第16話 武器商人『镡涌康(シン・ヨンメイ)』。

 シン・涌康ヨンメイが『マジカルガールパッチ』関連の事件に大きく関わっていると見た私は少梅シャオメイ林美リンメイをこうしてマイクロチップで苦しめている様子を感じた私はこれからシン・涌康ヨンメイの店を彼女達が探してくれるのを条件として私は動く事にした。


「少梅。涌康ヨンメイのいる商品って華僑かきょう系電子部品屋なのは本当なのか?」


「勿論、あまりにも売れなかったからただで販売していたよ。私と林美の2人を除き、買っている人は凄く少なかったよ。」


「ただで販売知っている事は、普通に考えても怪しいよ。少梅シャオメイ。」


藍那あいな。アンタは見掛けののんびりさや純情さとは裏腹に結構、賢いな。そうだよ。誰も買わなかったから私達は涌康ヨンメイから譲り受けた。けど、私はそれが馬鹿だとようやく気付いた。」


 つまり、ただで販売しなければ誰も買ってくれない商品だと解った私は華僑かきょうの多くがこの『マジカルガールパッチ』の怖さについて既に理解してたと感じた。

 寧ろ、『マジカルガールパッチ』の怖さを知らないのは私達、日本人や韓国人、そして欧米人などの西側諸国人かもしれない。

 つまり西側資本主義諸国人が『マジカルガールパッチ』の怖さを全然理解していないと感じると、資本主義は金で情報などを支配する怖さを私は感じてしまった。


「で、少梅シャオメイ涌康ヨンメイの経歴とは知っているか?」


礼音あやね。私にはそれが良く解らないな。」


礼音あやね。私は彼がアメリカのスタンフォード大学卒だと解っている。しかも学部は法学部。即ち、法律でなんでも解釈する危険な学部だ。」


「法学部が…、こんな体内チップを販売しているだと…。」


 私は法学部が体内チップ。を販売しているのは矛盾しているようで実はなんとなく理解している様に思えた。

 法学部は法律関連を学ぶ学部だが、この学部には大きな問題点がある。

 それは弁護士利権が強い学部である事、法律によって彼らが都合よく解釈できる事が何よりも問題だと思う。

 つまり、自分達にとって都合の良い方向へと解釈する事で自分達の利益を欲しがっていると私は知っていた。

 技術者は法学部の奴隷だ。

 故に、法学部の動かし方で殺人兵器などを開発してしまう事が私には既に知っていた。

 だからこそ、法学部は人殺しの学部といわれるのはそれ故となっている。

 私はそう思いながら、林美達の案内で彼の店へと運んだ。

*******

「ここが涌康电子ヨンメイ・ディアンジ・元件商店ユアンジアン・シャンディアンだよ。和訳すれば、涌康ヨンメイ電子部品商店だけど…。」


「ここが涌康电子ヨンメイ・ディアンジ・元件商店ユアンジアン・シャンディアンなのか?ありがとう。林美リンメイ。」


「ふっ。勘違いするな。でも、あの詐欺師はぜってー許せねぇからな。」


「ありがとう。アンタ達は、これから私と礼音あやねで調べるからここで待っててね。」


「分かった。頼むぞ、藍那あいな。」


 私は彼女達の案内で涌康电子ヨンメイ・ディアンジ・元件商店ユアンジアン・シャンディアンの店内に侵入した。


涌康ヨンメイ。アンタは何処にいるんだ?隠れていないでさっさと出てこい~。」


 礼音が凄く周辺を警戒しながら彼の居場所を突き詰めた。

 すると…、


「私がとうとう、『マジカルガールパッチ』を装着した犯人だとバレちゃったか~。そうだよ。ここにいる中華街の若い娘の脳に『マジカルガールパッチ』を埋め込む事で私はアメリカで名誉を欲しかったんだよ~。」


涌康ヨンメイ。アンタ、私達同士で殺し合いさせて自分はアメリカでの名誉を欲しがるとはとんだ外道だな。」


「そうそう。私は女なんか身体だけを肉人形にして、高値で売らせれば金儲けになるし、永遠の肉人形として残せるからそれで良いの。」


「何。このゲイっぽい雰囲気。そして女性を馬鹿にする雰囲気はどうしてなの。」


 私はこの男が女性を馬鹿にした態度で接している事に非常に嫌気を差した事で彼を殺したかった。

 すると、私は彼を許さない気持ちが強くなったせいか私の身体から凄く力が漲ってきた。


涌康ヨンメイ。私はアンタの事を凄く許せない。そして体内チップ破壊医師としてアンタとの殺人が合法化されたからこれからアンタを殺してでも『マジカルガールパッチ』の販売を止めて見せるよ。」


「ほう、その様な態度をいつまで持てるかな?」


 私は彼の口調が凄く嫌いだった上、彼を殺さなければ間違いなく他の人間にも被害が及ぶと断言出来た。


藍那あいな。私も凄く力がみなぎる。恐らく、奴が殺人兵器をただで販売させたから殺しても良い許可が来ているだろうな。」


「そうだね。礼音あやね。」


 私は奴を殺す覚悟が出たからか殺しても良い、体内チップ破壊医師の能力を発動出来た事で彼を殺す覚悟を決意した。


「凄いよ。林美リンメイ。彼女達はマイクロチップ破壊医師で彼らを殺そうとしているよ。」


「あぁ、少梅シャオメイ。彼女達は私達を殺し合いさせるように仕向けた涌康はあいつらが殺す事を私達は祈るぞ。」


「そうだね。少梅シャオメイ。」


「ふふふ…。体内チップ破壊医師の2人なら私は容赦なくこれからレイスブック社から支給された私専用の能力を発動させる。」


「何…。」


「そんな。」


 私は、涌康ヨンメイがこんな体内チップを自分の脳みそに入れてこんな能力を使用すると思うとゾッとした。

 その体内チップはレイスブック社が一部の人間しか流通していない『プロビデンスの王』という商品を奴が持っていたなんて…、


「この『プロビデンスの王』を装着した時、レイスブック社が販売されている他の体内チップ装着社を殺せるとなると何て最高なのだろうか。」


「ふざけんな。こうなれば私がの能力『アブソリュートナヤ・ヌレーヴァヤ・ステペニ』で貴様を殺してやる。」


 礼音。アンタは本気でレイスブック社や体内チップを嫌っているね。


「どうぞ。かかってこいやー。」


「でも、アンタはもう遅い…。」


「えっ…。」


 その時、彼の足は絶対零度で凍傷になり、彼の身体が一瞬で凍り付いて動けなくなった。


「そして、さようなら。涌康ヨンメイ。」


「そんな…。」


 そして彼の首から下を礼音の氷で見事に氷砕し、彼は生首となった。


「これはアンタがやった行為なんだよ…。」


 っと、礼音が語った。

 彼女がここまで冷酷な面をしたのは初めてだった。

 それだけ彼女は体内チップを異様に憎いんでいるのはドウシテなんだろうか?

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