シリコンバレー決戦編

第23話 いざ、シリコンバレーへ。

 モスクワに戻り、暫く休んだ私は1週間が経って、ようやくモスクワ大学に行ける位の体力を戻した。


礼音あやねちゃん!?」


藍那あいな。アンタはよくやった。資料なら私や少梅シャオメイ達がモスクワ大学に戻って、時彦に提出したから安心しろ。」


礼音あやねちゃん。私を助けてくれてありがとう。」


「あぁ、藍那あいなが無事で何よりだからな。」


 私はレイスブック中国本社を崩した事で後は米本社に向かってレイスブック社の計画を止めればそれで終わりだと感じ、私もこれから突入準備をしようとした。


藍那あいな。アンタは体力が戻ってきてから時彦がレイスブック米本社にビル構造など出すようだぞ。」


「そうだね。もう、言わなくても分かっている。だって、もうすぐ最後の戦いだもん。ここで勝ってレイスブック社を崩さなければ私は勝てないと思う。」


藍那あいな。貴様なら絶対に出来るからな。」


「うん。」


 私はレイスブック米本社に突入する準備が着実に来ていると感じた影響からか、これからやる事はレイスブック米本社への突入のみしかなかった。


「行こう。礼音あやねちゃん。」


「あぁ、私も米本社を潰せばμチップを利用したデスゲームを止められるからな。」


 私と礼音はこれからレイスブック米本社へ突入する為に、これからモスクワ大学へ行き、時彦さん達に詳しい事情を聞いく事にした。


「おはよう。藍那あいな礼音あやね。」


「おはよう。時彦さん。」


藍那あいな礼音あやねがついたら話を始めたかった。既に少梅シャオメイ林美リンメイ灵猫ルンマオはモスクワ大学構内にいるからな。」


 私は少梅達が既にモスクワ大学に到着している事を知った以上、恐らく私が行く決意をした時がいよいよ、米本社への突入だと感じた。


藍那あいなちゃん。アンタが無事で良かったよ。」


藍那あいな。貴様が無事で何より安心した。」


藍那あいな。中国本社は無事に壊滅したからな。後は、恩斯エンシンを苦しめたレイスブック社の計画を止めような。」


 彼女達もレイスブック中国本社が無事に崩壊したお陰で皆が米本社への突入する決意をしたなら、私もその決意に乗ろうと感じた。


「よし、私もレイスブック社へ突入する準備をする。これが最後の戦いになるけど、レイスブック社が倒産すればこの計画も終わるからね。」


「当然だ。中国本社も今や中国警察や中国公安部が凄い操作をしている。だから米本社でレイスブック社の実態を暴けば私達の勝利だ。」


 私はこれからレイスブック社を崩壊させる為、何としてもここで奴らの野望を阻止しなければならなかった。

 それ故に『マジカルガールパッチ』等を製造したレイスブック社の裏を暴けばレイスブック社を襲撃しなくてもレイスブック社への信用は更に下がり自然と倒産する。

 現に中国本社では体内チップを利用した人体実験などの影響で家宅捜索されているから、米本社から資料を持ち帰り、全てを終わらせたかった。


「よし、これで全員が揃った。」


 私は時彦さんからレイスブック社への情報を聞く準備を始めた。


 それからレイスブック社関連の話を終えた私はこれから最終決戦の地となるレイスブック米本社に向かう為、シェレメーチェボ空港からシャルルドゴール空港を経由してサンフランシスコ空港へと向かう準備をした。


「皆の共。俺は指名手配犯になっている以上、俺はモスクワから離れる事が出来ない。しかし、貴様達ならレイスブック米本社への潜入が出来るからな。」


「はい。」


「しかし、戦場はシェレメーチェボ空港を出てシャルルドゴール空港に到着した瞬間から始まると思え。」


「了解。」


 つまり戦場はシャルルドゴール空港から戦いが始まるのは当然だと感じた。

そして、彼らがそこから私達を狙い始めると彼は予測したかもね。

 事実、彼がモスクワに亡命する際、シェレメーチェボ空港に到着するまで、彼を狙った人間も多くいたのも事実だから。

 だからこそ、これが最後の戦いになると思いながら、これからシェレメーチェボ空港からシャルルドゴール空港経由でサンフランシスコ空港へと行く準備を始めた。

*********

 そしてシェレメーチェボ空港からシャルルドゴール空港に到着した瞬間、私はこれから敵地であるフランスに到着するから、背後等を警戒し、追手来ないか確認した。


「追手は来ていないよね?」


「いないから大丈夫だ。とにかく急いでサンフランシスコ空港へ乗ろうな。」


「ありがとう。灵猫ルンマオちゃん。」


 灵猫ルンマオちゃんが誰も追っていないと確認したが、彼らは気配などを隠して移動する事に長けているから完全に信用せず、サンフランシスコ空港へと乗り継いだ。

 ロシア・イラン⇔アメリカを結ぶ飛行機は存在しない。

 これらの国はアメリカとの関係が悪く、アメリカ便の飛行機を嫌がる傾向が政府間でも出ている。

 だからフランスのシャルルドゴール空港経由なのも、これらの国からアメリカ便の飛行機が存在しない事、英独だとアメリカの影響から追手の頻度が高い事、そしてフランス⇔アメリカの飛行機は頻繁に多いのが理由だと感じた。

 そして私はこれからアメリカ西海岸にあるサンフランシスコ空港へと旅立った。

これが本格的な敵地に入ると思いつつ。

*******

「ようやく、ここがサンフランシスコですか。」


藍那あいな。サンフランシスコは香港やモスクワ等と違い、凄く不気味さを感じる。」


「そうだね。礼音あやね。私もこのサンフランシスコからは明らかに人間の監視をする連中が異様に多い。けど、これからが本番な以上、私は逃げないけどね。」


藍那あいな。」


「あぁ、恐れていても何も進まないからな。藍那あいな礼音あやね。私もこの危ない商品を販売させたレイスブック社を破壊して見せるから安心しなよ。」


「うん。」


 私はこれからレイスブック社が無事に崩壊する事を望んだ影響からかこれから私も最終決戦への覚悟を決意した。

 そして鉄道がまともにないアメリカなので、タクシーなどでレイスブック社のあるシリコンバレーへと向かっていった。

*******

 そして…、


「ここがシリコンバレーか?」


「そうだな。でも、既に追手が私達を狙っている。」


「そうだね。AIが既に監視しているね。」


 AIが私達を監視している以上、彼らとの戦いは避けられなかった。

そしてAIご人間じゃないなら尚更、警戒せねばならなかった。

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