第25話 CEOがいる部屋までの試練。

 私はこの部屋のスクリーンに違和感を持ちつつもいよいよ最後の戦いが始まる前兆を感じ取った。

 するとスクリーンが降り始め、これから何か起きるかと思うと私の心臓がバクバクする位、不安になりつつあった。


「諸君。私がレイスブック社のCEOのザッカー・クック氏。同時に私がゲイだよ。」


…何、この人。何で自分の性癖を公言するアホなんだろう。


 私はこれまでの『マジカルガールパッチ』事件の犯人の多くは男性同性愛者ばかり出会って来たせいか彼がゲイである事には全然、驚かなかった。

 しかし、彼がゲイはさておき、これからザッカー・クック氏は私達3人をこれから彼のいる部屋までの試練を用意しているのは間違いない。

 故に、ここに私達が来るのは彼にとっては既に計算済みなのは間違いなかった。

 私達は、舐められたもんだな。


「これから君達が私と闘う相手か相応しいか試す試練を行ってもらう。」


…いよいよだな。これからが最後の試練なら私はこの試練を攻略しないと紛れもなく彼の居場所まで到達できない。


 私はそう思いながら、これから最後の試練に挑む決意をした。


「私の部屋に到着するまでAI監視ロボから逃げきれたなら、この試練はクリアとなる。せいぜい、君達が生きていたら私と闘う資格があるって事だ。では、私の案内は終わりだ。尚、この部屋を出たら試練は始まる。」


 この部屋を出たらCEOが出した試練が始まる。

 故に私達はここで暫く休む事にした。

********

「なぁ、藍那あいな。この部屋を出たら試練が始まるなら暫くは休んでも良いよね。」


「うん。私も灵猫ルンマオちゃんもこれでCEOに到着するまでの試練なら私は少し休んだ方が良いとな。」


「当然だな。どうやら、お茶やお菓子などが用意されている。少し食べて、貴様達の身体を見せ合いっこしたら部屋を出ような。」


「うん!?」


 私はこれから任務を挑む前にまずはお茶を飲みながらお菓子を少し食べた。

*********

 そしてお腹を見せ合いっこした私達は…、


「凄いな。藍那あいな。貴様のお臍の奥が見えていて何も溜まっていない綺麗な形をしているな。」


灵猫ルンマオちゃん。私のおヘソがそんなに好きなの。」


「あぁ、好きだ。女の子のお臍の形は千差万別。だから私は女の子のお臍を観察する事で凄くストレス解消が出来るし、美術品として保管できるから好きなんだよ。」


「そうなんだ。」


「で、灵猫ルンマオ。私はアンタのヘソを見たけど、アンタのヘソはやや出べその感じがした。」


 何だか。互いにヘソの見せ合いをしていると凄く楽な気分になるなと感じながら最後の任務までの士気をつける準備をした。


「でも、礼音あやねのヘソが縦長で一番綺麗な形のヘソをしていたけど…。」


「確かに。でも藍那あいな。縦長のヘソは、見かけこそ綺麗な形をしているけど、中は凄く汚いんだよ。」


「へぇ~。」


「だから、藍那あいなの浅いヘソや灵猫ルンマオの出べそは凄く綺麗な形をしているから私は凄く羨ましいんだ。」


「そうなんだ。」


 私は礼音あやねちゃんが縦長のヘソ持っていながら私の浅ヘソ、灵猫ちゃんの出べそを見て凄く嬉しい気持ちになったんだな。

 そして、お尻なども確認した後、私達はお茶を飲んで休んた。


 そして30分後…。


「よし、身体の見せ合いっこやお茶などを飲んで休憩を終えたからこれから任務に行くぞ。」


「あぁ、藍那あいな灵猫ルンマオがいれば私は凄く頑張れるな。」


礼音あやね。私もそうだ。」


「よし、この部屋を出たら試練が始まるからな。」


 そして、私達は部屋を出た瞬間、これから任務の始まりの予感がした。


「体内チップ破壊医師の連中を発見。これから体当たりで攻撃します。」


灵猫ルンマオちゃん。礼音あやねちゃん。これからCEOの部屋がある地下へ行くよ。決して気を抜かないでね。」


「あぁ、私はこういう連中が凄く嫌いだ。だから私はこのロボットを破壊して見せる。」


 私は彼らがAI監視ロボットを利用して私達を攻撃しているからこそ、体力温存の為、戦闘を極力避けた。

 すると…、


「侵入者。死ね~。」


 と、私達に目掛けて攻撃した。


「ふっ。こんな奴。身体を機敏に動かせば容易に壊せる。」


 ドドーン。

 するとAI監視ロボットが壁を破壊しそのAI監視ロボットは外に落ちて破壊して行った。

 同時にこれで彼達がそこへ目掛けて向かって行った為、多くの監視ロボは破壊された。


「凄い。でも、これはまだ序章だ。私達が向かうのはこの地下にあるCEOの部屋だ。」


「うん。礼音ちゃん。私もCEOはこの監視ロボットが帰農しやすいように地下の部屋にいると思うよ。」


「そうだな。奴はそうしないとあのAI監視ロボットで自身を護る事が出来ないからな。」


 やはり、皆が同じようにCEOが自身の身を守る事、AI監視ロボットの機能を発揮する為、地下にいる事が明らかになった以上、私達は地下へ行く以外に方法がないと感じた。

**********

 そして私達3人はAI監視ロボットを避けながらCEOがいる地下に到着した。


「ここが地下か…。」


「あぁ、確かにこの妙な雰囲気は確かにCEOがいるのは間違いない。しかし、CEOが自分の正体を分からせないように地下に同じ部屋が無数にある。」


 私は同じ部屋まであるのが非常に気になったので私はどれが正しい部屋なのか考えるようにした。

 すると…、


「ようやく、地下の部屋の試練にたどり着いたな…。この部屋の中から私がいる部屋を当ててもらう。外したらAI監視ロボットが出てくるから注意しなよ。」


 確かに…、

 間違えたらAI監視ロボットが出てきそうな雰囲気がする。

 だが、この問題には何かあると思うから私は絶対に当てて見せる。


「そしてヒントはこれだ。」


 何だ。このヒントは…、


GiAnt,FAnG,shAnGhAi」


FAkE,FAiry,FiGht.」


EnGlish,EGG,tiGEr,」


「dElEtE,donq,undEr」


Citrus,psyCho,CrEAtE


BiC,BritAin,lGBt.」


And.ApplE,usA


 暗号が出たようだね。

 恐らくA~Gの7つの部屋の内、どれか1つの部屋を当てるゲームだな。

 しかも重要なヒントはdだけが大文字になっていない。

大文字が出ている部屋はまず、外れだと私は判断した。

 ならDの部屋を開ければそれで問題ないと思った。


 だって、Dは大文字になっておらず、部屋はA〜Fしかないから余計にそう感じるもん。

そして、私はDの部屋を開ける事にした。

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