ミハイロヴィチ・ディミトロフ(6) /           (■)

 昼間でも薄暗い路地裏に転がされたとき、ヴァナー・エジモンドはどこか懐かしい既視感を覚えていた。

「お兄チャンさ。俺らァビジネスマンなんだケドさ。わかる? ビジネスしようぜ、取引ビズ

現金キャッシュ電貨片チップ。トークン。口座の鍵。カネと、カネになるもの、なんでもドーゾ。お代は半殺しで済む権利、無賃は全殺しな!」

 冗談にしか聞こえぬストリート流の〝交渉〟が、暴力とセットになってもなお、いまはそれを笑い事と思えた。

「テメコラなにヘラヘラ笑いブッこいてんだこの野郎オラおっさんテメーこん畜生アァ!?」

 ネットに接続しながら歩いているうち、無意識に足が裏路地へ向いていたらしい。気付けばレナと出会ったあの場所で、あの遠き日と同じように、徒党を組んだチンピラに絡まれている。

 暴漢たちはいずれも若者で、あのときと同じ面子ではないようだったが、にもかかわらず代わり映えのしない脅し口上が、どこかユーモラスに聞こえた。あの頃は、ただ怯えてうずくまるだけだったのに。

 きっと、彼らに受けた暴力の記憶が、レナとの出会いに結びついていたからだろう――そこまで自己分析したところで、膝に重いローキックをもらってしまい、ヴァナーは湿った路面に倒れ伏した。もうおぼろげな記憶だが、あのときもこうして倒れていた気がする。

 むろん、レナはもういない。救けは来ない。

 このまま死にたい、という衝動が俄かに起こり、身動きを鈍らせる。

 ――ああ、けれど。せめて復讐を果たしてからでなければ。

 ありったけの生存本能を強いて動員し、頭を守って身を丸めた瞬間、その声は聞こえた。

「ふむ。諸君、強盗の現行犯ということで構わんかね?」

 場違いなほどに軽く。地獄の氷河から吹く風のように、冷たく。

 レナとは似ても似つかぬ、子供の声だった。

 男たちの暴行が止まる。ヴァナーは首を巡らし、見やる。

 路地の奥から歩いてくるのは、天の川ミルキーウェイめいた乳白色の光暈こううんを帯びる、不可思議な青髪の少年。

 外見年齢は七、八歳。子供の体形に合わせてあつらえられた、燕尾服のような衣装をきっちりと着込んでいる。自然界にあり得ぬ髪色と光沢色に、横倒しの視界でもはっきり認識できる異様な美貌が、その素性の一端を明かしていた。

矮星族ドワーフ……それも、家紋形質ファミリーマーク持ち……!?」

「オーイオイ馬っ鹿オメェ、こんなとこに本物の銀河貴族がいるかよォ!」

「でも顔はイイな? ちょっと拉致ってさァ、稚児趣味の変態ジジイとかに売れんじゃねえの――」

 ヴァナーを転がしたまま、新世代の路地裏バックストリートギャングたちは新たな闖入者に詰め寄っていく。相手が子供でも遠慮はない。助けなければと思う一方、ヴァナーはどこかでその不要を予感していた。

 果たして、落ち着き払った少年がひとつ、大きなため息をつく。

 白くけぶらないのが不思議なほどの、寒々しい吐息。

「ああ、悪いが君らに用はない。

「アァァ!?」

「テメガキ舐めッコラッッ」

 意味を成さぬ大声で罵りつつ、少年に群がっていった男たちは五人。いずれも上背があり、肩は広く、首は太い。見せつけるように露出した筋肉から、暴力の臭いを発散している。


「〝エーテル・デストロイヤー〟」


 五人の男が消えて、なくなった。

「は?」

 奇術のごとく失せた仲間の姿を探し、ヴァナーを踏みつけにしていた男が少年の方へ踏み出す。手にはナイフ。警戒する様子はなかった。眼前で何が起きたのか、理解できていなかったのだろう。

 二度目のは、ヴァナーの目にも見えた。

 微動もしない少年の周囲の空間から、黒いオーロラのような光膜が拡がり、波打ちながら翻って、最後に残った男を撫ぜる。それだけで、八十kgを下らないであろう肉体が、声もなく消えた。

 移動させられたのでも、見えなくなったのでもない。そんな優しい力ではないと、あの黒い光はヴァナーに一目で理解させた。少年の言葉通り、――もう戻せない。もとには戻らない。

 いま起こったのは、死だ。が行われたのだ。

 あの男たちは、なめらかなガラスに付着した泥のように、いとも容易く現実から拭い去られてしまった。

 ――禁制技術兵器。

 禍々しい一語が脳裏に瞬く。光も熱も、音さえも出さず、人体を瞬時に消滅させるとなれば、とてつもない高位技術の産物としか考えられない。

 身を起こしながら、ヴァナーは声を押し出す。

「対人用の……分子解体兵器ディスアセンブラか……?」

 武器に興味があったわけではない。とりあえず会話に持ち込まなければ、このまま自分も消されるのではないか、という恐怖が選ばせた行動だった。匪賊とはいえ六人を殺して、眉一つ動かさぬ謎めいた矮星族が、レナのように善意から自分を助けてくれたと信ずべき理由はないのだ。

 意外にも、苦し紛れの問いかけに返答があった。

「〝エーテル・デストロイヤー〟を、粗野な軍用ナノマシンなどと一緒にされては困る。これはかつて、人類の科学がに最も近かった時代の、輝かしき遺物なのだから」

 見目相応に幼い声。それでいて年経た科学者のような、落ち着いた口調。暴漢たちに対していた時の冷然たる目つきを和らげ、少年はヴァナーに邪気のない微笑みを投げて寄越す。

「きみは。いや、あなたは。いったい……」

「私の名は、ロギエル・ロートヴァンク」

 ロートヴァンクの名が持つ意味を、このときのヴァナーは知らない。しかしこの美少年めいた怪人物が、いかにも好々爺然として告げたもう一つの名には、覚えがあった。

「……最近は専ら、〝ドクター・シャドウ〟と呼ばれているがね」

 ネンティスに根城の一つを構え、レナが足取りを追っていたという、星間指名手配のテクノ・アナーキスト。

 当代最悪の技術犯罪者と呼ばれる、マッドサイエンティストの通り名だった。



 ミハイロヴィチは記憶の路地を歩き、妖しく微笑む少年の幻像ヴィジョンに近づいた。

「……ネンティス星邦の人間が、反応兵器を持ち出してきたと聞いたときから、が出てくることを予想してはいた」

 眺めるのはその美貌ではなく、特徴的な光沢を放つ深い青色の髪。銀河貴族・ロートヴァンク家の家紋形質ファミリーマーク――〈夜想曲ノクターン〉に間違いない。

「つい二年前にもあった。ラダンの失業者が小型水爆を自作し、軌道エレベーターを爆破しようと企んでいた事件。未然に防いだが、ニュースにもなったはずだ。

 技術の出どころは、シャドウがばら撒いている禁制技術文書……いわゆる〈翳の詩片シャドウ・ノート〉。反応兵器の理論だけでなく、ありふれた材料と低位汎用アセンブラだけで素人にも実現可能な、爆弾の製法まで付記されていたそうだ。ご丁寧にもな」

 ロギエル・ロートヴァンク。またの名を、ドクター・シャドウ。

 テクノロジーの守護者たる銀河貴族の家門に生まれながら、膨大な禁制技術アーカイブと共に出奔し、一族から名籍を抹消された男。爾後、半世紀以上もCJPOの苛烈な追跡を逃れ続け、一般市民から宇宙海賊、反連邦武装勢力に至るまで、様々な相手にオーバーテクノロジーの断片を与えては、混乱を引き起こしてきた。

「ドレクスラーのどデカい陰謀と同じ捜査線上に、こんな大物まで……予想が当たったのに、めちゃくちゃ嫌そうな顔してますね、艦長?」

 苦笑ぎみに、ジェシーが指摘する。表情データをマスクすれば繕うことは容易だったが、ミハイロヴィチはあえて渋面を維持した。

「外れていてほしかった予想だ。技術の仕入れ先が分かっても、それがノースクリフ以上の危険人物ではな……。

 シャドウやつはこの銀河にただ一人、でありながら第一級星域災害に指定されている。極超新星ハイパーノヴァや〈星蛇スター・スネーク〉と同等の脅威を認められた人間など、まともな方法で逮捕できるとは思えん」

 憎々しげに、老将の拳が少年の頭上に振り下ろされる。当然、再生限定リードオンリーで記録された過去の世界には干渉できない。拳は虚しく空を打ち、美少年の姿を取った悪魔は何に阻まれることもなく、ヴァナーに契約を持ちかける。

「巷間、私はテクノ・アナーキストの親玉か何かのように言われているが、これは甚だしい誤解でね。本職はフリーランスのなんだ。かれこれ六十年、『テクノロジーと人間社会の関係』について、研究している……」

 これまでにシャドウが関与した事件で得られた証言とも一致する、常套の手口であった。社会学者を名乗り、己の研究テーマを説明し、そのためのに協力してほしいと呼びかける。

「とくに、禁じられた技術という力を手にした人間が、どのように思考し行動するのか……その統計的なデータを集めているのだよ。

 ヴァナー・エジモンド。君、私の実験に協力する気はないかね」

「僕を……知っているのか」

 大犯罪者の口から思いがけず自分の名を聞き、動揺もあらわに問うヴァナー。傍から観察するミハイロヴィチには、それがシャドウの望む答えであるとわかる。会話を誘導しているのだ。

 過去の捜査で、シャドウは第一種禁制技術〝Ψサイ〟の使い手でもあることが判明している。強力すぎる機能ゆえに封印された、魔のプログラミング言語。オンラインにある他人の補助脳から、記憶や感情を読み出す程度のことは、容易い。

「星系ネットを介して、君の叫びのこだまを聞いた。ドレクスラー……憎しみに満ちたパルス。興味深かったよ。いまどき〈万象庭園アーレブリュート〉の一門に戦を挑もうなどと、酔狂な輩がいるのかとね。

 だからこそ、精神の極限を生きる稀なる人間のサンプルとして、君は相応しい……気高く愚かなドン・キホーテ。

 意識の空隙に滑り込むように。

 気付けばヴァナーは、緑色に輝く紡錘体スピンドルを両手で受け取っていた。

 見知らぬイメージがひとりでに脳裏へ展開し、なにか恐るべき技術の体系と、それについての理解を植え付けてくる。無数の学術用語と数式で綴られた文書ドキュメント。地平を灼く火球、天を衝くキノコ雲、灰燼に帰した都市の廃墟――それらを映した写真に、動画。

 ジェシーが瞬時に解析し、紡錘の正体を看破する。ヴァナーのローカル仮想空間に転送された、高密度のデータオブジェクトだ。それこそは、ヴァナーに与えられた反応兵器の知識――〈翳の詩片シャドウ・ノート〉に相違なかった。

「僕に……これで何をしろと、いうんだ?」

 震える声で問う男に、悪魔は優しく首を振った。

「私はなにも命じない。力の使い道を決めるのは、君だ。

 それが司る力は、人類最初の終末兵器ドゥームズデイ・デヴァイス。いまでも都市ひとつを焼き尽くすに足る、原子の焔の秘儀。

 君はこのデータを、固くしまい込んで生涯表に出さなくてもいい。すぐに破棄しても、どこぞに売り払ってもいい。だがもちろん……自分で読み解き、に供してもいい。

 信じたまえ。固く強く、信じたまえ! 。あらゆるテクノロジーは、その自由を拡張するための道具ツールに過ぎない」

 ヴァナーは手の中の〈詩片ノート〉を見つめる。

 一方的に押し付けられた智識。なるほどこんなやり方で禁制技術を拡散させていれば、指名手配もされるだろう。

 何が社会学者だ。こいつは混沌を愉しんでいる――紛れもなく狂ったテクノ・アナーキスト。簡単に人を殺し、利用し、社会を混乱させるばかりの悪に違いない。レナなら決して赦さなかった。気まぐれな悪魔に授けられた力を、その場で毅然と突き返せない夫のことも、叱り飛ばしてくれただろう。生きていてくれれば。

 無意味な仮定だ。レナはいない。

 ヴァナー・エジモンドを止められる者は、もうこの世にいない。

「……礼は言わないよ。僕は独りで、自由にやらせてもらう。データでもなんでも、好きに取るといい……」

「善き被験者に敬意を」

 大仰に一礼し、ドクター・シャドウは踵を返した。彼はまさしく、このためだけにやってきたのだ。無力な復讐者に、相応しき悪魔の火を授けるために。

 ヴァナーの中で、その小さな後ろ姿が新たな啓示となって、己の宿命への確信を決定的なものとした。最後の巨大な歯車がはめ込まれ、内なる荒野の遠く彼方、地獄の機械が動き出す音を、彼は聴いた。

 運命のシナリオが、自分を導いている。

 なんじ復讐せよと、世界が命じている――。




 ミハイロヴィチは記憶の再生を停止し、戦闘指揮所CICに置いてきた己の肉体へと復帰した。

 まだ続きはあるようだったが、捜査のために見るべきものは見た。あとはネグリの供述と合わせて、事件の大まかな時系列を再構成できるだろう。

 巨大で複雑な、救いのない事件であった。

 狂人ハロルドの遺産。星間企業、ドレクスラーの陰謀。禁制技術の伝道者エヴァンジェリスト、ドクター・シャドウの暗躍。偶然と悪意と狂気が意図せざる共同事業を演じ、復讐者ヴァナー・エジモンドの主星系特攻という、異例ずくめのテロを具現せしめた。

「艦長……こんなの、どうやったら解決するんです? どこまでやったらこの事件、終わりになるんですか」

 ともに離脱ジャック・アウトしてきたジェシーが、常になく憔悴した様子で問いかけてくる。

 ミハイロヴィチは完璧な答えなど知らない。だが警兵として、常に眼前の不条理な現実を捌いてきた経験が、このときも冷徹に行動計画を弾き出す。

 指揮官としての言葉で、二人分の感傷を押し退けた。

「どんな事件であれ、そうそうやることが変わりはせん。

 エジモンドの攻撃を阻止する。シャドウを追い詰める。いずれはドレクスラーの組織的犯罪を、政府にも企業連にも邪魔させず立件する。先にも言った通り、一つずつ着実に片付けてゆくしかない……それが不可能と思えてもな」

「できるでしょうか」

のだ。〝代わりに誰かがやるだろう〟などという期待は持つな。私はその〝誰か〟となるために、この部隊を作った」

 ざらり、ちかり――と、二度、三度。

 ジェシーの投影体が、微細なブロックノイズに揺れる。

「……艦長」

「なんだ」

 ゆっくりとではあるが、その瞳に力強さが戻ってくるのを、ミハイロヴィチは認めた。

「わたしを、このふねのオペレーター・リーダーに指名してくださったこと……誇りに思います」

 返答がことばを成す前に、重力場センサーの警告音アラートが飛び込んできた。

 重力制御で加速する、未確認の移動物体を感知したのだ。空間歪曲率の鋭さからして、人型全領域戦闘機シングラルと推測された。

 味方の兵器であれば識別信号を出しているのだから、正体不明機の反応が指すものは、十中八九、敵である。

 主星近辺では本来あり得ざる事態。しかし今回は、すでにミハイロヴィチの予測の範疇内にある。

「……某社の暗殺者アサッシンがご到着と見える。曲者揃いのわが隊が、果たしてお前の矜持に値するかどうか、この一戦で確かめるとしよう」

 投影体が消え、ジェシーが自席から上げる声だけが、CICの仮想音響空間を駆け抜けた。

「ローレンス機〝プロト・ケーニギン〟、出撃準備、完了しています!」

 どこか戦意旺盛な声の響きに、切り替えの早い奴よ――と感心しつつ、ミハイロヴィチも応じる。

「予定通り、直掩に出す。操手アクターに繋げ」

 予測済みの事態ということは、勝てる戦計プランを用意してあるということだ。

近接防空火器システムCIWS、および論理結界を対空邀撃モードで起動!

 ローレンスは、すべての敵が戦術仮想空間Eラインを越えて侵入し次第、砲狙撃戦を行い、これを各個撃破しろ。情報および火力の支援は、本艦で行う」

 映像回線が開き、すでに出撃態勢で待機していたエドワード・ローレンスの、黒い顔が覗いた。

 サングラスは外され、眼窩に埋め込まれた複眼型レンズがぎらぎらと演算光を放っている。いま映っているのは投影体のはずだが、肉眼だった頃の顔をモデリングしていないのは、意図的な身体表現だろう。

《了解だ、お客さんクライアント。ちなみに、この〝Eライン〟の意味は?》

「〝殲滅エリミネート〟だ。一機も逃すな」

 不意を衝かれた、といった表情も一瞬。ハード・サイボーグの傭兵は、と歯を見せて笑う。いずれの顔も、対人コミュニケーション用の仮面カムフラージュであることを、ミハイロヴィチは知っていた。

《……ハハッ! 得意分野だ、重ねて了解した!》

 艦外を映す仮想モニターの中で、ローレンスの駆る〝プロト・ケーニギン〟が静かに艦を離れ、加速してゆく。

「ひと塊になっていた敵の反応が、散開します……数は三、いや四機。本艦の援護があるとはいえ、四対一で大丈夫でしょうか」

 各種センサーの情報を統合し、CIC中央に投影される巨大な三次元戦域マップには、物理戦闘ユニットを表す六つの光点と、大小様々な仮想オブジェクトがオーバーレイ表示されている。

 光点のうち、描画領域中央に近い二つは、むろん〝テオフラスト〟と〝プロト・ケーニギン〟。対してマップ外縁から接近してくる敵機の反応は、四つ。ジェシーが数的不利を指摘するのは当然と言える。

 ミハイロヴィチはいささかも動じなかった。こちらで迎撃に出られるシングラルが一機しかない以上、数の差は想定内である。

 主星系内で四機もの〝所属不明機〟を動員してきたのは、なるほど大盤振る舞いと言えるが――それでものアドバンテージは覆らない。

「敵の技倆と性能が、平均を大きく逸脱しない限り――万全のエドワード・ローレンスと〝プロト・ケーニギン〟を相手に、四機では足りん」

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