第9話 衝撃の事実

「それで...人見知りを無くすにはどうします?」アクアが聞いた。

「そもそもなぜ人見知りなんですか?名前が分かれば普通に話せるという事は人が苦手なだけでは?」アメーリエが正論をいい二人の心に刺さった。

「...」

「...」二人は沈黙した。

「確か4歳くらいの時に...」アクアが震えた声で言った。

「アクア...無理に...言わなく...ても...いいのよ...」マーガレットも震えている。アメーリエは二人が4歳くらいの時になにか怖い事があったと察した。

「あの...言いたくなければ言わなくてもよろしいかと思います。ですが、その問題を直さなければいけません。なので私の質問に、うなずくか首を横に振るかで答えて頂けませんか?」アメーリエは最善かと思い、二人から直接ではなく質問をしてなにがあったのかを聞く方法をとったのだ。

「...(コクリ)」マーガレットとアクアは下を向き、うなずいた。

「それでは質問します。4歳くらいの時に誰かから大切な物を取られ、人間嫌いになった野ですか?」アメーリエはよくありそうなシチュエーションを想像しながら聞いた。

「...(ブンブン)」二人はうつむきながら首を振った。

「...」アメーリエは考えた。

(4歳くらいの時の出来事...誰かに何かを取られたわけではない...もしも私が4歳くらいの時に何かあって、今もトラウマになっているとしたら.....)アメーリエは二人を自分に置き換えてシチュエーションを想像した。

「誰かに海などに落とされ掛けましたか?」

「...(ブンブン)」二人はまた首を振った

「...」アメーリエはまた考え出した。

(お二人が4歳ぐらいの時、ぐらいと言っているのであいまい。ん?4歳くらいの時、4歳くらいの時・・・)

「っ!!...そう...なんで...すか...?」アメーリエは何かに気が付き、泣きそうになった。

「...(コクリ)」マーガレットは能力を使っていたのか泣きながらうなずいた。

「.........そうです。お姉様と...僕は...能力と、魔術の...せいで...能力と魔術のせいで!気味悪がられてたんです!!」マーガレットの様子を見ていたのか、アクアは泣きながらそして少し怒りながら説明した。

「そう...だったん...ですね...」アメーリエは不可解な事実に気づいてしまった罪悪感であまり言葉が出なかった。

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