第17話 涌康(ヨンメイ)の罪状。
「アンタはそれだけの犯罪行為を行ったんだから殺されても文句は言えないな…。」
「うぅ、分かった。俺は完全に敗北した。」
「だ~め。そうやって命乞いする奴がいるから死んで詫びないとアンタみたいな奴はいかんからな。」
「そんな。」
当然だよね。
当然、
私は彼女がこんなにも凛々しくて『マジカルガールパッチ』や『レイスブック』に憎しみを持った感情がこんなにもすさまじいとは思えなかった。
だが逆に、彼女がこの様な感情を抱いているからこそ彼女は『マイクロチップ』を破壊し、『レイスブック社』を破壊する使命を持ったと私は感じた。
つまり、私には覚悟が足りなかった。
足りなかったからこそ、
そんな私自身に嫌悪感を抱くのは当然だと理解した。
******
そして、現在は彼は生首となってモスクワ中華街広場で晒し首となっていた。
当然、彼の罪状からすれば当然、この報いはあって良いと思った。
そんな中、私は
「
「
私はそんなに褒められる行為をしたのか分からないながら、私の頬が凄く赤くなり凄く照れてしまった。
「
「
「そうだな。
それから私はモスクワ
*******
「おぉ、
「時彦さん。私は
私は体内チップ専用の回収袋からμチップを回収する事にした。
「うわ~。凄く多いな。でもこのμチップは皆、パッチや注射器みたいな感じがするだろ。」
「確かに…。」
「
「『レイスブック中国本社は本当にあるの?」
「あぁ勿論、本土には事業部すらない。香港だったらあるがな。」
「香港って確か中国本土でありながら英語を公用語にしている地域の事?」
「そうだ。英語を公用語にしている地域はこの様な体内チップを裏で販売する拠点になっている事が多い。英語に限らずフランス語もな。」
「そんなぁ…。」
私は凄くショックだった。
アメリカ政府がここまで盗聴や人の身体を操作する行為に及ぶなんて私は非常に許せなかった。
彼等は人の人権をどう思っているのだろうか?
私には非常に彼等が不愉快だった。
だからこそ、私はこの様な悲劇を止める為、レイスブック社の闇を明かす決意をした。
「時彦さん。私はこれから香港へ行かせてくれませんか?」
「
「
私は香港に行かなければレイスブック社がどんな行なっているのか分からなかった所為か、これから香港へ行って『レイスブック社』の中国事業部に潜入するしかないと決心をした。
当然、市場規模の大きい中国の中でも英語圏の影響が強い香港なら彼らの拠点になっているなら何かある。
「待て。私や
「そうか。
「分かった。」
「凄い。
「了解。」
私は
でないと、『レイスブック社』の暴走を止められないからね。
それから
*******
それから翌日…。
モスクワ大学へ向かった私と
当然、
「貴様達4人はここまで来てくれて凄く有難いと感じた。それ故にこれからレイスブック社の中国本社の所在地と最寄り駅が見つかった。まず、
「了解。」
「分かったなら、明日。シェレメーチェボ空港から香港行きの飛行機があるからそれに乗って行くように…。」
「了解。」
私はこれでシェレメーチェボ空港から
*******
それから翌日…。
「よし、
と時彦さんが私に香港行きの搭乗券と1日乗車券3日分195香港ドルが渡された。
これで私は本格的に『レイスブック社』に潜入する事になる。
そう感じた時、いよいよレイスブック社との戦いが始まると思私の使命を改めて感じ取った。
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