第32話 私の借金生活の終わり

 災難を振りかけてくるのがまさか兄になるとは思いもよらず、どう対処していいものか迷う事になりました。

 それは両親も同じです。


 今我が家では、兄の子である姪二人を預かっています。

 そして兄は家業の仕事ではなく、別の会社に勤める形となり、そこで出会った人と結婚して、子供も一人います。

 養育費などは特に請求はしておらず、私たち家族が親代わりとなり、姪から見たら祖母(私の母)が母親代り、祖父(私の父)と私と弟が父親代わりを務めている状態で、学校の行事にも私たちが参加することが多く、兄は滅多に顔を見せなくなっていました。見せなくなったのは、やはり今の嫁と結婚して子供が出来てからです。

 私たちも、仕事と新しい環境に、子供の育児で忙しいのだろうと思い、深く追求する事はありませんでしたが、突然何から、親権を放棄したいとの申し出があったのです。

 ちなみに、姪二人の健康保険証や扶養は、今私が持っているのですが、親権までは預かっていません。

 特に親権を放棄する大きな理由は無いと思っていたのですが、今の嫁が、姪二人を自分の子供として認めたくない、自分の子供は今の子供(男の子)一人だけだとなり夫婦喧嘩、さらにはそこから親権放棄の結果に至ったらしいのです。

 なんとも子供じみた理由で親権を放棄すると言いだしたものだと、あきれる気持ちもありましたが、こちらもはいわかりましたと安易に了承するわけにはいきません。

 姪二人の事が第一に考えなくてはいけないのですから、私たちの兄の嫁に対する怒りは決して優先順位として高くないのです。

 どうしても納得が出来ないので、直接話を聞きたいと兄と嫁を呼び出したのですが、子供がまだ落ち着いていないので連れて行きたくないと断られました。

 それを聞いて父が激怒し、直接乗り込もうとしていたのですが、私と弟でなんとか抑え込みました。

 私は父に似て痩せ形ですが、父は昔堅気の人間で、若い頃は何かと問題を起こす暴れん坊だったのです。今では落ち着いて静かになっていますが、暴れ出したら100キロある弟でも手を焼く力を振り絞ってくるのでたまったものではありません。

 昔、弟が父に生意気な事を言って怒らせ、ワンパンで弟をノックダウンしている場面を目の当たりにしたり、ヤクザと喧嘩して血だらけになって帰ってきたり、近所のゴロツキの喧嘩の仲裁に入って腹を刺されながらも相手を抑え込んだりと、子供の頃から恐ろしい存在だと言う事が刷り込まれているため、抑えつける時は全力で抑えないといけないので一苦労です。


 とにかく、兄と話をする日を決めるべく電話をし、数週間後に話し合いをする事で落ち着きました。


 そして話し合いの日、父と母は険しい表情で兄の到着を待っていました。

 かく言う私と弟も、兄の流される考えに憤りを覚えており、味方するつもりは毛頭ありませんでした。

 そして兄と嫁、子供が到着し、話し合いになりました。



 ここからの話し合いの内容は、文字に起こすのは控えます。



 結論から言ったら、兄が悪い。

 よって、姪は二人の親権は確かにこちらで貰い受ける、だが姪二人に関わる大きな行事、高校受験や成人式など、大きな節目の際には出てきてもらう事で了承してもらった。文字には書いていないが、なんとも……情けない内容でした。


 結果、親権は母が持つ事になりました。


 そんな事件も起きながら、私は借金を返済し終えました。


 返済総額、当時の240万円。

 弟の車のローン、約100万円。

 姉の負債、約30万円。※途中で元本のみの返済になり、途中まで返済していた。

 友人の負債肩代わり、90万円。

 合計、460万円。

 返済までにかかった金利、利息、およそ300万円。※実際はもっと高かったと思います。


 総額:760万円。

 約7年間で完済出来ました。


 こうして、借金生活にピリオドを打つ頃が出来ました。

 ですが、まだこれからも僅かずつですが、両親がローンを組めない状態に居るため、家電の買い替えやリフォーム費用などの買い物は私が行っていますが、その分の支払いはしっかり頂いている状況続いております。

 以上で、私の借金生活のお話は終わりとなります。

 今後は、こもれ話として、葬儀にかかわる話や裏話、返済に関する僅かながらな知恵を記していこうと思います。

 長文駄文、誤字脱字もあったかと思いますが、最後まで拝見して下さったみなさま、本当に、本当にありがとございました。

 次回からは更新速度は遅くなるとは思いますが、気が向いた時に覗きに来て下さるとうれしいです。

 それでは、失礼いたします。




 アディユー


 次回につづく?

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