第12話 Магическая девушка метро. (魔法少女の地下鉄戦線。)

…この地下鉄の付近で誰かが争っている。


 私は礼音あやねと共にウニヴェルシチェート駅からボロウィツカヤ駅まで地下鉄で移動しようとしたが、駅構内で誰かが争っている気配を感じた。


礼音あやね。」


「あぁ、『マジカルガールパッチ』の雰囲気がするな。共に彼女達から体内チップ破壊をする為に地下へ潜るぞ。」


「了解!!」


 私は礼音あやねと共に地下鉄の駅構内で『マジカルガールパッチ』を装着した参加者がいると判断し、これからウニヴェルシチェート駅に突入した。


「貴様は、やはりその程度なのか。」


「アンタには絶対に負けないものか。ここで負けたら私の頭が死んでしまうから…。」

*********

 私は地下鉄の駅構内に誰かが現れている気配を感じた為、ここで彼女達の頭にある体内チップを破壊しなければならなかった。

 ただ、体内チップ破壊する事を望む一方、背後にいる誰かが私達を狙っている様に思えた。


…駅構内で誰かが争っているのは確かだが、私や礼音を尾行している連中がいるのも間違いないな。


 私は駅構内にいる『マジカルガールパッチ』参加者から体内チップ破壊を始めようとする一方、誰かが私達を狙っている事を警戒した。


藍那あいな。もうすぐ駅のホームへ到着するぞ。」


「分かった。でも、後ろに誰かが尾行している事も気を付けようね。」


「あぁ、そうだな。」


 私と礼音は背後に備考に警戒しながら駅構内へ突入していった。


「よし、ホームに到着したぞ。藍那。」


「礼音、既に争っている少女達がいるよ。」


 私は彼女達が争っている様子を見て、これから私と礼音が分担して彼女達2人から頭に埋め込まれた体内チップ『マジカルガールパッチ』を除去する体制を始めた。


「行けるか。礼音あやね。」


「藍那。私とアンタで分担して手伝おうな。」


「うん!!」


 私と礼音あやねはこれから彼女達の体内チップ破壊作業に走る為、能力解放の準備を行った。


「私は電気を集める『グロム』。」


「私は氷を操る『スニェグ』。」


 私と礼音で能力を開花し、これから彼女達に埋め込まれた体内チップ破壊作業を進める準備を始めた。


「さぁ、貴様の一生も私の攻撃で最後だ。観念しろ。」


…くっ。私はこれで終わってしまうんだろう。けど、私はこれで後悔ないかも。例え、頭が死んでも身体は頭がなくてもずっと老わずに生き続ける訳だからそれはそれで良いかも。


…けど、死ぬな。アンタ。


「これで最後だ。よ。アンタ、後悔しな。」


 私は彼女達から絶対に『マジカルガールパッチ』という体内チップを破壊して見せる。

 すると彼女は攻撃を仕掛けようとした瞬間…、


「嘘。使えないぞ。」


「アンタの『マジカルガールパッチ』は私が壊した。よってアンタは二度、頭に埋め込まれたμチップは破壊され、能力が二度と使えなくなった。」


「そんな…。」


 礼音あやね。よくやるじゃないか。

 アンタのお陰で彼女達の体内チップを無事に破壊できて何よりだった。

 そして私もやられそうな彼女から頭に埋め込まれた体内チップを破壊する事にした。


「私は大丈夫なのか?」


「大丈夫だよ。私はアンタのμチップを破壊したから…。」


 私が彼女から頭に埋め込まれた体内チップを破壊して彼女達を無事に救出する事が出来た。


「ありがとう。それで貴方の名前は誰なの?」


「私の名前は戸塚藍那とつか あいな。体内チップを破壊する為にこれからクレムリンへ向かっている最中なの。」


「へぇ~。アンタは『マジカルガールパッチ』の参加者なの?」


「ううん。私は渋谷時彦しぶたに ときひこさんによって体内チップを破壊してくれから大丈夫だよ。」


「そうなの。じゃあ、私の名前はウラジ―ミラ・アリアードナ。宜しくね。」


「こちらこそどうも。」


 私はアリアードナを無事に救った事で私は無事に彼女を救い出す事が出来だけ安心した。

 当然、礼音の方も無事に破壊したせいか…、


「よし、チュラコワ・エリザウェータからもμチップを破壊したから彼女達は無事に救われるだろう。」


「ふっ。悪かったな。アリアードナ。私もμチップを破壊されたし、アンタもμチップが破壊されたからもう、争う事はない。だからアンタと友達になってくれないか?」


「うん、良いよ。私は争いがなければ友達になって良いから。」


 エリザウェータとアリアードナは互いに体内チップを破壊さた為、二度と争う必要性が薄れたせいか、彼女達はこれから、友人関係になれると思った。

 当然、私と礼音はこれでほっとばかりしてはいけなかった。

 何故なら…


「私達の背後に動く奴がいるだろ。連中を巻き込まれない為、早く、電車が来たら入るぞ。」


「分かった。これから電車が来たら突入しようね。」


 私と礼音はここで立ち止まっている訳にもいかず、これから電車が来たら入る事にした。


「待て!!私達も誰かが尾行されているならこの件を見られている。だから私達も一緒にクレムリンに突入してもよいか?」


 私はエリザウェータが誰かがこの件を見ていると判断したせいなのかこれから、彼女達もこの場所から去りたかった。

 何故なら、背後を尾行している追手がばれれば、自分達も殺される恐れが十分にあるからだと思うだろう。

 だからこそ、彼女達も別の駅で逃げ切ろうと考えていた。


「分かった。途中駅までは一緒に行っても良いよ。」


「ありがとう。藍那あいな礼音あやね。」


「いいえ。こちらも尾行されているから途中駅まで分散すれば私も礼音も大丈夫だから。」


 私も礼音あやねもこれからクレムリンに向かう最中、彼女達をバルク・クリトゥリ駅で環状線に乗り換えさせればそれで良いと思っていた。

 あの駅で5号環状線乗り換えさせれば私もアリアードナ達を別の場所に乗り換えさせるだけでなく追手を別の場所に分散できる可能性が高いと読んだ。


 それからバルク・クリトゥリ駅でアリアードナ達を降ろしてこれから私達はクレムリン絵突入する事を計画した。

 これで私と礼音あやねは追手を警戒するのみとなった。


 一体、こんな場所に誰が追手がいるのだろうか?

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