第14話☆妖工物

尻尾2号はそこそこ上手く?ヤッタようだ。


交渉相手の心を掴む お も て な し が出来たように思う(裏は有るけどね)


此方の真実を教えずに 通商条約を結べそうだ。


阿鼻叫喚…いや 感動の嵐…の晩さん会は大成功?の内に終わり、アマテラス博覧会 第二弾が明日(物品会)行われる予定だ。


今回はアマテラス物産会(仮)の反省会を3+1巨頭+αで行っている。


まず 俺が料理を高二でソコソコ出来る理由…母の兄が板前でそこで良くバイトしていたからだ。


両親が亡くなった時に引き取ってくれた伯父、寡黙で頑固で優しい…最後の別れはしてこなかったが。


とは言え あの 伯父の事だから 分かってくれる筈 約束事は必ず『守れ』が口癖の人だから…日本と異世界の門が繋がる時には『オレの知人全て』会えない…


「アマテラス物産会での反省会を始めます…」


少し寂しいが 独り ではないのだから気を引き締めていく 墓参り位行きたいからね!皆で生き残るための努力を始めよう。


「まず 日本食を再現するために 避けては通れない『ある物』がどうしても欲しいと思います」


この移民都市アマテラス1年と少しで驚異的な発展を遂げている。


その中で農業は目覚ましい物が有る、元々この場所が大森林であった事で『開拓』で腐葉土などがもう…物凄く良い土になったからだ。


しかし良い土だけでは農業は成り立たない、そう 水源である。


そこで白羽の矢を立てたのは『水神』である、そもそも日本の川は全て水神(龍+α)で出来ていると言える。


埋め立てや何らかの事情で消えた川や沼などには、何かしら『もののけ』が祀られていたのだ。


何処かのアニメの様に大勢いたはずの水神様  そんな多くの水神の『種』を芽吹かせ河川や水源の確保をし、水田の建設を行ったのである。


其の為 移民都市アマテラスの周りをぐるりと回る不自然な人工(妖工物?)の堀を兼ねた川が出来たのである。


粘土質の泥などを『作る』もののけも『種』から還し…其々の生産品『固有』のもののけも…本当に…あらゆる妖怪チートが集積された『幻想移民』は順調過ほど順調にこの世界に根を張り続けている。


「ある物とはズバリ『海産物」です」


「森林ですからね ここは」


「うむ 海はいい」


「ね~ねと海行く~!」きゃきゃ♪


賛同2?熟考1?


「それでは 海神様を御呼びしては?」


+αが提案してくれた。


彼女の名は紗那 有名どころの人の使っていた「薄墨」銘の龍笛が天狗になった。


天狗なメイド…執事天狗の右腕?優秀な人だ。


中性的な綺麗な顔立ち和風の綺麗系美人…澄んだ音を響かせるそんな雰囲気を感じる人…冗談が通じ無さそう…


「海神………戦艦」


「ふむ 海を作りますか 調度いい海神様は…」 


日本は島国である為 海の神様もソコソコ居るが、大体の方は『祀られて』いる。


神社に居る『神様』を此方に呼ぶのは無理では無いが、自分もそうだが…転移門を越えて来なければならない…手持ちの『種』の中に『いらっしゃる』方を探すしかないが…そのかず数万粒…八百万からすれば一握りの『種』しかし『砂漠で一粒』を探す行為である。


呼びかければ『答える種』も有るには有る そう言った『方』はだいたい『元神』なので使うポイントが大きく、その後の『社建立』や『祭り』などせねばならず…深刻な人手(0)不足(信仰も0)の移民都市ではかなり…いや とても無理な話だ。


呼んだ神様系は『信仰』では無く『現物支給』で存在できる者を選んでいる。


水さえ有ればなら 地下水で その後は異世界の魔素で動ける『水神』意外に低級な方が自由度が高いのも特徴である。


大きな川より 小さな小川 大木より 雑草 …話を戻そう


「異世界人の移住を早めたいですね…取りあえず 今日は解散で」


2+1+α 巨乳2会議は(αは貧ぬぅ~)御風呂会議に行こうする事になった。


「… … …」 ぷかぷか


「きゃきゃ♪」ばしゃばしゃ♪


『極楽 天上の楽園!』にこにこ♪


「御背中を御流し致します」貧ぬぅ~♪


御風呂会議最高!!



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



さてさて こちら!パワーの2号!ん??技だっけ??まあ いいや!!


何だか 徹夜明けのハイテンション!になっている あの(ぷっ)後『マリアッペ(プ)』の屋敷に拉致監禁られて、さんざん朝日が昇るまで相談?(愚痴)を聞かされて…今 今日の物品展(仮)の準備の為に輝きの渚亭に戻り 準備中である。


睡眠不要 食事不要 休息不要の我々は鋼の進軍で敵を完膚無きまで叩き潰すのだ。


とは言え…買った後の『報酬』問題が今一つ解決していない。


1 異世界特有の物の取引


2 異世界(ロベリア王国)の貨幣の入手


3 情報(軍事・政治・経済etc)の入手


4 人手の入手


5 技術(魔法やスキルなど)の入手


実際 俺は困惑していた…それはそうだろう?異世界初の街に入って3時間も経たずに…なんで通商条約などの国家的な話になっているんだよ?


「ここは冒険者の話で攻める処だろう?」


「はっ!!直ちに!!冒険者を皆殺しに!!」


「せんでいいわぁ!!!」


強烈な蹴りを思わずソレにぶっ放す! 『丁重に連れて来い=無理やり武力で実行』『(女を)落とせ=首を落とそうとする』『接待しろ=評価△』『何でも即斬』


物理でお話しして『黙って』貰った。


「ミサキちゃん提案は無い?」


「彼方の会議はどうなりましたか?御嬢様」


時々普通に喋る 烏 やはり…演技か?デキル!は置いといて…


「海を作る話で停滞後 極楽行き」


いいなぁ 俺も逝きたい 鳥と刃物と切れた女しか…コッチには居ない…あのメイド長はソコソコ…


「では 成り行きに任せてみては? あの吾人(ぷっ)は常人の常識で測れぬかもしれません」


それは 言えている 昨日?今日?のアレももしかしたら 我々を油断させる為の演技?かもしれない…


取り敢えず…朝食を 食べに行こう!展示品は決まっているし!!

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