第6話 山を登れば

窓から気持ちのいい風が運ばれてきた。

シーツに張り付く眩しい朝日。

そこでベットの上で寝ていた少年はゆっくりと目を開けて覚醒した。


『ふぁぁ…やっぱり衣食住が揃っていることは何よりも幸福なことでござるな。この“べっと”と言うものには中々慣れぬが…』


まだ寝ぼけてはいたが、織は早々と今日の緑がかった上の着物に灰色の下を合わせた服に着替えて階下へと向かった。


『おはようでござる、れちりあ殿!』


織が声をかけてくれたのはこの家の家事など

を色々こなしてくれているレチリア・ミスト。どうやら朝ご飯の支度をしていたようで

階段のすぐ近くにある、少し広めの台所を忙しなく動いていた。


『あぁっおはようございます、シキさん。いつもいつも早いですねぇ?すみませんまだ支度が…』


野菜を切る手を休めずにレチリアは丁寧に対応した。

今織達が生活しているこの家は王の【天秤番】になる事で与えられた家なのだ。大きさや広さは一般の家よりやや大きく、王城を少し離れた平野部分に立地されている。隅々まで掃除が行き届いており、外装だけでなく内装を見てもレチリアの能力の高さが伺えた…


『いや、拙者は少し外で鍛錬してくるでござるよ。朝餉あさげまでには戻るでござる。』


そう言って織は玄関の扉を開けて、外へと出かけていった。

朝一の散歩をすること。それが織のこの家に住んでからの毎日の日課になっていた。王城でウィルと対面し、天秤番なる大役を仰せつかって早、二週間。実を言えばそれほど大したことはしておらず、家にテレポートがついていることをいいことにいつもの感じでクエストをこなす毎日を送っていた。


少し山の方に進んでいき、織はいつもの空き地についた。そこで素振りをするのもまた日課だ。


『ふっ、ふっ…はっ、はっ…』


体の軸をぶらさずに一、二、三と軽快に刀(言うまでもないが自作の木刀だ。)を振った。朝の冷たい空気を斬り、少しだけ流れる汗を織は心地よく感じていた。


『やっぱり適度に体を動かすのはいいことでござるな。しかし…』


満足げな笑みを浮かべてひとりでに呟いていた織だったが、直ぐに朝のこの風景に似合わないような顔をした。


(なんでござろう…前もこうして朝に刀を振るったりしていたような)


木刀を少し下ろして遠い昔の事を思い出そうとしたが叶わず、ふっと人笑いすると…


『…気のせいでござるな。』


そう言って、手前にあった大きなきの幹に少し距離を置いて技を一つ放ち、その場を後にした。


『ただいまでござるー。』


「あ、おかえんなさい。…ふぁ、アンタよく毎朝、毎朝、毎朝そんなに早く起きて外なんか出歩けるわね…。」


玄関のドアを開けると、少し離れた所にある階段からちょうどファリアナが降りてきていた。どうやら今起きたようだ。ちなみに織が起きてからおおよそ二時間と少し経っている。

んんぅ、などと背伸びをし、ファリアナはだらしなく欠伸をしていた。伸びをした時に微かに見えるはだけた肩や胸元に織は少し赤面したがこの程度では織は動揺したりなどしない。何せ心は見た目からは想像もつかないほど大人というより、年老いているからだ。


『…ふぁりあな殿は少し、不摂生ふせっせいではござらぬか?早寝、早起きは基本でござるよ。』


織は、はぁとため息をついて肩をすくめた。ファリアナは…


「うるさいわねぇいいでしょ別に?眠いものは眠いのよっ!…後また“殿”って…あの時は呼び捨てにしたくせに(ボソッ)…。」


織の目にはなぜかファリアナが少しふてくされているように映った。訳が分からなかったが、ファリアナを動かして食卓に行くことにした。


『さぁ、顔を洗ってくるでござる。せっかくの朝餉が冷めてしまうでござるよ?』


『…それもそうね。』


ファリアナは洗面台の方へ、織は食卓へと向かって行った。


『『『「いただきます。」』』』


この家の者が全員席に着き、朝食の前で手を合わせていた。

大きめのテーブルに着き、織の前にはファリアナ、隣にはレチリア、所謂誕生日席にニックが座っていた。

普通、この世界では使用人は使えている者と食を囲むことはないのだが、織の要望で揃って食べることになった。レチリアも最初はとても驚いていたが今ではすっかり慣れて嬉しそうに食べていた。

今日のメニューはパンに目玉焼きやちょっとしたスープなど。案外織はパンを気に入っていた。

黙々と食べていたニック(犬だが深いことは考えてはいけない。)が不意に手?を止めて織の方を見た。


『そういえば今日ってお前の天秤番としての方のお付き…って言うか実質部下がたずねてくるんだよな?』


織も口に入れたパンを食べきり頷いた。


『…ゴクッ。…そうでござるよ?ちょうど朝餉が終わった頃ぐらいではござらんか?』


織は後ろの時計を見ながら応答した。


織の予想通り、朝食が終わりレチリアが片付けを始めていた頃奥にまでよく響く玄関のベルが鳴らされた。

織が歩いて玄関の方へ行き、ドアを開け外の人物を確認してみると…


『はい、お待ちして…って殿!?どうしてこのような所へ?そ、そちらの方は?』


織は扉を開けて驚いた。

目の前にいた男は、王城に呼ばれた日決闘という形で実力を図ろうとした天秤番候補だった騎士フーリ・ワン・ハードだったからだ。

少し斜め後ろには背は少し小柄だがフーリと似通った鎧を身につけている青い髪の少女騎士が控えていた。


『織様、おはようございます。あなたの部下にて天秤番のサポートをと、陛下から直々に勅命を頂きこうして参上しました。改めてフーリとお呼び下さい。こちらは私のスピリード名をサランデルト。少し無口でシャイな性格なのですが腕は確かです。よろしくお願い致します!』


そう言って改めてフーリは姿勢を正し、鎧をガチャガチャ言わせながら直立した。隣に居るサランデルトも少し頬を紅潮させていたが心なしか姿勢を正していた。


『アンタ確か…』


「フーリ・ワン・ハードッ!!」


出迎えるにしても遅いのを気にしたのか奥からニックとファリアナがやってきて例の王宮からの使者を見て驚いていた。


『ま、まぁ一旦上がるでござるよ』


織がそう促して、ひとまず全員が応接室へと向かった。


『それにしても、どうしてうぃる、あっいや…陛下はふーり殿を?』


応接室に入り、とりあえず織は思った疑問を口にしてみていた。あの日の、決闘のことがあったからだ…。


『実を言うとですね、有志を募る際に私は

自ら志願したのですよ。織様の剣術、それは見事で感服致しました。出来れば近くで学ばせていただこうかと思いまして。』


フーリもあの日の事を思い出していた。

確かに自分の実力が足りず悔しい思いをしたと同時に織の素性にもさらに疑念が生まれたのは事実だ。

だが、その太刀筋が見事な事もまた紛れも無い事実であり、さらにその場を平和的に解決しよとした織の戦い方に興味が湧き自らの意思でフーリは織についていこうと決めたのだった。


「アンタ、あの時そんな凄いことしてたっけ?」


『うーむ、いやそれほど大したことは。でもまぁ些か照れるでござるなぁ。』


ファリアナのツッコミに織は頬をポリポリ掻きながら照れ臭そうに答えていた。


『なら、よかったじゃねーか。一度手を合わせたやつなら実力もわかるし、頼りになるし、戦力にもなる。』


『それは、そうだが…。ならばせめて敬語はやめていただけぬか?こちらが年が少ないゆえなんだか気恥ずかしいでござるよ。』


ニックの最後の一押しに、織は最大の譲歩をしめしていた。


『しかし、年下であろうとあなたは私の使えるべき天秤番としての主人。…………ならばせめて“織君”とお呼びしても?』


『まぁ、そうゆう事なら…。さらんでると殿も今後ともよろしくお願い致す。』


織は少し納得しつつ、フーリのスピリードサランデルトにも話しかけていたのだが…


『……!ッッ…はっはい。その、よ、よ、よ、よろしくお願い致しますっ!?!』


恥ずかしがりやなサランデルトは急にしかも面と真正面から言われて赤面して小声で答えて今にも倒れそうであった。


『ところで、織君は今日何をするのですか?』


フーリが尋ねる。


『そうでござるなぁ…拙者は今日は山に行こうと思ってるでござるよ。』


『山、ですか…ちなみにどうして?』


『いやなに、自分のくえすとをこなしていくうちに困っている街の人などに会ったりするのではないかと思うゆえいつも通りに過ごそうかと…』


『なるほど、天秤番として大きく動かず、その場の状況に合わせて動くと…流石は織君。感服の次第です。』


フーリはひとしきり敬語なのか、敬語では無いのか最早わからない口調で織の話に感動していた。さらに続ける。


『私もお供したいのは山々なのですが生憎、騎士としての仕事も実はかなりありまして…

申し訳ありません。』


頭を下げるフーリと無口なサランデルト。

織は慌てて手を左右にせわしく降って応対した。


『いやいやなんのそのような事気にしないでほしいでござるよ!ふーり殿も己が仕事に集中して下され。何かあったらちゃんと力を貸していただくでござるよっ!』


『かたじけない…。』


それからまた少し話をした後、フーリは仕事の時間がやってきて織達の元を後にした。そうして織はテレポートが設置されている部屋へと歩をすすめていた。


『そういえば…ふぁりあな殿はどうするでござるか?一緒に行くでござるか?』


テレポートの部屋の前で足を止めて後方からついてきていたファリアナにどうするか尋ねていた。


『今回のクエストって確か山の自然調査だったわよね?…ならあたしはパス!ここに居るわ。なんかあったらまた前みたいに呼びなさい。』


今回の織が受けたクエストは山の自然調査だった。ここから数十キロほど離れたところにある“ボストフ”と呼ばれる少し標高が高めの山だ。さほど険しくは無いが、少し前に歴史的価値のあるものが発見されたとかなんとかで改めて調査が行われている。


『承知。では行ってくるでござる。』


織が扉を開けると、床には織にとっては全く読めるどころか理解もできない文字がくすんだ灰色で綴られており、中央らへんに立つと

眩い光に包まれた。


『…ここが、ぼすとふでござるか…』


織が少し経って目を開けると、家の部屋の中からいきなり大きな山が眼前にそびえ立つふもとの小さな町へと景色が変化していた。

辺りをキョロキョロしているとちょうど手前の建物から中年の男が出てきて織を見つけ軽く手を振りながら近づいて来た。


『もしかして、あなたが今回のクエストを引き受けてくれた雛方さん?……あぁやはりそうでしたかぁ!はじめまして、私は考古学者兼自然保護官をしておりますタクミ・ソロトーンです。どうぞよろしく。』


どうもと織も差し出されたタクミの手を握り返していた。タクミは見たところ中肉中背の男で織と同じ短髪黒髪。ほんのりと日焼けした肌や服装からいかにも学者らしかった。


『それで今回拙者はどうすれば?』


『はい、こちらで用意したコレを付けていただいてただ山の中を歩くだけです。』


織が手渡されたものは丸い形の何かの機械のようなものだった。


『それをつければ遭難もしませんし、しかも何か見つけるとその見つけた地点までのルートを記録してくれます。ボストフ山はそこまで険しくはありませんが地形が複雑で、さらに古代の物が見つかった影響か魔物の出現も最近では確認されています。十分気をつけてください…』


少し深妙な顔でタクミは説明をした。

話が終わると織は山道の入り口までタクミの出した車で送ってもらい、山の調査を開始した。非戦闘員のタクミは最近魔獣や何やらが出現し危険という事で留守番だった。


『さて、行くでござるかっ!』


織は山登りということに少し胸を弾ませて、意気揚々と辺りを埋め尽くすほどの木々が作り出す自然の空間へと前進を始めた。

数時間ほど歩くと、タクミが言っていたことを織は改めて思い知らされていた。

景色は綺麗で歩くのが困難なほど足場が悪いわけではないのだが、どこか入り組んでいて進みずらかった。

織はというと“これも何かの修行!”ということで特になんともなく足を動かし続けていた。織が着用している着物は本来、登山には全然向かないのだが、レチリアが作ってくれた着物はこちらの世界の何かを使っているのだろうか?織は今まで感じたことのないほどの動き安さを感じていた…。


『これ本当に道でござろうか?』


そもそも山に道はないのだが、織の目の前の光景はまさに獣道もいいところだった。


『この“こんぱす”も正直あまりよく分からんし…』


調査器具と一緒に渡された針の先端が北を指すというコンパスにも織は苦戦していた。定番だがサムライは程度はどうであれ機械に弱いのだ。


『…こうなればもう拙者の勘を信じるでござるか…』


そうして織はなぜか沢山の死線をくぐり抜けてきた(気がする)自身の勘を頼りに進むことにした。…本当にそれでいいのか?


『はぁ、はぁ………うん?』


しかし織の日頃の行いが良いのか、少し険しい所を歩ききると目の前の少し開けたところに何かの建物が現れた。

場違いというより、少し異様な雰囲気だった。すごく大きくはないがそれなりにあり色が付いた窓に大きな扉。そして白を基調とした清潔そうな外壁。さらに上には縦と横で、クロスされた二つの棒の像。これはまさしく…


(…いつか話に聞いたような?そう、日本が鎖国をする以前に南蛮人が確か信仰していたという派閥の建物!。)


そう、織の目の前にあるものは俗に言うだったのだ。


『…いったいどうしてこのような所に?』


織が不思議そうにフラフラと近づいて行こうとした時後ろの方でガサガサと葉が雑に揺れる音がした。慌てて振り返るとそこには驚いたことに数人のまだ幼い


『お前ここにいったい何の用だよぉ!』


真ん中の気の強そうな男の子が織に突っかかってきた。


『あ、…いやそのぉ怪しいものではござらんよ?ただ歩いているとたまたま、本当にここに行き着いただけで…』


織がおずおずと弁明していると…


『うっそだぁぁー、怪しい人はみんな最初にそう言うんだよ!』


『うっ…。』


すぐ後ろにいた女の子に軽く論破されてしまった。


『まさか、お前なんだなっ!この前みたいにはさせねぇぞ!みんなもソフィア姉ちゃんも俺たちで守る!』


そう言ってどこからともなく棍棒や少し大きい石を集めてきて装備し、いきなり織に一斉に飛びかかった。


『ま、待つでござるよ!話せば分か…』


『やれぇーーーーー』


『うっ…わ』


織は追いかけてくる子供達やかなりのスピードで飛んでくる石を避けながら走って逃げ出した。流石に自分のスピードには付いてこられないと思いつつも後方を確認しながら逃げていたその時。


ゴンッッ!


『お………』


バタン!と織はその場に倒れて気絶してしまった。よほど急な展開で慌てていたのだろう。前方の木に気づかず、おもいっきり頭を打ってしまったのだ。





『うっ…ここは?』


織は気がつくとどうやら教会の中に運ばれたようだった。まだ頭がぼんやりとしていたが

状況を確認しようとさらに意識を集中させた時、後頭部にとても柔らかい感触を覚えた。


『…気がつきましたか。良かったぁ。あの、気分はいかがですか?』


しかも眼前には女の人の顔がすぐ近くにあった。流石の織も驚いて顔を赤くしてしまう。

織は現在目の前の女の人にいわゆる膝枕をされているのだった。

年の頃は今の自分よりも少し上だろうか。長く鮮やかな金髪に緑色の宝石を入れ込んだような落ち着いた瞳の色。身を案じて心配してくれているその顔は優しさや慈愛のようなものが溢れていた。

織は慌てて飛び起きた。


『これは、かたじけない!み、見ての通り拙者はなんともござらんよ。』


『そうですか…ふふっ面白い方ですね。』


織が証明として腕をブンブン振って見せたりしているとその女の人はクスクスと笑った。


『あ、あの聞いても良いでござるか?その…お主は一体?そして此処は…』


織が尋ねるとその人はゆっくりと立ち上がり織の前へやってきた。背はちょうどファリアナと同じか少し高めで、スタイルもファリアナに負けないものを持っていた。


『はい。わたくしはこの教会で慈愛神スズラント様を信仰している言わば神の使徒の者でソフィア・ロッドと申します。年は一応言いますと十九歳です。…と言いましてもこの教会は今は子供たちの保護所のような役割をしておりますが。貴方を夜盗か何かと勘違いして襲いかかってしまったことをどうかお許しください。あの子たちに決して悪意はないんです。』


自己紹介したかと思うとソフィアは深く頭を下げた。織が後ろの方を見てみるとさっきの子供達がしょんぼりと隅の方で固まっていた。


『いや、元々急に現れたのは拙者の方。勘違いされてもしかたがないことでござるよ。そんなに気にしないでくだされ。』


『…お優しい方なのですね。貴方の心の大きさに感謝を。』


そう言ってソフィアは胸の前で手を組み少し静止した。今度は織がソフィアや近づいてきた子供達に尋ねた。


『しかし、このようなところにお主や子供達だけとはどう言うことでござるか?差し支えなければ教えてくだされ拙者天秤番ゆえ、何か力になるでござるよ。』


『天秤番、ですか!?そのような方だったとは…そうですね、ならばお話します。元々この子達は実は孤児院の子達でその孤児院も実は違う街にあったんです。私も神の使徒をしながらそこでお手伝いをしていたんですがある時それこそ野盗というにはあまりにも恐ろしい者たちが現れて、なんの罪もない多くの人や子供達が命をむざむざと奪われてしまったんです。』


ソフィアがその優しそうな顔をとても暗い顔へと変化させ辛そうな様子で話してくれていた。


『そんな辛いことを…申し訳ない。』


織が頭を下げて謝るとソフィアは少し笑って答えた。


『いえ、大丈夫ですよ。それにこの子達は運良く生き延びることができた。これも主がもたらしてくれた奇跡なのでしょう。』


そう言ってソフィアは子供達を優しい瞳で見つめた。しかし織は次の瞬間この先深く関わって行くであろう名前を耳にすることとなる。


『ですが、私達を襲った集団は風の噂では今も裏で暗躍しその規模を大きくしているそうなんです。』


一息つくとソフィアは窓の外を見つめて思い出したように口にした。


『確か、名前は【影呑み】だったのではないかと思います。』

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