第2話お兄ちゃんは、えっちがお好き?

「遼ちゃん、ほんとに大丈夫ー?」

「···。」

「いい?ちゃんと大人しくしてるのよ?」僕のベッドの側で、妹の李杏とママが、心配そうに覗き込んでるのがわかるが···


「頭が痛いだけだし。熱もないから···」


『ったく、過保護なんだから!!』


 部屋から二人が出てくと、ホッとする。のも理由があって···


「あ、良かった。小さくなってる」ここ最近、身長が伸びてきてのと同時に、大事なおチンチンに違和感を覚え始めた遼太。


 兄である謙悟にコソッと相談するとニヤニヤしながら、それが「勃起」であると言われた。


「やらしー夢でも見たんじゃね?」と言ったが、やらしーかどーか、


『李杏が裸になったのを夢で見ただけだし。いつもお風呂で見てるのに』そう思った遼太だったが···


 静かな部屋で布団にくるまってるとついつい眠ってしまい、目が覚めたのはお昼少し前。用意された食事を食べ終えても、一向に眠気がこず、仕方なく謙悟の部屋に行き、漫画の本でも借りようとしたら、


 バサッ···めくられた掛け布団の隙間から1冊の雑誌が出てきて、


「あっ、おっぱいおっきい!お尻、デカッ!」おチンチンのムズムズを気にしつつも、夢中になって見ていた。



「いいから、いいから!誰もいねーし!なっ!」

「···えーっ、でもぉ···」


 階段をゆっくり昇る足音と共に謙悟と女の子の声に気付いた遼太。


「げっ!帰ってきた!」色んな意味で見付かったら、怒られる!焦り目に入ったのが、クローゼット!


「か、隠れよう!」手にしていた雑誌を胸に、慌ててクローゼットへ。


 パタンッ···


 ガチャッ···


「なっ!誰もいねーだろ?」


 チュッ···


「んっ、もぉっ!!謙悟、脱がして···」甘えた声で女の子は、謙悟の首に腕を掛け、嬉しそうに服を脱がし始める。


「ねっ、どう?こういうの好き?」

「大好きだ···」女の子の履いていたショーツのサイドの紐を引っ張り、柔らかな草に顔を埋める謙悟。


「あんっ···いつも···あっ···」


 ドサッ···


「好きだよ。愛してる···」

「謙···悟。キス···して」


 ゴクッ···


『凄い···この本に同じの出てた!すげー』遼太は、熱く固くなったモノを手で抑えつつも、静かに触っていた。


 謙悟は、自分の制服を脱ぎながら、女の子の上に覆いかぶさり、激しくキスをしていった。


 んっ···


「くすっ···もう濡れ濡れじゃん。ここ···」


 謙悟は、女の柔らかな草村の奥を弄りながら、悪戯っぽい顔で女を覗き込む。


 はっ···うあっ···ふぁっん!!少し腰を浮かせる女の足を大胆に広げ、割り込む。


「なっ、今日、中に出してもいい日?」うっとりとした顔で女は、頷き謙悟はゆっくりと挿っていく。


「熱いね、相変わらず。愛してるよ、瑞希」


『お兄ちゃんの彼女?でも、名前が···』そこだけ冷静に考えたが、遼太は目を逸らさず見続けた。


 ヌッチョヌッチョと腰を動かしては、キスをする。


『···ったく、あのバーカ!』横目でチラリとクローゼットを盗み見して、ニヤリと笑う謙悟。


「瑞希、もっと声だせ。聞きたいんだ、お前の声···ふんっ!」力強く突き、瑞希が声をあげる。


 あぁっ!!!


『お兄ちゃん動くと、女の子のおっぱいプルンプルン!!』


「瑞希、えっろ。そんな、お前好きだ」


 はっぁう……っや、いい……っ、 いい、そこ、そこぉ……っ


「瑞希、瑞希···」謙悟は、瑞希の名を呼び、激しく突く。


 パンッパンッパンッ···肌と肌がぶつかり、音が鳴り、


 あ、ひぁっ······も······っおいきそ······いく、いくから出してぇ······もっと中、ぐちゃぐちゃにして······っ


「たっぷりと、な。おらっ、どうだ!瑞希!」謙悟は、濡れ過ぎて抜けそうになりつつも、奥までガンガン突きまくり、


 あっ!!いっ···んっ···イッちゃう、イッちゃ······んあぁっ!!!


 瑞希が、仰け反り謙悟の動きがとまり、上に伸し掛かる。



 暫くすると、


「瑞希、お前シャワー浴びてこい」そう言いながら、クローゼットを眺める。


 パタンッ···


「いない···よね?」静かにクローゼットを開けて、コッソリ部屋に戻ろうとした遼太だったが、


 ベチンッ··‘頭を叩かれ、振り向くと謙悟がいて、「覗き魔!」と言われた上に、


「没収!!」胸に抱きかかえていたえっちな雑誌を取り上げられた。もともと、謙悟のだが。


「あ、そだ!お兄ちゃん、セックスってなに?」の言葉に、謙悟は思わず壁に頭を打ち付け蹲るも、ニヤリと笑って、


「お前がさっき見てたのだ。ばーか!言うなよ?」と念を押し互いに部屋へ戻っていった。


 そして···


「変ねぇ。熱が出ちゃったのね。」と僕はママに支えられて、仲良くお兄ちゃんと一緒に枕を並べて寝た。


「エロガキ」

「お兄ちゃんこそ···」

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