第3話おとこのこ、おんなのこ
僕の最近の、「お·た·の·し·み!」は、
カチャッ···
謙悟の部屋を静かに開ける遼太。今日は、お兄ちゃんは、部活で帰りが遅い!李杏は、友達と遊びに行ってるし···
いつものように謙悟のベットマットの下に手を入れ、滑らすと···
「あった、あった、あったーっ」手には、雑誌の感覚が伝わり、コッソリと出して部屋へと駆け込む。
「よし!2時間は楽しめるぞ!」あれ以来、謙悟は隠し場所をアチコチ変えては、その場所を何故か忘れ毎回新しいえっちな本を買ってくる。
『ぼくも早くお兄ちゃんになれば、買える!』と間の抜けた事を考える遼太。そこは、やはり子供。
カチッ···部屋の鍵を閉め、半ズボンをズリ下げ自ずとパンツから今か!今か!と待ちわびて小さな窓から顔を出してるソレをおもむろに出していく。
「よしっ!今日も気持ちよくなるぞ!」妙な意気込みで、本のページを見つつ、自分のをしごきつつ、時間は一刻一刻過ぎていく。
ん···あぁ···
ページは、裸の女の人が男の人になんかされてるシーンだが、ぼくはそれを李杏に変えていた。
「李杏···くっ······はっ」頭の中では、李杏は大人しく僕の言うことを聞いてくれてる。
『んっ···遼太···あっ···』僕は、李杏を下に一生懸命に腰を動かし、胸を触っていく。
「李杏···好きだ···うっ···はっ···」李杏は、甘えた風に僕に抱きつき、より密着しズリズリと気持ちよくなる。
『遼太···好き···んっ···もっと······あんっ』可愛く小さく声を出す李杏のぷっくりとした小さな山をチュパチュパと吸い、揉んでいく。
『んふっ······遼太ぁ······』絡まる李杏の腕の中で、僕はグイグイとおチンチンを奥へ奥へと突き進ませる。
「李杏···はっ······うっ······出そう」
『出して···まだ、大丈夫だから···あっ』僕に抱きつきながらも、息を吐きながら耳元で声を出す李杏。
自分の胸に感じる李杏の胸の柔らかさ···
「イクよ、イクよ、イクッ!!」荒い呼吸を整えながら、李杏の中に白く濁った精液を出しながらも李杏を抱きしめていく。
『遼太···ねぇ、キスして······』言われるがままに、李杏にキスをし、落ち着くのを待つ。僕の1番好きな時間···
ハァッハァッハァッ······ティッシュを広げると僕が出した精液が、昨日より若干多いような気がしたが···
『これが、いつか李杏の中に······』等と思うが、実際そんなことを言ったら避けられるのは、間違いない。
「だって、兄妹だもんな。っと···」身支度を整え、窓を開けると少し離れたとこに李杏がいたが、
「あいつ、また!」僕が言ったあいつ、とは、クラスは違うが李杏とは同じクラスで最近よく話しかけてくると言う。名を、長谷部純一。
「気に食わねー!なんなんだ、あいつ!李杏は、僕のなのに!」と勝手に言う遼太。
と、少し離れたところから李杏と一緒にいる男をジッと睨む···謙悟がいた!
そんなこととは、露知らず···
「だから、なんでもないってぇ!!」鞄を置きながら、後ろにいる遼太に言う李杏。
「じゃ、なんだよ。あいつと話してる時のお前の笑顔は!」
「顔って言われても······困っちゃう」
ガチャッ······
「んもぉ!!さっきから呼んでるのにぃ!!ご飯よ!」少し頬を膨らませた母親·真澄が、ミッキーのエプロンで手を拭きながら、部屋に顔を出す。
「いま行くから···。行こ、遼太!」途端に遼太の顔が緩む。いつもは、お兄ちゃんとしか呼ばれてない遼太。
「お、おうっ···」妙にドキドキするも、やはり頭の中では、長谷部がチラチラ見え隠れしていた。
「「······。」」
「ちょっとあんた達、なんなのぉ?喧嘩でもしたぁ?」真澄が、食事をしながらも、一言も話さない遼太と李杏を交互に見た。
「別に···なぁ?」と遼太は、チラッと李杏を見るが、李杏は李杏で他の事を考えているのか、遼太の言葉ですら耳にたどり着かないらしい。
そんなやりとりをジッと見ながらも笑いを堪えてるのが、謙悟。
「ま、ちょっとした喧嘩だよ。そう心配しなさんなって。おかわり!」空になった茶碗を差し出す。
「朝は、うるさい位に仲良しだったのに。そんな時期なのかしらねぇ?」頭を傾げながら、ご飯を持った茶碗を謙悟に渡す真澄。
ふたりのチグハグな様子は、風呂に入っても変わらず···
「な、なぁ?李杏」湯に浸かりながら近付くも、李杏は一歩下がっていく。
「なに?」遼太と目を合わそうとしない。
「ほんとにあいつとは、なんでもないのか?」
「ないよ。ただ話してた···だけだし···」言葉のキレが悪くなる。
「そうか。なら、僕の勘違いかな···」
「うん···」
ふたりの息遣いも鼓動も聞こえてきそうな位、静まりかえっていた。
「遼ちゃん?」
「うん?」
「遼ちゃんは、その···」
「なに?熱いな···」
「人を······好きになったこと···ある?」
「······。」なんて言った?人を好きに?そりゃぁ···
「ある···。僕、七瀬が好きだ。熱い!」
ザバッ···
咄嗟に誤魔化す遼太。七瀬とは、遼太と李杏が好きなアイドルグループの中でとびきり可愛いと言ってる女の子!
『僕は、お前が好きだ。なんて言えねー』
「······。」
「なんだよ···」李杏を見下ろすと、指である部分を指差し、再び湯に浸かる遼太。
「見んな!ばかっ!!」自分の一番恥ずかしい部分の状態を見られ、真っ赤になる。
「お前は、男じゃないから、その···アレだ」何をどう言えば良いのかわからないまま、うつむく遼太。
「ねっ、たまには。身体洗いっこしよっか!ねっ!出よっ!!」
李杏が立ち上がり、遼太の目の前で身体を屈ませる。
『おっぱい···。いつも見てるのに、大きく見える』
生唾を飲み込みながらも、前を隠しつつ洗い場に出て、李杏の身体を洗い始めた。
「こう?」
「うん···。優しくね。手がいいな。だめ?」ボディタオルの泡を満遍なく手に付け、後ろから優しく優しく李杏の胸を滑らせていく。
「うん。気持ちいい······」胸を中心に肩や腕を滑らせ、お腹をクルクル回してくと、李杏が向きを変え、いきなり抱きついてきて、ふたりとも泡まみれになる。
「昔、よくこうやってたな」懐かしく感じ、今度は遼太の方から抱きついていく。バスルームからは、賑やかな声がし、丁度彼女と電話していた謙悟の「うるせー」という声が聞こえてくる。
「あ、まただ」一旦鎮まった遼太のおチンチンが、再びムクムクと起き出した。
「凄いね。どうしたら、こうなるの?」
「さ、さぁ···あぁ!」まさかのまさかで、その状態で李杏に指でつつかれ、突拍子もない声が出た遼太。
「どうしたの?」
「いっ、いやっ!なんでも···ない」なんとなく気恥ずかしくなり、シャワーで簡単に泡を洗い流し、湯船に潜る遼太。
「えーっ!人にだけ洗わせといて、私の身体洗ってくれないのぉ?!ひどーい!!」
「······。」あまりにもこの言われ方。仕方なくまた洗い場に出て李杏の身体を洗い始めた遼太だったが···
「いや、だからさ···おとなしくっ···」
「だっ······て、そこっ···んっ!」洗ってる途中から、李杏の身体がクネクネしだしてなかなか洗えない。
「こんなもんか?ほら、足を広げて···」そう言いシャワーを当てるもののなかなかうまく湯が当たらず、少し湯圧を強めて洗い流そうとすると、
「ひゃんっ!!らって···そこ···ひゃぁんっ!!」とうとう李杏は、しゃがみだした。
「僕、そんな変なとこ洗った?ねぇ!」遼太の問いに首を振る李杏。
「ねぇ、どうしたのっ!?」李杏の突然の行動に頭を傾げる遼太だったが···
「もしかして······気持ち良くなったの?」
「うん···」
『こういう場合、どうしたらいいんだ?お兄ちゃんに相談する?』んなことしたら、怒られそうだ、と思った遼太。
「で、出よっか!?」
「う、うん。あ、あとで話そうな」
「うん···」
リビングに入ると謙悟は、今度は携帯で誰かと話してて、背を向けていた。
「仲直りした?」真澄の言葉に、ギクリとしながらも、返事をしふたりそそくさと部屋に戻って、大きく溜め息をつく。
「何だったのかなー?僕も李杏も···」
「ふん···」
お湯の熱さに加え、身体のある部分の熱さも加わり、なかなか寝付けず布団の中にはいって、あーでもない、こーでもないと話してる内にわかったのは······
「「触られると気持ち良かった!」」ことだった。
「おやすみ、李杏」
「うん。おやすみ、遼太···」布団に入っても、仲の良い双子である。
その証拠に、
「全く同じ格好で眠ってる···。可愛い!」真澄に写真をコッソリ撮られてる事も知らないで···
「撮らせて貰えばいいじゃん。どうせ親父に送るんだし」
「いいの!この方が自然でしょ!!ふふっ」
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