第18話 香港の生物兵器。

 私達はロシアのシェレメーチェボ空港から香港の香港国际机场シアンガン・グオジ・ジチャンの飛行機に乗り、これから本格的な争いが始まると感じていた。


礼音あやね。これから香港に向かうけど、私の我儘に付き合って大丈夫?」


「あぁ、大丈夫だ。まさか香港が英米の影響のある土地とは思わなかったからな。」


「ありがとう。でも、これから香港で戦いが始まれば彼らの事だから本気で私達のことを殺すかもしれないよ。」


「で、藍那あいな。私と少梅シャオメイも行くけど、レイスブック社って確かアメリカの多国籍企業だよね?」


「そうだよ。林美リンメイ。レイスブック社は米最大の多国籍企業だから警備も厳重の筈。だから気をつけないと私達の方が逆に殺されると覚悟した方が良いからね。」


藍那あいな…。貴様はどれだけ『マジカルガールパッチ』を憎んでいるのか良く解らない。しかし、レイスブック社は非常に危険な企業だけは良く解る。だから私も絶対に、レイスブック社を中国から追い払いたいよ。」


林美リンメイ。あまり大声で言わないの。『レイスブック社』関係者が聞こえていたら私達がこの飛行機で狙われるから、気をつけて…。」


「分かった。藍那あいな。」


 私はこの飛行機にも『レイスブック社』の関係者が搭乗している可能性を考慮しつつ、彼らに見つからない様、これから香港へ向かった。

*******

 そして、香港国际机场シアンガン・グオジ・ジチャンに到着した私達はこれから机场快线ジチャン クアイ シアン机场站ジチャン ヂャンから列車に乗ってこれから中环站ヂョン・フアン・ヂャン、つま香港站シアン・ヂャン、つまり香港駅近くにあるレイスブック中国本社へと向かった。

 香港の地下鉄はロシアのモスクワ地下鉄より利用者が少ないものの、利用者はベルリンやロンドン多いから混雑している事には変わりない。

 又、地下鉄の外観は綺麗な反面、没個性的な雰囲気さえ、醸し出していた事から、やはりモスクワと比べてあまり斬新性というものは存在しなかった。

 しかし、地下鉄運賃は日本や欧州より安く、距離別での距離も長い点は庶民の乗り物という意識がしっかりしている事はありがたかった。

**********

 それから香港站シアン・ヂャンに到着した私達はこれからレイスブック中国本社のあるオフィスを探していた。


「確か、『レイスブック』中国本社は駅の北口側だったような気がする…。」


藍那あいな。確かにこれは北口だったがけど…。」


 と林美リンメイと共に『レイスブック』中国本社の場所を確認している最中だった。

 その時…、


 ドドーン。


「何。今の爆発。」


 香港駅の南口側で謎の爆発音を完治した私達は、レイスブック中国本社を探すのは後回しにして、これから爆発現場の起きたビルに向かって走って行った。


「流石、『レイスブック社』製の特性μチップ。これを使えば、私はこの町を一瞬で殲滅できそうだ。」


「待てよ。」


「何、私の邪魔をしているのよ~。」


「貴様達、レイスブック社の関係者は本当に外道ばかりだな。」


「何を言っているの。私達『レイスブック社』の目的は女性の身体を標本にして身体遊びとして永遠に遺体を残し、人口減少をスムーズに進めさせる事なの。」


「何だと~。」


 私の名前は锡灵猫シー・ルンマオ、『レイスブック社』を潰す為に、香港にいるとある電子機器専用の医者から体内チップ破壊医師としての能力を得た少女だ。

 当然、私も『マジカルガールパッチ』を搭載されたが、その意思で無事に破壊できた。

 そして、このレイスブック社を破壊する為に動いたんだ。


「おい。貴様達。レイスブック社はどうしてそんなに女の子の身体を欲しがるんだよ。」


「ほう、私の名前は言えないが、私はレイスブック社の指名で動いて居るだけ…。よって、貴様の身体さえ、残せばそれで良いだけだよ。」


「人の身体を利用してそんな事をするなんてとんだ外道だな…。」


「ふっ。それは君がどんな反応するか私には良く解らないな。でも、君はここで死んでもらうから…。覚悟してね。」


「ふざけるな。このレイスブック社の屑が…。」


 私はこの男が非常に気分悪かったせいかこの男は絶対に殺したかった。


「だが、君の相手は私ではない。このキメラと闘ってもらう。」


「何だと…。貴様は逃げる気なのか?」


 私は一瞬でこの男を許さないと感じた。

ただ、彼がキメラが出してくると思うと凄く危ない雰囲氣を醸し出していると私は感じた。


「ほら、あの女の頭を餌にしちゃいないさい。」


「めぇ~。」


 私はこの男よりあのキメラの方が極めて危険な生物だと実感した。

あのヤギみたいなキメラは何か危ない匂いがするから…。

*********

「待って。」


「貴様達、何でこんな危険な場所にいる。」


「大丈夫だよ。私は体内チップ破壊医師の戸塚藍那とつか あいな。この付近での変な爆発があったからここへ来たの。」


藍那あいな。なら、貴様1人で堂々とレイスブック中国本社に突入するんだ。」


「分かった。レイスブック中国本社には私だけが入れば良いのだね。よし。なら、終わったら私の処に皆と共に来てくれよね。」


「あぁ、当然だ。」


礼音あやね少梅シャオメイ林美リンメイ。私だけでも先にレイスブック中国本社に突入するよ。だから、他のみんなはこのキメラを倒したら絶対に来てくれよね。」


「凄い。貴様は凄く綺麗な目をしている。だから私もキメラを倒したら貴様のところへ絶対に来るからな。」


「うん。ありがとう。あんたもこれから、よろしくな。」


「分かった。そして、私の名前は、锡灵猫シー・ルンマオ。貴様とは又、後で会おうな。」


灵猫ルンマオちゃん。私はこれからレイスブック中国本社に行くから。」


 私はこれでレイスブック中国本社に突入する決意をした。


 だから…、


礼音あやね少梅シャオメイ林美リンメイ。アンタ達が戦いを終えたらレイスブック中国本社に突入してきてな。」


 私はその覚悟と共に『グロム』の能力で私は山羊イカ型巨大キメラを通り抜けこのままレイスブック中国本社に突入する準備を整えた。


 そして、レイスブック中国本土の前に到着した私は、これからレイスブック社は討伐を1人で行おうと決意した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る