第12話 屋敷へ

「そこをどきなさい」マーガレットはうつむきながらクリステンに言った。

「なんでだ?」クリステンはとぼける。

「ここを出るからですよ」アクアも言う。

「あぁ、分かったよ!」クリステンは少しイラついていた。

そして病院を出たら空を飛べる魔法で空を飛び、屋敷へ帰った。今度は何かに 襲われずに帰れた。

「おかえりなさ──」メイド達は『おかえりなさいませ』と言おうとしたが三人が暗い顔をしているのに気が付いた。

「アメーリエさん、村で何があったんですか?」一人のメイドがアメーリエに聞いた。

「.....お嬢様達が4歳の時に────」アメーリエは今までの出来事とマーガレット達の過去を知っている限りメイド達に話した。

「そんな事が...」メイド達はみんなうつむいている。

「..........皆さん!私達メイドがお嬢様達よりも暗い顔をしてどうします?」一人のメイドが言った。

「それも...そうですね」メイド達はみんなそのメイドに同意した。

「そうです!何かお嬢様達を元気づけるような事をしませんか?」アメーリエも提案した。

「うーん?.....」メイド達はみんな考え始めた。

「.....それではお嬢様達にサプライズをして元気づけたらどうでしょう?」一人のメイドが提案した。

「それいいですね!」みんなも納得した。

「それでは...!」

――その頃

「アメーリエさんに知られてしまいましたね...」アクアが残念そうに言う。

「えぇ...」マーガレットも元気なさそうに言う。そのせいか口調がいつもと違う。

「誤解を解きます?」

「いいえ、いいわ」マーガレットは否定した。

「その代わり今日の事は他のメイド達には知られてほしくありませんわ」マーガレットは遠回しにアクアに命令する。

「お姉様、いつもの口調と違います。」アクアはマーガレットの口調を直そうとする。

「ここではよろしくて?」マーガレットはアクアに聞く。

「まぁ別にいいですけど」アクアは少し呆れる。どうやら二人は慣れているようですぐにいつものようになった。

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メイド達のサプライズは番外編で出したいと思います。なのでマーガレットとアクアがサプライズをしてもらった後の話を次回(明日)書きたいと思います。

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