サマーソルトターン
自由演技2人目はヤマダスーパー代表・塩ビ選手です。
自慢の鮮やかな白地に鮮血のような赤い文字で「ヤマダ」と太く書かれたユニフォームは今日も輝きを放っています。
コンディションの情報が入ってきました。本人は今非常にドライな状況で柔軟な動きも問題ないということです。けがもなく、演技にはベストなコンディションで挑めるとのことです。
ここで改めて会場である「メゾン壱番館駐車場」についてご説明します。
床面はアスファルト、演技エリアの周囲には5階建てマンションと大家宅で北と西側に壁があること以外は全くオープンなフィールドです。
天気は晴れ、風は現在吹いてはいませんが周辺の気圧は不安定、時折突風が吹いています。
さあ、塩ビ選手がフィールド中央にスタンバイしました。ここから浮き上がりがあった時点で演技スタートと見なされます。
おっと上がった! 東から突風10メートル毎秒、一気に持ち上げられました。現在高さ15メートル、口は閉じています。側面に風を受けゆるりゆるりと花びらのごとく落下をしているすぐには落ちない。
落下した時点で演技は終了です。塩ビ選手浮いてはいますが落下は続いています。次のインパクトがいつ来るか? このままでは終わることが出来ないのは容易に理解できるがさてどうでしょうか。
さあ、今吹きました! 南から7メートル、高さ20メートルで暴れます塩ビ選手。サマーソルトターンの構えに入っていますがそれより先に口が開きそうか? それをよそに先に連続クイックターンが入ります。そして宙返り、から口が開いたか? まだ開かない。
さあ突風がきません。天候が安定しましたか? 非常に不利な状況、若干苦戦ですがトリプルアクセル、そしてクイック。細かくワンポイントを入れています。トリプルがたたったか、落下速度が早いようにも見えます。現在4メートル、このまま終了しても問題はないが後続を突き放せません。どうくるか? どうするか塩ビ選手
ああっと? ここで南東20メートルの突風か、いや長い! これはどうだ、塩ビ選手、一気にマンションを越えました!そしてそのまま・・・ああ・・・
塩ビ選手フィールド外に出てしまいました。戻る気配もなく、惜しくも失格です。
一時はサマーソルトターンが出るかと期待しましたが、残念ながら、失格、入賞もなしです。
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