第10話 二人の正体
「.......」三人は黙ったままだ。
「...と言う事は"人見知り"ではなく、"人嫌い"で、さとり能力、も、"使えない"ではなく"使えない"、なんですね?」アメーリエは深刻に修正した。
「...(コクリ)」二人は小さくうなずいた。
「...それなら、心配はいらないと思うのですが?」アメーリエはマーガレットに聞いた。
「...なん、で?」マーガレットは震えながらアメーリエに聞いた。
「さとり能力を恐れない者や、先日のように緊急事態の時なら使ってもよろしいかと...」アメーリエはマーガレットをなぐさめる様に言った。
「確かに...そうかも...」マーガレットは少し元気を取り戻した。
「それで能力を使うかどうか言わなくてもよくなりますね」アクアも少し元気を取り戻した。
「じゃあ他のメイド達にもこの事を言いましょう!」マーガレットはもういつものような元気になった。どうやらアメーリエは二人のご機嫌を取るのに向いているようだ。
そして治療魔法で完全回復した。その時
「お、おい!お前ら、アネモネとジェイドだろ!」クリステンはいきなり病室に入って来て恐ろしい化け物を見るような目でマーガレット達を見て言った。
「!!」マーガレットとアクアは驚いた。
「な、なんの事です?」マーガレットは怖がりながら言った。
「.....ほらもう言ったぞ!」クリステンは意味が分からない事を言った。
「...はい?」マーガレットはクリステンが言っている事を少し分かった。けど何を言ったのかは分からない。
「?お前、心を読めるんじゃないのか?」クリステンは驚いたように言った。
「は、はい?」マーガレットは慎重に答える。
「な、なんの事ですか?」アクアもとぼける。
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