武田教授の、"純粋に小さな研究をしたかった"という気持ちが伝わってきました。
大学を辞めるという決断もしているのですね。
正直、そこまでーー。
といった驚きがありました。
反面、講演の成果や反響が大きかった分、何か埋め切れない隙間というか、自分の本来目指していたものとのギャップを感じてしまったのかな、とも思いました。
西田助教、関も武田教授あってこその研究だと思っていると思うので、教授の今後の身の振り方を聞いて心細さを感じたように思います。
私も先行きどうなるのか心配です。
純粋に“こころ”とは何か、知りたかっただけなんだ、と言う武田教授を今後も応援したいです。
西田助教、関、荒井、田中さんたちも頑張って欲しいです。
続きが楽しみです!!
(ところで、解析済みのDNAはわずか数パーセントというのは本当なんでしょうか?!)
作者からの返信
物語の本筋はさておき、DNAについてご説明します。
初期の頃からDNAには役立たずの部分が多い、と言われてきました。実際、いたずら書きのような繰り返し文が多かったりしますしね。スプライシングという機構もあり、DNAの必要な機能を抽出する機能もあることがわかり、いらない部分が多いとされたのです。
そこで、学者たちは役立たずのDNAという意味でジャンクDNAとしてDNA解析の対象からはずしてしまいました。
なので、全ゲノム解析、と言った場合には、意味のあると思われるところだけを解析した、ということになります。すなわち多くの生物では5%ほどになります。
後の部分が役に立っているかも知れない、とわかったのは最近になってからです。
RNA干渉、ジャンクDNAで検索してみてください。このあたりがいいですかね。
http://www.nikkei-science.com/201302_094.html
編集済
DNAの中身で意味の無い部分とて今までは積極的に解析されてこなかった部分、
それが今になって注目されているんですね!
興味深いです!
作者からの返信
ええ、そうなんですよ。
http://www.nikkei-science.com/page/magazine/0311/rna_2.html