灰の街の食道楽 〜SF世界のわくわくグルメ〜
黄鱗きいろ
登場人物紹介
■ 本編のネタバレも含みますので、お気をつけください。
・登場人物
【ミィ】
ちょっぴりお馬鹿な人外少女。識別番号は31番。
見た目は6歳児だが、知能はもう少し下。
角と鋭い牙と鱗を持ち、とある薬の服用によって2m近い化け物に変身する。
特務課所属の"ネコ"。
相棒のトシヤと人間と美味しいものが大好き。
でもお仕事だから悪い人は食べるよ。
お馬鹿さんの割に、任務成功の成績は優秀。
【トシヤ】
30歳男性。
ミィの飼い主である特務捜査官。
身長は高く、ヤクザ顔。
食べることが好き。
ミィのことは良き相棒として信頼している。
周囲にはロリコンか親子のどちらかだと思われている。
ミィとは同居しているが、たまに特務課の施設に預けたりもしている。
しつけはしっかり行うタイプ。
【17番】
ミィの先輩にあたるネコ。
人外であることに誇りを持っているが、自分の能力が他より劣っていることも自覚しており、劣等感はすさまじい。
人工羊水から生まれ落ちた時に自分の失敗作たちが「処理」されるのを目撃してしまい、たまたま自分はこちら側だっただけだという認識が強い。
見た目の年齢は9歳。
【ロウ】
17番の相棒の人間。トシヤの大先輩。
49歳。
25年間、17番と相棒であり続けたが、彼女には人間の食事を与えてこなかった。
とはいってもそれは虐待の意図があってのものではなく、ネコであることに誇りを持つ17番を尊重した結果である。
17番が人間の文化に興味を示した時とても喜んだ。
気のいいおじさん。
【5番殿】
特務課設立の最初期に作られた"ネコ"。
ネコでありながら、特務課の幹部として君臨し、ネコたちの権利を守るべく日夜奮闘している。
――というのは、あまり表に出さず、実際に見えるのは飄々としてふざけた様子の少女の姿である。
見た目の年齢は11歳。
・用語解説
【発症者】
この街、灰の街に住む者全員が罹患している病気「カミガカリ病」の発症者。発症した人間は多くはトカゲのような化物に変容する。
【灰】
灰の街に降り注ぐ「灰」。その正体は「カミガカリ病」の発症を防ぐための抑制剤。この抑制剤の散布によって、街は秩序を保っている。
【ヒミコ】
灰の効果を無効化する薬。灰の街の裏社会に出回っており、この薬を服用した発症者を狩るのが、特務課の主な任務である。
【特務課】
化物となった発症者を狩る公的組織。独立した組織ではあるが、警察官から選抜されるため「課」と呼ばれることが多い。ネコと呼ばれる人造人間を使役して発症者と戦う。
【ネコ】
特務課によって作られた人造人間。発症者と戦うために作られたため、「ヒミコ」を服用しても元の人間の姿に戻ることができる。角や鱗などがついた少女の姿をしている。見た目年齢はまちまちだが、多くは人間よりも長く生きている。
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