第24話 シリコンバレーの恐怖。

「どうやら私達はAIロボットに監視されているようだな。」


「あぁ、そうだな。藍那あいな。貴様もこの町がAIによって支配されているのが分かるな。」


「うん、灵猫ルンマオちゃんもレイスブック社が危険な行為をしているから止めたいんだね。」


「そうだよ。私の友達も『マジカルガールパッチ』によって殺されたからレイスブック社を潰さなきゃと思ったからな。」


「うん。」


 私と灵猫ルンマオは『マジカルガールパッチ』の危険性を知りながらシリコンバレーに潜むAIを警戒した。


「そうだな。だからこそ、シリコンバレーを支配するAIを破壊しようね。」


「あぁ。私もそれに同感だ。谢谢シェシェ。」


Благодарю васこちらこそ、ありがとう。.」


 灵猫ルンマオが私に感謝したので私は彼女にロシア語で感謝した。

 しかし、レイスブック社に到着する前に感謝するのは早計だと私は薄々、感じた。


「でも、灵猫ルンマオちゃん。それでもここで感謝するよりはまず、レイスブック社に突入せんといかんからな。」


「あぁ、そうだな。ここで感謝するよりも先にレイスブック社を見つけんとな。」


 灵猫ルンマオちゃんがレイスブック社を見つけない限り、AIとの監視は避けられない事を感じた私達はこれから戦闘の準備を始めた。


林美リンメイちゃんは、AIロボットの破壊を頼んだよ。」


「了解。」


少梅シャオメイちゃんは、レイスブック社の居場所を探知して…。」


「了解。藍那あいな灵猫ルンマオも決して死ぬなよ。」


礼音あやねちゃんは私や灵猫ルンマオと同様、レイスブック社に突入しようね。」


「あぁ、私もレイスブック社を終わらせない事に事が収まらないからな。」


 礼音あやねちゃんも灵猫ルンマオちゃんもレイスブック社を嫌っているのは人の身体を体内チップで弄ぶのを凄く嫌がっているだろう。

 彼女達や私は女性を冒涜するレイスブック社に抗うのも至極当然と言える。

 一方で、それに気づかず美次みつき達や灵猫ルンマオちゃんの仲間達がこの『マジカルガールパッチ』のデスゲームに参加して頭部だけの命を落とされ、胴体は永遠に生かされる事に人間の尊厳が失われた事を冒涜だと思ったのだろう。

 確かに時彦さんはこの体内チップの製造に大きく関わっていたのは間違いない。

 しかし、それを悪用したのは紛れもなくレイスブック社、特にCEOであるザッカ―・クック氏が商品化し、役員用の体内チップ『プロビデンスの王』を使用してレイスブック社の役員も命を落とした事も少なくないなら彼も結局はザッカ-・クック氏やレイスブック社の株主の奴隷かもしれない。

 だから私達3人でレイスブック米本社に突入するしかないと感じた。


礼音あやね藍那あいな。これからレイスブック米本社に突入する準備をする。ここからAIや監視用ロボットが多く存在するから気を抜いたら死ぬぞ。」


「うん、そうだね。灵猫ルンマオちゃん。私もこのAIを壊すよ。」


「そうだな。藍那あいな灵猫ルンマオ。アンタ達もここで死ぬなよ。」


 私達3人はレイスブック米本社に突入する準備をしながらもこれから監視ロボットが大量に襲撃するだろうと感じながらこの町がAIによる監視が酷いと肌で感じ取れた。


「行くよ。『グロム』。」


「『スニェグ』。私の氷でAIを潰してくれ。」


「『ズェムレットリャセニーエ』。この地震でこの監視ロボットを全て破壊する。」


 私達はこの街を牛耳るAI監視ロボットを破壊し、この街の異様な光景に疑問を感じつつも企業団地へと進んでいった。


「I lost to this girl. 私はこの女に負けた。


Will I dying inside私はこの女たちの this girl’s body?体内で死ぬのか?


 何、このAIロボット。

 まるで女性を蔑視しているかのような恐ろしいAI監視ロボットなのが凄く嫌だな。

 しかし、このAI監視ロボットがどれだけ危険なロボットなのが分かってきた。


What kind to do you?君はどんな仕事しているの?


 可笑し気なAIロボットが私達の身体や精神を追い込んでいるならここで死んだら世界中の女の子を救えなくなるから私はここで抵抗する事にした。


「行ける? 灵猫ルンマオ礼音あやね。」


「あぁ、私は行けるぞ。」


「当然、私もいけるぞ。」


 大丈夫だね。

 灵猫ルンマオちゃんも礼音あやねちゃんもこの調子ならこのAI監視ロボットが次々出ている状況下でもここで皆がこのAI監視ロボットを破壊すればレイスブック社なんて案外近くにあると感じた。

 どうせAIロボットは白人男性でなければ容赦なく殴るなら、私達はその事を知れば容赦せずに攻撃できるからな。

 私はそう思いながらただ、ひたすらレイスブック米本土のある方向まで進むしかないと思った。

*******

 そして、レイスブック米本社に到着した私達は…、


「ここがレイスブック米本社なのか?」


藍那あいな。確かにここがレイスブック米本社だ。明らかに他のシリコンバレーの企業オフィスとは全然、違うからな。」


藍那あいな灵猫ルンマオ。時彦曰く、CEOのいる部屋はこの先の地下にあると言ってたからな。」


 いよいよ、CEOのいる部屋の居場所まで時彦さんが丁寧に語った事を思い出しながらこれから私達はレイスブック米本社に突入する覚悟をした。


「行こうか。」


「あぁ、そうだな。」


「貴様達がこの調子なら私もたまげたもんだな。」


「ふふっ。灵猫ルンマオちゃん。やっぱりそうやって真面目でありながら緊張感を解してくれたのは凄く良かったよ。」


藍那あいな。私の事を凄く褒め称えてくれたのね。だから私もこれから貴様に借りがあるし、もうここまで来たら米本社まで突入しよう。」


「うん。」


 私と灵猫ルンマオちゃん、礼音あやねちゃんはこれからレイスブック米本社に突入し、ザッカー・クックCEOのいる地下室に向かおうとしていた。

 しかし社員は私達のことを気にしていない。

 恐らく、ザッカー・クック氏が私達をお出迎えしているのだから私達はこれから彼との戦いだけに専念する必要があると感じた。


…彼は恐らく、私達との戦いを決意しているだろう。


 そして、ある部屋にAI監視ロボットに誘われ私達は地下とは反対の3階の部屋に誘われるように移動された。

 そしてその部屋の入った後、鍵が閉じられ、私達は閉じ込められた。

 そして、密室になった状態で突如、スクリーンが降りた。


「いよいよだな。」


 私はそう思いながら、これが最後の戦いの始まりだと感じた。

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