすぐに辺りの惨状を見つめ覚悟を決める。


『ご助言感謝致す。この雛方織、侍として王より預かりし天秤番として弱きを助けこの惨劇を幕引きさせるでござる!』


『頑張りたまえ。こちらも何かあれば協力しよう。』



そう言われてから織は通話を切り、携帯を懐にしまった。


「話は決まったみたいね。派手に死霊狩りゴーストハントといこうじゃないっ!」


人の姿へと戻っていたファリアナがニィィと口の端を釣り上げていた。


コクリと頷き織は指示を出し始める。


『拙者はこのまま人々を助けつつその魔術師を探すでござる。そふぃあ殿はふーり殿と共に負傷者の手当てを。魔力はそれほど気にせずともよいでござる。頼めるでござるか?』


一瞬何か言いたそうなソフィアだったがフーリと顔を見合わせ頷いた。


「分かりました。主人様も十分お気をつけて。何かあったら必ず呼んで下さい。テレポートよりも早く貴方の元へ行きますから。」


『私も了解です。それと他の冒険者や王室の騎士達も事の処理に当たっています。コンタクトを取って協力してみてください。』


『……ありがとう。二人とも。では…殿気張るでござるよ!』


「そうこなくっちゃね!!」


こうして織は戦火飛び交う街へ走り出そうとした時突然後ろから呼び止められる。


『オイオイ、この俺を忘れていくなよな。』


『にっく殿!?…どうしてここへ?家の方は?』


なんとそこには織のサポート妖精(チワワ)のニックがいた。


『家の方なら多分心配ねぇ。それにレチリアも安全な所へ送っておいた。ったく俺はお前のサポート役だぜ?』


そう言って肩に飛び乗ったニックを織はしばらく見つめていた。そしてフッと微かに笑って今度こそ炎飛び交うダレイオリーへと駆けだした。



取り敢えず他の騎士や冒険者を探すため織達は縦横無尽に街を駆け巡っていた。


『ガアアアッ』


『春型-霞桜!!』


『ズアアッガアアアー』


『夏型-青嵐!!!』


『バアア……』


「ああ、もうしつこいのよっ!!川蜻蛉!」


走りながら向かってくる敵を突き、斬り、投げ倒す。予想よりもかなり敵の数は多かった。


『終わりが全く見えぬな。敵の数が減らない…』


『『『きゃあああああああっ!!』』』


『!!』


織がそう呟いた直後近くの路地裏から複数の悲鳴が聞こえてきた。

織は慌てて現場へと向きを変える。


『どうなされ……!』


織が絶句する。そこには複数の男女を取り囲むように暗黒住人が何十という数で群がっていたからだ。


「マズイわよ…これ。この数どうやって」


『どきな天秤番!!』


ファリアナさえも狼狽えた声を上げていた直後後ろから凄まじい勢いと共に聞いた事のある声が聞こえてきた。


殿!?』


なんとそこには王室であった騎士、レイン・テノフォードの姿が。見るとレインはファリアナほどの大きな大剣をまさに振り下ろそうとしていた。


『やべぇ…避けろ!!』


ニックの掛け声と共に路地に転がる織。

次の瞬間振り降ろされた大剣は地面を捉えそして、、一瞬で敵を薙ぎ払った。おまけに住人には傷など一つも付けずにだ。


『す、すごい。』


『これが魔皇帝討伐の中心騎士の実力か…。』


織とニックは驚きを隠せないままレインの元へ駆け寄った。


『申し訳ないでござるれいん殿。おかげで助かり申した。』


するといつぞやのようにレインはニカッと笑いながら大剣を肩に担いだ。


『良いってことよ。だがまぁ…当てが外れたかな?』


挑発するような目を向けながら一変して織に対してまた違った笑みを見せた。


『………。』


「助力には感謝するけど、その言い方はないんじゃないっ!?」


フンッ…と今度はレインの手にあるスピリードが呆れた声を上げていた。


『まぁいいぜ。それはそうとどうやら星はダレイオリーの中心的シンボルの時計塔近くにいるらしい。俺は先に行くが、さっさと来いよ。』


そうしてレインはまた光輝く暗闇へと走り去って行った。


「アタシやっぱりアイツら苦手だわ。特にあのスピリード。…アンタも何か言い返しなさいよ!……織?」


ファリアナの愚痴と喧騒は今の織には届いていなかった。


(確かに今の拙者には一撃で複数の相手を倒せるような技は無い。いや、そもそも瞬華愁刀流にそもそもそんなものがあるのか?)


『……先を急ぐでござるよ。』


雑念を振り払い織はまた歩き始める。

しかし“二度とある事は三度ある”という言葉を考えた者を褒め称えてやりたいほど織はついていなかった。


何かの施設だろうか?とにかく大きな建物にさっきよりも数の多い暗黒住人が中の人々を襲っていたのだった。


『やべえ。これは時間の問題だぞ。どうする?』


「中に結構な人がいるわね…チッ」


そしてニックは織を見た。ファリアナも厳密には見ていないが織は強い視線を大剣から感じていた。


無言の時が続く。


その間も織は必死に頭を回転させていた。

一陣の熱を帯びた風が吹き抜けていった。


(何か…何か無いのでござるか??この数を一度で倒す方法は。何か……んっ?)


織はそこで吹かれた風によって近くにあった炎がさらに高く燃え上がる様子を見てハッとしたように声を出した。


『もしかしたら…いけるかもしれないでござる!!』


「何か思いついたのね!」


ファリアナの言葉と共に織は目の前の光景を見る。

脳裏にはうっすらとしか覚えがないのだが昔修行中?に山の奥の小屋で見つけたとある本の一ページが蘇っていた。


『お主の力を借りれば…

瞬華愁刀流 夢幻むげん黍嵐きびあらし

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