第20話 レイスブック社の実態。

 私は彼がここで『プロビデンスの王』を使用するならここで私は確実に殺さなければならなかった。

 何故なら彼も又、『マジカルガールパッチ』を使用している可能性が高いと感じたから…。

 だから私はここで殺さなければ奴が他の場所で何を仕出かすか分からなかったからだ。


藍那あいな。君が戦うのは私じゃないよ。来い、劝喻クアンユー。」


 私は彼がどんな奴なのか解らなかったが、それでも私はここで負ける気はしなかった。


「ふふっ。君は、確か戸塚藍那とつか あいなだったね。私は少劝喻ショア・クアンユー。レイスブック中国本社の副社長だよん。なら、私の『プロビデンスの王』の能力を発動しましょうね。」


 すると私はこの地震に響いて私は急に恐怖を抱いた。


「何!!この地震の揺れは?」


 私は妙に揺れ始めた事でこれから奴がキメラを作成して能力を発動する事くらいは容易に想像できた。


「アンタがキメラを出すなら私はアンタを殺すよ。」


「ふふっ。藍那あいなは私と上手く張り合えそうだね。なら、私とキメラが1つになって、姿を見せてあげましょう。」


 私は劝喻クアンユーがキメラを出す事が容易になると分かったならここで彼を倒してレイスブック中国本社の実態やキメラの情報について聞き出したかった。


「さぁ、私と合体しなさい。」


 そして、彼はそのキメラと合流した時、急に彼の雰囲気が変わってきたと感じた。


「ほら。私と合成したキメラでこのキメラは君を殺そうとしているのよ。」


「何だよ。アンタはこんなことをしてどう思っているんだ?」


 合成したキメラの影響で彼の身体には竜の紋様が入り、右腕には竜の手が現れ、左手には鋭い爪で急激に上がり始めた。

 これは彼が本気で私を殺そうとしている証拠なのかもしれない。

 私はそう思いながら、彼を殺す為に戦闘態勢に変わった。


「よし、アンタが私を本気で殺すなら私は確実にアンタを殺すよ。『グロム』。私の能力で一気に攻撃するよ。」


 私の雷の能力で連中を殺せるならそれで良いと感じた私は一気に彼に目掛けて雷で攻撃した。


「ふふっ。私のうろこは電気・水・炎・草は聞かないんだな。」


「嘘。雷が全然聞いていない。」


 やはり竜の鱗で雷の能力が全然、効いていないだと。

 私は凄くこの能力の危険性についてよく熟知していた所為か、この雷の能力を突破するにはどうすれば良いのか悩んでいた。

『グロム』がダメならどうすれば…、

 私は悩みながらもどうすれば良いのか考えるしかなかった。


「ほう、私が殺せないならアンタを殺して見せるよ。『さぁ、私の右腕の竜よ。あの女の頭部を焼き付くせ。』」


「嘘。いきなり、攻撃なの?」


 不意打ちが得意なレイスブック社の思考だから一気に私は窮地に追い込まれた。

********

藍那あいな。雷なら炎だけでなく氷を生み出す事が出来るから…。

…そうか。雷は炎だけでなく氷を生み出せる能力なら私はその能力を使わせて見せる。

 私はピンチに追い込まれたもののこの『グロム』と氷の能力を使えば彼を追い込めると思った。


「私はこれで、奴を倒せる。」


 私の『グロム』の能力を用いた氷で彼の鱗に攻撃した。


「無駄無駄。そんなちんけな氷で私を倒そうなんて絶対に無理。無理だから諦めな。」


「諦めない。この能力でアンタを殺せるなら絶対に使う。」


 私はこの能力で生か死かを生み出すならここで彼を殺さなければならなかった。


「『グロムスニェグ』。」


 私は氷の能力を用いながらこれで彼が殺せるかと思いこの技に掛けを決めようと思った。


「無駄無駄。私はこんな能力で殺せると思うなよ。」


 私はこの男に負けられない事情があったから一瞬で、彼に向けて冷気の混じった電撃で彼を倒そうとした。

 すると…、


「えっ。私の鱗が一瞬で私の身体を蝕む。」


 突如、少劝喻ショア・クアンユーの身体に氷の粒が交った生協からか彼は一瞬で動きが止まった。


「嘘だろ。私の究極の竜の鱗の身体は炎、電気、水などを通さないだろうが。」


「通るものが1つあるだろ。竜は爬虫類だから氷に弱い。つまり氷に弱いなら貴様の鱗は見事に打ち破れるんだよ。」


「そんな…。」


 私は少劝喻ショア・クアンユーが急に劣勢になった所為か、これで終わったと感じた。


「私は絶対に、アンタなんかに負けない。負けないのにどうしてこうなるんだよ。」


 彼は凄く悲鳴をなったように一気に弱体化して急激に弱まってきた。

 そして…、

 彼は、凍死してここで息絶えた。


「あ~。劝喻クアンユーは死んでしまいましたね。」


「はぁ、はぁ。結局、アンタ達、レイスブック社の連中は仲間の命でも容赦ないわけ…。」


 私はレイスブック社の上層部は自分の私利私欲の為ならこんな差別などをしても良いのかと考えている事が許せなかった。

 幾ら仲間とは言え、こんな扱いするのはあんまりだろ。


让恩斯ラ・エンシン。あんたはなんの為にレイスブック社に入社できたのか私にはわからない。けど、そんな事をして本当に良いの?」


 私はこの男が本気で許せないと感じた所為か、ここで彼と闘う事にを決意した。


「なら、私も『プロビデンスの王』を発動するよ。」


 嘘。让恩斯ラ・エンシンも『プロビデンスの王』使いだったの。

 つまり、『プロビデンスの王』は一般販売されていない事はこれで分かった。

 寧ろ、これを役員向けに販売している様子を見ると『レイスブック社』自体がμチップを利用して世界支配を考えているのが推測できる。

 だから私は彼を倒してこの資料を奪おうとした。

********

 その頃、私は少梅シャオメイ林美リンメイ灵猫ルンマオと共にキメラの討伐を行っていた。


「このキメラはクソつえぇな。」


林美リンメイ。ここで決して負けないでね。私達はここで負けたら逆に殺されるから何としても勝たないとね。」


「あぁ、このキメラを殺してやるよ。」


 私はこのキメラを殺せるなら何やっても良いと思った。

 次の瞬間…、


「嘘。キメラが消えた…。」


「本当だ。」


灵猫ルンマオ。キメラが消えた。ならレイスブック中国本社へ向かおうな。」


 私は藍那あいなを心配しながらレイスブック中国本社へ向かった。


 彼女がレイスブック中国本社の役員に殺されていなければ良いと思いながらレイスブック中国本社へ突入していった。

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