★の数に関する私的な見解【約910文字】
このサイトでアカウントを作って活動しているほとんどすべての人は知っているだろうが、★は最大で3まで付与できる。さて、このサイトを利用していると時々、「★の数が3では(この作品に相応しい評価をするのに)足りない」という声が聞こえる。それなら、★を最大5なり10まで付与できるようにするのが望ましいだろうか。
結論から言うと、付与できる★の数を最大で3までにするのは妥当かとわたしは思う。何となれば、★を多く付与できるようになればなるほど作品間の評価の格差が大きくなってしまう。どんな優れた作品でもまったく読まれなければ評価されようがないことを思うと、格差の少なさは健全さの証にさえ思える。そんなわけで、作品の★の総数をその作品の客観的な評価の指標と見なすのは、現状では無理があると考える。この意見には多くのひとが同意してくれるのではないか。
しからば、「★の数が3まででは足りない」という悩みを解決する方法はあるだろうか。ある、とわたしは思う。その方法とは、「★3では足りない」と思う作品に出会ったあとに、これまでなら簡単に★を3付与していた作品にぐっとこらえて★を付与する数を減らすことである。そうすれば★1あたりの価値が、大なり小なり相対的に上昇するはずである。
このサイトでは付与する★の数を3にしている場合が圧倒的に多いと見受ける。であるからして、付与する★の数を1や2(あるいは0すなわち無)にすると書き手や作品の贔屓(=ファン)からの心象が悪くなるだけでなく、実害(?)を受ける可能性もないとは言い切れないと思う。しかし、誠実さをひと一倍尊ぶひとなどからはかえって好印象を受ける可能性もあり、一概に良いことがないとは言えないのではなかろうか。
さて、わたしは★を2付与することに対してはほとんど何のためらいもおぼえない。しかるに最近は、★を1だけ付与することに対して心理的な葛藤をおぼがちになった。その理由はあえて明言すまいが、このサイトでの作品の評価は累計式になっており、(形式的には)★の数の平均ではなく総数として表される。★1(good!)がマイナス評価のように用いられる現状をわたしが憂える所以である。
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