自己紹介その五――2022年8月7日【約1,900文字】

今回もアニメが話題の中心をなしている。例によってネタバレに配慮した。


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このエッセイを最後に更新してから1年以上になるが、最近どんなか。


――変わり映えのしない毎日を過ごしており、俗にいう「ループもの」の主人公になったようである。


最近あった良いできごとは。


――アニメを視聴するだけの気力が生まれたこと。ほとんどなくなっていた医薬品を再入手できたこと。


悪いできごとは。


――帰宅中に雨が本降りになったこと。


最近の悩みは。


――某TVアニメを見終わって、今後のたのしみを見出だしかねていること。


なぜ1年以上放置していたこのエッセイを更新しようと思ったのか。


――某TVアニメを見終わり、それを出汁にして1,000文字程度の文章を書けるのではないかと踏んだから。


文章を執筆して公開することに意味があるのか。


――表現は排泄のようなものであり、公開にたえるものに体裁をととのえる過程はさしずめ消化・吸収・解毒に相当するのだろうと思う。


趣味の俳句や短歌のかたちで表現しないのか。


――ものごとには向き不向きがある。


1,000文字程度にしようとするわけは。


――それがわたしが読むときにもっともストレスフリーな量(その上限)と考えるためである。大は小をかねるが、長は短をかねまい。


してそのアニメとは。


――『Re:ゼロから始める異世界生活2』。


どんな作品か簡単に説明してもらえるか。


――異世界に転移した主人公の少年が自身の死をもって(死ぬまえの記憶を保持したまま)特定の時点までもどされる「死に戻り」の能力が物語のかなめとなる作品の第2期である。異世界転移ものにループもののエッセンスを加えた作品と言えると思う。小説投稿サイト「小説家になろう」発のコンテンツだが、なろう系とするのはちょっと違うと思う。


視聴し終わった感想は。


――Excellent!!!。いろいろ思うところはあってそれが他の美点によって帳消しになるとは思わないが、ともあれわたしは高く評価したい。


いままで視聴したアニメ作品のなかで何番目くらいに良いか。


――その質問に答えられるほどいままでに視聴したアニメのことを十分によく覚えていない。


同作品の良かったところは。


――決して強くはない主人公が、困難な状況に物おじせず事態を打開していくこと。それがわたしに浄化(=カタルシス)をもたらした。


悪かったところは。


――それをことさらに言うつもりはない。欠点を指摘することは美点を指摘するよりはるかに容易なことであり、わたしがそうするのは有益であるよりもむしろ有害であろう。


作中のすきな登場人物は。


――強いていうならクルシュ。次期王位継承者の候補のひとりにして、男装の麗人である。


どんなところが好きなのか。


――答えになっていなさそうだが、かっこいいの一言である。


きらいな登場人物は。


――それは言わない約束。


作品のすきな主題歌は。


――前半クールのED主題歌、nonocの「Memento」。第1期の前半クールのED主題歌、MYTH & ROIDの「STYX HELIX」も好きだが、TVサイズなら後者、一曲まるごとなら前者をとりたいのが現在のわたしの偽らざる心情である。これらの主題歌を世に送り出したひとたちには頭の下がる思いがする。原作小説などとアニメとの大きな違いのひとつは主題歌や挿入歌の有無であるとの思いを新たにし、またアニメソングにはまだまだ未来がありそうだと思った。


同作品で意外だったことは。


――第1期の前半クールのED主題歌と後半クールのOP主題歌を担当していたMYTH & ROIDが主題歌を提供していなかったこと。それだけ、特に前者のインパクトは強かった。


作中で特に印象的だった演技などあれば教えてほしい。


――印象的だった演技と言うのか、村川梨衣演じるラムが、『名探偵コナン』の林原めぐみ演じる灰原哀のようだと思った。


同作品をどのような人にオススメしたいか。


――女性よりは男性、年寄よりは若者に。もっとも人に物をすすめる趣味はないが。


同作品について他に言いたいことはあるか。


――「リューズ」はよい名前だなと思った。漢字をあてるなら「龍頭」あるい「龍樹」(リューズはなまり)に決まりだと思う。後者はどこかの仏教徒のようだが。


最後にひとこと。


――ご清聴ありがとうございました。1年以上の空白をうめるように通常よりかなり文字数が多くなってしまったのは、取捨選択の能力がおとろえた一種の老化のためかと複雑な気分です。次回はどうなることやら。

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