第8話クリスマスは、ドキドキがいっぱい

 今年のクリスマスは、


「「「クリスマスに、かーんぱぁーいっ!!」」」


 パパが、アメリカでの仕事を終えて、日本でのクリスマスを祝う事になったのに!!


「あっ!俺、デート!だから!!んじゃ!!」


 と謙悟お兄ちゃんは、大好きな彼女とのデートに我ら家族をおいてった!



「まっ、そんなもんよぉ!!今に、遼太や李杏だって···」とママが言ったら、パパは鬼のような顔になって、

「認めねーかんな!絶対に!遼太も李杏も俺の大事な家族だ!!」と真っ赤な顔をして言い放った。


『えーっと、そう言われても···』

『ねぇ···』困った顔で互いを見る遼太と李杏。ふたりが、そんな関係とは知らずに、夫を宥めつつもワインを飲む真澄。


 そして···


「ごめんねぇ。これから、ママ達デートなのぉ!」ワインで少し酔った顔で言う真澄と照れくさそうにしてるしてる潤悟。


「まぁ、いいけど。買って貰ったし」

「うん。寂しいけど、買って貰ったし!」


 前々から強請っていた携帯用のゲームを揃って買って貰ったふたりは、ご機嫌である。


「帰ったら、しよーね!」

「うんっ!」このふたりの会話のしよーね、は、普通に聞いたらゲームの事だと思われるだろうが···



「えーーーーっ!下、履いちゃだめなのぉ?!」

「うん。今日は、クリスマスだからね。サンタの服の下は、何も付けないの!」

「······。わかったわよ···」あまり納得のいかない李杏ではあったが、渋々従う···


「ちょっと、なんでいつもジッと見るの?!えっち!」逃げるようにトイレに駆け込み下着を脱ぎ、遼太の前に。


「ちゃ、ちゃんと抜いできたから」と立つものの、なんとなくスカートの丈が気になり手で引っ張るも、

「じゃわ、確認!」と遼太がスカートをめくったり、上着の中に手を入れて···


「だから、やぁだぁーーっ!!」逃げようとするも、遼太に捕まる。


「何も逃げたくてもいいだろ?してるんだし」

「そ、そうだけど···やっ···んっ」最近の遼太の誘いが凄くて、身体が敏感に反応する李杏。


「だめ······んっ···」身体の力が抜けそうな李杏。

「ね、このまましちゃおっか?」悪戯な笑みを浮かべ、小さく囁く遼太に···

「んっ······ふぁっ···あっ···して···」途切れ途切れに言葉を漏らす李杏を連れ、部屋へ······



「可愛い。今夜の李杏···」優しく胸を揉んでいくと、乳首がポツンと固くなって、指でクリクリ弄ると李杏が足をモゾモゾさせるのが楽しくなる。


 あんっ···んっ···んんっ···


「下は、っと。ほーっ···」


 やぁーんっ!!そこ···あっ···いいっ···


 力が抜け、ベッドに半うつ伏せになる李杏に···狙いを定め手、


「そーれっ!!っと!!」ズブッとソレを挿す。


 うぁぁっ···んっ···んっ···


「後ろからは、やりにくいと思ったけど、今日は···アァッ···」いつもとは違う当たり方に恍惚とする遼太。


 あんっ···やぁぁんっ!!


 背後からの胸攻めに身体を少しくねらせる李杏。


「やーわらかっ!!俺のおっぱい」遼一は、指の間に固くなった乳首を挟みつつ、乳房と一緒に揉みほぐす。


 あん······ぅ···ぁ···


 いつも感じてる気持ちよさとは、全く違うように感じる李杏は、息を荒げ手を固く握る。


 うぅっ······は···ん······


「気持ち······はっ···んっ···」

「李杏······クリスマスいい日···」遼太は、李杏の腰を掴み力いっぱい打ち付け、李杏はそれに応えるかのように身体をくねらせ、声を荒らげる。


「遼太ぁ······気持ちいっ···あっ」手を伸ばし、枕を掴むも手に力が入らない。

「可愛い······最高だよ、李杏」冬だというのに暖房を効かせた部屋での行為は、よりふたりの身体を熱くさせる。


「李杏···好き···好き···出したい、中に」既に限界にきている遼太。


「あっ···だ、だめぇーーんっ!!はふぅ···」

「後で、してーーーーっ!!オオッ!!」間一髪、遼太は李杏の腰に出す事が成功したのだが···


「だから、ごめんて!!なっ!!」遼太が、出す時に李杏の腰を押したらしく、ベッドの木枠に頭を打ち付けた李杏は、ご機嫌斜め。


「知らない!あんな事するだなんて···」痛そうに顔をしかめる李杏だが、


「でも、気持ち良かった!クリスマスだったし、二人だけだし···」笑顔になる。


 クリスマス······両親は、デートでいない。お兄ちゃんもいない······


 ってことは······



「お兄ちゃんに、怒られるよ?勝手に読んだら···」遼太は、謙悟の部屋から堂々と···コッソリとエッチな雑誌を持ち出し読み始めた。李杏と···

「じゃ、李杏は見ない?」李杏に問うが、

「みーるー!」と仲良く見始めた。裸のままで···


「ほんとにこれやるの?」

「うん。やってみたい。気持ち良さそうだし」雑誌の写真には、男性が横になった上に女性が乗り喘いでるのが出ている。


「き、うえ、位?」辿々しくも言う遼太に、李杏は、

「騎乗位だね。たぶん···確かに馬に乗ってるような」言った途端に顔を赤くする李杏に、遼太は笑いキスをする。


「気持ちいいかも。せっかく、誰もいないんだしさ···」の誘いに頷き、李杏は身体を加賀め、遼太のを口に含んで動かしていく。


 ヂュッ···ヂュッ···最初は、不慣れな動きではあったが、最近は慣れてきたのか、出かけた先でもトイレの中でする時もある。


 ウウッ······ァ···ッ···李杏の口の動き、舌の動きに翻弄される遼太。


 オオッ?!


『そ、それは、さっき載ってた···』


 アァッ!!


 遼太が、少し目を開けると李杏は、顔を横にし男のモノに舌を這わせ、チロチロと動かしてるのがみえる。


 ピコンッ···思わず反応する男のモノ。


 次第に口の動きに、手の動きも加わり、ピチュッピチュッと湿り気を帯びた音も聞こえてくる。


「たまんねー。出そう···」目を閉じ、耐える遼太に、

「いいよ、出しても。今日クリスマスだし」口を離し、応える李杏。


「出すから······ウッ···の、んで···アァッ!!」その言葉が最期となり、李杏の口の中に出していき、李杏はそれをゴクッゴクッと喉を鳴らしながら飲んでいった。


「やっぱ、にがーい!」

「あ、ありがとう。」何故かお礼を言う遼太。


 その後、遼太と李杏は、普通にお風呂に入って、ちゃんとパジャマを着て、部屋の鍵を閉めて眠った。


「一緒に寝てるの見られたら、怖いからね···」



 翌日、その事を注意されたが、「防犯上、ね」と言ったら、怒られる事はなく、


『いない時、これ使える!』と遼太にいらん知恵を付けることになった。

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