第10話異世界流のギャンブル①
弟と合流して3人で飲んで居るのだが、昼間に弟の話を聞く限りどうもこの流れは、自分がダンジョン関連で最も最低辺の冒険者を、
弟の話が再開される前にここは自分の運を試してみたくなってきた、ギャンブルとはふと急に思い立ったようにやりたくなるのである。
ダンジョン関連のギャンブルとは投機とオークションである。
仕事中に偶々出た
まずは宝箱が無いので宝箱を仕入れなければならない、人が集まる所には商人も集まるものであり、彼等は労働者から宝箱を買い付けたり売ったりしているのだ。
とそこに同じ班の新人5が商人に宝箱を売ったようだ、確か中身はポーションだった筈である、かなりギャンブル性の高いアイテムだ、丁度いい買うとしよう。
「おい、そこの商人。そのポーションはいくらで売れるんだ?」
商人は多少思案し、32
ポーションを買って弟と傭兵屋の居る席に戻る。ギャンブルを始める前にしなくては成らない儀式がある、まずは酒だ。
「おい、ジンを持って来い!」
ウェイターに金を渡しジンを受け取る。
ジンはアルコール度数の高い飲み物であり、無色透明の液体である、ガラス製のワンショットグラスの上げ底のタンプラーが運ばれる
と、それを一気に煽り逆さにしてカン!とテーブルに置く。
「おい、ジンを持って来い!」
3度程ジンを注文しテーブルの上には、逆さに置いてあるタンプラーが3つ程並んだ。
「弟よ、すまないが兄にタバコを譲ってくれないか?」
弟にタバコをせびる、銘柄は天国に逝ってこいのようだ、多量の高揚感と幸福を感じる。
この国の強壮薬やタバコは高い、弟は公務員特典の健康保険割引が有るので、安く仕入れられるのだ、なのでタバコや薬は自分で買わずに弟経由で入手するのである。
「弟よ、昼間の一件の話は解った。しかしながら受けるにせよ、断るにせよ今の俺に運が向いてるか計らねばならない」
弟はキョトン?として首を曲げていた。
「即ち、この宝箱でギャンブルをして計って来ようと思う、弟よ金を貸して欲しい。」
弟は金を貸すのを渋っていた。彼は自分の興味が湧かない事以外に金を使いたくない
何とか必要経費で有ることを説明して、渋々了承して貰った、弟はダンジョンと家族にしか興味が無いので金は持っているのである。
「ほんとあきれたね」
傭兵屋がハーッと息を吐きながら呟く。
一体何に呆れたのか知らないが、これで準備が整った。
代筆屋を呼び誓約書を書かせる、かなりの大金が動くのである、
「弟よ、ここにサインをして欲しい」
サインを書かせたらこれで準備は整った。
ギャンブルに必要な要素は3つある。まずは①酒で恐怖感を無くす
②薬で頭をクリアにして冴え渡らせる
③潤沢な
この3点が出来無いギャンブルなど、ギャンブルではない子供の遊びである。
「おい、鑑定屋のジャン仕事だ来い」
鑑定屋のジャンを呼び出し要件を伝える、この宝箱の鑑定をさせるのである。
物の価値と言うのは人が決めるのである。つまり宝箱を鑑定させて、ここにいる連中に価値の高い物だと認めさせて、出資額よりもデカい差額を得るのが、ここのギャンブルなのである。
「なるほどわかりました。おいくらほど
鑑定屋の賭け金は、基本料300
「
この鑑定屋ジャンの鑑定評価力はC
つまりこのポーションの鑑定評価はC+7である。
オークショニアに話しを通し30分後にオークションを開始させる。
その間に鑑定屋と打ち合わせをし、鑑定書の作成と誓約書に1000
オークションが始まる前に、酒場にいる底辺労働達へ賭け場の開催を教えてやる。
「貧乏人の酔っ払いども、今から1100
酒場にいる連中はこいつが儲けるか損するか張るのだ、オッズは9.1で損が優位である。他人の不幸は良い酒のつまみになるのであろう
「それではオークションを開始します。」
カン!とハンマーの音が響き渡る
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