Hlmiar〜The morning〜

ルーナイト

EP1〜Opening〜

 目を開ける。朝が来る。眩しい。今日は…ないか。正直ない方が嬉しい。仕事だが。あぁ。よく寝た。だが、いつもより太陽が近いような気がする。空が紅い?朝焼けか?時計…は電池が切れているのか、1時を指している。ん?待て。なぜ土の上なのか?いやいやいや。昨日は家のふかふか新品ベッドで寝たはずだ。俺のベッド…新品ふかふか…あぁ。高かったのにな。

 ??「〜♪月曜日に目覚めあくび。火曜日は窓を開け。水曜のKiss交わし、木曜に愛を知り、金曜日に失い。土曜日は眠る〜…」

 何か…可愛い歌声…。聞いたこともない歌だ。だがキレイだ。この世のものとは思えない……だいぶ目が覚めてきた。歌の主の元まで行ってみたいな。

 立って周りの風景を見る。なんだかここだけ地面がメロンみたいにへこんでる…?その中心が寝ていたところか。つまり…

 ??「お主ここらでは見ない顔じゃのう。派手な凹みを私の牧場につけおって。

もしや異邦人か?」

 さっき歌ってた子なのか?そうだろう。小さな鈴が可愛く鳴るような声。だが、見た目と声に対して喋り方があっていない。それはもう、天ぷらと西瓜の食い合わせの様な。

「貴女は誰?ここはどこ?異邦人って?」

 その子は困った様な様子で、

??「あのなぁ。まず自分から名乗るであろう?まぁいい。よく聞け。異邦人よ。

ここは『ヘルミア』ヘルミアのノヴァグリア帝国だ。お主ら異邦人は皆、異世界と

言うな。して、私は『レディア』。レディア・マークルだ。ここらいで牧場を営んでいるぞ。よろしく。さぁ次はお主じゃ。」

 ヘルミア…?ノヴァグリア…?聞いたこともない。マークルなんて姓ないはず。やはり、ここは異世界らしいな。はぁ…自己紹介苦手なんだけどな。選択肢はないか。

「俺は奈央なお。神宮寺奈央。お国のために働く公務員だ。だが、仕事は嫌い

 だ。年は18。よろしく。」

 あぁやっぱり苦手だ。きっと愛想の悪いイメージを持たれたな。ほら、どう返事すればいいかわからない面食らった顔してるぞ。また、失敗だな。

レディア「よろしく。奈央。公務員とは不可思議な言葉を使うが…お主やはり女

 子じゃったか。そうじゃの。どう転ぼうが女子であろう。その名前と容姿は…」

 〜EP2に続く〜

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