第8話 いざ、ロシアへ

 私は美次みつきの頭が亡くした後、彼女の頭を改めて撫でながらこれから礼音と美次の身体と共にロシアに行く準備をしていた。


礼音あやね。ロシアってどんな場所なの?」


藍那あいな。ロシアは広大で冬が多い国なんだよ。」


「へぇ~。ロシアってかなり広いんだね。」


「勿論、世界一の面積を誇るだけでなく石油・天然ガスなどのエネルギー資源が多くあるのがロシアの特徴なんだよ。」


「成程。で、モスクワ地下鉄は外観が凄く綺麗な話があるけど、それは本当なの?」


「あぁ、本当だよ。モスクワ地下鉄は綺麗な外観をしているだけでなく利用者も物凄く大きいんだ。」


「へぇ~。礼音はロシアの事に凄く詳しいんだね。」


 私は礼音がこんなにもロシアに対しての知識が凄いと思いながらこれから私自身もロシアにいってどんな国なのか気になったので行きたくなると子宮がキュンキュンした。


「藍那。ロシアは凄いぞ。」


「そりゃ。地下鉄が綺麗で鉄道が便利だからっしょ。」


 私はロシアに行きたくなると頭も、お腹も凄く嬉しく躍動した。

 私は礼音と共に海外旅行に行ったことがある。

 しかし、これまでに旅行に行ったアメリカ、英国、ドイツなどはあまりにも期待外れだった上に鉄道運賃が高い影響で良い思い出はなかったんだな。っと思った。

 けれど、ロシアは一体、どんな国なんだろう。

 そして、時彦を拾った国にはどんな楽しみと情報があるんだろう…。

 私は様々な事を考えただけでロシアがどういう国なのか凄く楽しくなり、到着するのが非常に楽しみで待ちきれなかった。


藍那あいな。何か、鼻息が荒いぞ。」


「うん、それは私自身も分かっている。でも、こんなにすごい国ならどんな場所なのかそれだけで楽しくなるのは当然っしょ。」


「まぁ、そうだな。ロシアは電子構文プログラム技術では先進国だ。そして、従来のラテン文字電子構文プログラムだけでなくキリル文字電子構文プログラムを製作した国でそのお陰で情報技術が進歩したから私は凄く助かっているがな。」


 私は美次の身体と共にこれからロシアのシェレメーチェボ空港まで藍那あいなと話し合った。

 当然、美次みつきの身体は頭が失っているのにも関わらず凄く体温が温かく、彼女の胴体は生きた人間と変わらない感触に私は凄く安心した。

 けど、『マジカルガールパッチ』というμチップを埋め込まれ、そのデスゲームに参加した少女の末路なのかと思うと私は凄く複雑な感情を抱いいた。

**********

 それから、ロシアのシェレメーチェボ空港に到着した私はこれから時彦のいる研究所を探す為、これからシェレメーチェボ空港から赤い電車でベラルスキー駅へ向かった。


「ねぇ、この列車は凄く快適だと思わない。」


藍那あいな。確かに横浜近郊にあるロングシートやボックスシートよりは楽だし、安いのは間違いないね。」


「うん、この椅子を転換すればボックスシートにもなれるから非常に便利なシートだと思って思うの。」


「そうか。このボックスシートがらくなら私は凄く安心できるんだ。でも、楽で話し合いしやすいのに運賃だけで乗れるのは私も凄く嬉しいな。」


 私は3列のボックスシートに乗り、一番通路側には藍那あいな、窓側が頭のない美次を座らせ、真ん中の席は私が座っていた。

 美次みつきは頭部が死んでも凄く元気な身体をしていた。

 μチップの副作用で頭部しか火葬できず、胴体はなんの為に残されるのか分からなかった私は、μチップがどんな世界征服に使われるのか私には恐怖が出て仕方なかった。

 そして何故、『マジカルガールパッチ』を利用して少女を殺し合いを行っているのだろうか?

 そして『レイスブック社』は彼女達の頭を捨てさせ、身体だけ生かされる理由はどんな目的なのか私は良く解らなかった。

 でも、美次みつきの身体を触ると彼女の胴体には頭とは別の魂が宿っていて、凄く安心出来た。

 頭に関しても特殊な金具で切り口が見えないようにしている事も私は何よりも安心した。

*******

 それからベラルスキー駅に到着した私はこれからモスクワ地下鉄に乗ってウニヴェルシチェート駅にあるモスクワ大学の研究室に私達は向かった。

 丁度、駅があるべラルースカヤ駅から5号環状線に乗り継いでクリトゥール公園駅で1号線に乗り換え、そこから南下してウニヴェルシチェート駅で降りれば、モスクワ大学に向かう事が出来る。

 更に時彦はモスクワ大学で働いているが、普段はそれよりさらに南下したサラリエヴォ駅に住んでいる。

 だからその前に私はこれからモスクワ大学に向かうのを先決していた。

*******

 そして、モスクワ大学に到着した私はいよいよ、工学部に向かい、時彦さんの元へ向かった。


「失礼します。時彦さんはいますか?」


「時彦。私はここへ来たぞ。」


 ようやくモスクワ大学工学部に到着した私は直紀さんがいるのか確認したかった。

 すると…、


Доброе Утро!!おはよう。 Аяне, Айна, Мицки礼音。藍那。美次。. Говорите, ようこそ、К оно универтеть Московоские. モスクワ大学へ。


Доброе Утро!!おはよう。 Токихико.時彦。


Доброе Утро!!おはよう。 Токихико.時彦。


 私はモスクワ大学に到着した際、時彦に朝の挨拶をした。

 意外とインターネット工学をしている時彦はこれから私達に何を言うのか非常に気になっていた。


「では、礼音。藍那。これから君達に向かいたい部屋があるが大丈夫か?」


「うん、大丈夫だよ。」


「分かった。授業が終わるまで俺の授業に体験入学として参加してくれな。」


「うん、ありがとう。時彦さん。」


Хорошие Спасибоどうも、ありがとう。. З Токихико.時彦さん。


 藍那が凄く綺麗なロシア語を話す中、私は中々話しにくい状態だった。

**********

 それから授業を終え、これから時彦さんと共に秘密の部屋に入る事にした。


「よし鍵は開いた。これからこの部屋で『マジカルガールパッチ』の詳細について話す。」


「うん、ありがとう。時彦さん。」


 私は時彦さんに感謝しながらこの部屋を開けて詳しい事情を話しあいする事にした。

 すると…、


「うっ、何で首のない女性が多くいるの?」


 私はこの部屋を目撃した時、女性の胴体だけが多くあり、彼女達は動いている事に私、戸塚藍那は不気味さを感じてしまった。

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