第7話 森での出来事 マーガレット編

村へ向かう途中、鳥のような巨大な生物がマーガレット達を襲った。

「キャーーーー」

「うわぁーーーー」

マーガレットとアクア、そしてアメーリエ3人バラバラに森へ落ちた。


マーガレットはこういう場所は嫌いだ。

「うう、痛い、アクア〜!アメーリエ〜!どこ〜?」マーガレットは必死に叫んだ。

「うぅ、痛いよぉ、怖いよぉ、誰か〜!」マーガレットは左足をくじいてしまい、右腕は折れてしまっている。

(ここどこなの?誰かのいる位置を探す魔法なんてなかったわ。それにこの怪我じゃ魔力もないし...)怪我をしていたらしているほど魔力が無くなって行くのだ。

(私、今どこなの?)

「アクア〜!アメーリエ〜!」今にも倒れそうなぐらいだがそんな事は気にしていられない。

(うぅ、痛い...治癒魔法を使いたい...)

(そもそもあのドラゴンのような鳥は何?)

「アクア〜!アクアの魔力回復使える〜?」聞こえていないと思うが聞いてみる。

(私のさとり能力は使えるかしら?けどこれは近くに人がいないと使えない...)

「さとり能力使うね〜!」ダメ元でやってみる事にした。まず、目を閉じ、集中するそして...

「さとり能力!発動!」すると...

『マーガレット様とアクア様、大丈夫でしょうか?』とアメーリエの心の声が聞こえた。

「!!」

(アメーリエ、近くに居るの?)

『マーガレット様はさとり能力で私の心の声が届いていたらいいのですけれど』

『アクア様は魔力回復で空を飛んで探してくれたらいいのですけれど』

(アメーリエ、何かをかんがえてる?)

「アメーリエ〜!近くにいるんでしょ〜!答えて〜!」マーガレットはアメーリエの心の声でアメーリエは近くにいると思っていた。だがある事に気づいた。

(あれ?アクアの心の声が聞こえない。)さとり能力は半径約3㎞以内の人の心を読める。

「アクア〜!どうしたの〜!アクア〜!答えて〜!」相手には自分の心の声を聞かせる事は出来ない。

(だんだん痛みが増して来ている!)

(痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!)

「い"ぃぃぃぃぃ!」マーガレットはとっさに木を口に入れて歯を食いしばった。とそこに

「マーガレット様〜!アクア様〜!どこですか〜?」とアメーリエの声が聞こえた。

「!!」

(アメーリエ?やっぱり居たのね!)

「っ!アメーリエ!アメーリエ!私はここよ...!」木を一度取り、マーガレットは叫んだ

(うぅ、痛すぎる!)

「!!」

「マーガレット様!?」

「マーガレット様!大丈夫ですか!?」アメーリエがマーガレットの存在に気づいてマーガレットの手足の応急処置を行ってくれた。

「ありがとう。アメーリエ...」マーガレットはアメーリエの肩に手をそえ、アクアを探すことにした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る