第12.5話 未来の私へ宛てる手紙

 私へ



 長々と手紙を書いたら叱られたので、詳しい話は〇〇一番という方に聞いてください。

 私があなたへ言えることはひとつだけです。

 〇〇一番からあなたと私について話を聞き、そして選びなさい。

 なにも知らないまま召し使いとして生きるか、

 召し使いの役割を私に譲るか。

 前者なら、あなたはあなたのままでいられるでしょう。

 しかし後者なら、あなたは消え、本来の私がその身体に意識を宿します。多分。

 私から、どれがより良い選択かは意見しません。

 あなたの意思で、あなたが最善だと思う選択をしなさい。



私より





         検閲済

      検閲担当 〇〇一番

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