第7話デート

 あの告白ゲームで、本気の本気の本気の告白をしてから一週間がたった。


「······。」

「遼ちゃん、手止まってるよ?」

「嘘つき···。デートしよって言うから付いてきたのに」少し発言がおかしいが、どうやら遼太は李杏に騙されたらしい。


「デートするよ。ちゃんと。でも、明日テストだし···」

「そりゃ、お前のクラスだろ!俺のクラスは、違うし」

「静かに···」声を潜めて話すも周りがシーンとしてる図書館の学習室では、小さな音でも大きく聞こえたりする。


 ここで3時間ミッチリ勉強させられた遼太の開放感は半端なく、李杏に「危ないから」と何度も注意されることとなる。


 誰にも言えない関係ではあるが、前よりも仲良くなったのは、言うまでもなく···誰も居ない時間はイチャイチャと身体を寄せ合ったり、ちょっとした時間にもキスをしたりしていた。



「ほら、行くよ!!」李杏に手を引っ張られ連れてかれたのが、

「スイパ?」

「食べ放題あるし、小学生500円だもん!」ふたり分の料金を払い、店内に入ると早くも胸焼けが···


「わぁ!なに食べよう!!」目を輝かせウキウキしてる李杏を横目に早くも帰りたくなった遼太。実は、甘いのが大の苦手である。それでも、逃げずに付き合うのは、好きだから···



「お前、それ本気で食うのか?」

「そうだけど、遼ちゃん、一個で足りるの?」一個でも胃が痛くなりそうな甘ったるいケーキを目の前にして、そう言った李杏を目の前にして、遼太は引きつる。なにしろ、


「ショートケーキ、チョコケーキ、モンブラン、ミルフィーユ、フルーツタルト」作者でも胸焼けしそうな位だ。


 それを1つ1つ胃袋に収め、皿が空になると、


「行ってくるね!」

「······。」お皿片手にケーキコーナーへ···


「おえっ···」


 そんな繰り返しを5回も繰り返したのに!


「ねっ、お腹空かない?」クレープを指差す李杏に、

「化物だ···だあっ!」と呟き足を思いっきり踏まれる。痛がる割には、笑ってる遼太。


 結局···


「んぅ!おいひぃっ!!」遼太が、頭を抱える横で、李杏はクレープを美味しそうに食べた。


「ねねっ!次、あそこ行かない?」

「やだ、僕もう帰る」

「プリクラ、やろ!その中でさ···」李杏が、遼太の耳に囁いたのは、

「キス、しよっか」


 当然、キス以外のコトもしちゃう訳で···


 んっ···だめ···ここじゃ···


 キスをしながらの胸攻めに李杏が、甘く声を出す。その瞬間もプリクラをしてる訳で···


「えっろー」

「返して!これ、隠しておかないと」普通に撮った奴、キスしてるのやら胸を触られてるのまで、綺麗に撮られていた。


「帰ろっか···」

「うん···」お互い何故か口が重くなり、手を繋いだまま家に帰る。



「今日からお兄ちゃんいないし、ママは叔母さんちだし」

「うん······」


 お互い何故か落ち着かない。


「な、今日···」遼太が、李杏を見てこういった。


「して······みないか?アレ」アレとは、勿論アレの事で、遼太達の周りでも何人か経験したという話が伝わってくる。

「う、うん。でも、大丈夫?」

「たぶん。いつもの流れからして、出来ると思うから···」

「わかった。遼太、ご飯どうする?」

「いらん。まだ、あの甘い匂いが鼻についてる」


 お風呂に入ってる時もドキドキしてるふたり。


「ね、身体洗ってくれる?」李杏の願いに遼太は、


「ほら、ジッとしてないと洗えない」泡立った手で、優しく李杏の胸を揉むように洗う。

「だって、なんか······はっ···」

「ここは、いつもだよね?ほら」


 あぁっ!!だめぇ···んっ!!


 シャワーで泡を洗い流し、バスタオルで軽く身体を拭いてから何故かビクビクしながら部屋へと戻り、灯りを消した。



「な、なんか緊張するな」

「う、うん」緊張してるのは、李杏も同じ。


「は、入ろっか」

「うん」布団の中に入るも、先に何をしていいのかわからぬ遼太だったが···


「李杏、こっち向いて」


 チュッ···


「李杏、大好き」


 チュッ···


「李杏、李杏···」


 緊張を隠すかのように抱きしめたり、名前を呼んだり、キスしたりで···


 ンッ······ヂュゥッ···いつもとは違うキスをし、胸を揉んでいた。


「遼···太」胸を揉んだり、固くなった乳首を指ではねたり、舐めたりしながら、段々と手を下に持っていき···


 あふぁっ!!ふぁっ···


「なんか、さっきよりも濡れてる」李杏のソコは、かなり湿り気を帯び、遼太の指を滑らかに動かし、悦ばせた。


 んっ···ん···んふっ···ぁん!


「気持ちいい?ここ」李杏の小さく尖った部分を遼太は、指で軽く抑える。


 ふわぁ!だめ······そこ···んっ···はぁ···


 顔を振り、声を荒らげる李杏。


「だめ?やめる?」の問いに、

「やめ···ないで···」息を荒げつつすがる李杏。


「入れてみるから···」李杏の足の間に入り、軽く足をあげながら、入れるべき穴を確かめ抑え···


 ヌプッ···ヌチュッ···


 ううっ!!はぁっ!!!


 ゆっくりと進んでは引いてを繰り返し···


 プチンッ···何かが当たった気がし、痛がる李杏。


「痛かったの?僕、まだ痛いことしてないよ?」心配する遼太。


「んっ、大丈夫···だから」李杏は、遼太の背中に腕を回し、身体を密着させた。


「大好き···」

「俺も···李杏···」


 ゆっくりとゆっくりと腰を動かす。ペチンッペチンッと軽く肌がぶつかる音がする。


「これが、SEXか···あぁ···なんか、凄い」身体のエネルギーが、おチンチンに集中していく。


 はぁん·····んんっ···ん......ぁっ


「李杏···好きだ」


 んっ!あんっ!あっ!あっ!


「李杏···んっ!李杏···んっ!」どうすれば李杏が、声を出すのか?腰を動かしつつ、グッと力を入れてみると、高い声が出た。


「李杏···俺···っ!!俺···おあっ!!」どうしていいのかわからず、遼太は李杏の中に出していく。


「あーーーーっ!なんで、中にだすのぉ?」いきなりの大声に固まる遼太。

「どうしていいか、わかんなくて」

「どうしよう。赤ちゃん出来ちゃう!」その言葉に、更に固まる遼太。


 だったが、コトが終わってからネットで調べてみると、


「李杏、生理ってきた?」

「ううん。まだ···」布団の中から顔だけ出して言う。


「生理がくる前でも、妊娠するケースあるらしいけど、確率は低いって」その言葉に軽く安堵するふたり。


「痛かった?ごめんね。俺、気持ち良かった」

「ばかっ!えっち!」とまたしても怒られる遼太だったが······


「でも、好きだから。大事にしたい。これからは、頑張って外に出すようにするから!」

「うん」


 かくして、ふたりの初体験はままごとちっくに終わったが、やり方を覚えると楽しくなったみたいで、ネットで探しては自分達に出来そうな体位を試している。

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