第5話 契約するか否か…01。
「これが契約書か…。ずいぶんと多言語で表記だよね。」
「だって、英語だけだと『レイスブック社』にばれるからでしょ。」
私はこの契約書を多言語で表記するのは既に分かっていた。
何故なら、
つまり、
「だから、私はこの契約書を今日は書かなくても良いと思っているよ。」
「
「勿論、私がお人好しなのは皆が知っている事だし、私もそれは自覚している。けど、騙される人は自分に自信がない人や人にバレバレの嘘をつく人だから。」
「
ナデナデ。
何だろう。
私も
それが原因で身体の方は不老不死になった。
頭は老いないけど死ぬかもしれない。
特に脳みそを別人に入れ替えれば私たちの身体であっても別の人が動かされる恐怖を感じた。
そして、目の前で頭を殺された少女の胴体は私達と共に磯子駅まで歩いている。
ネクタイを巻いているブレザーに、可愛い水色のカーディガンを着用していると私も惚れてしまう。
でも、彼女は頭を失ったにもかかわらず、身体の体温は何故か、生きている時と同じ温かさを感じる。
どうして彼女の頭は死んでいるのに胴体に生命力を感じるのか?
だから彼女達は参加したら頭部だけ失ったも胴体が動く恐怖を感じた。
「ねぇ、君の名前は誰なの?」
私は頭を失くした少女の名前を知りたかった。
すると、その頭のない少女はノートを用意してボールペンで自分の名前を書いてくれた。
「
「
私が少しちょっかい出している事を彼女は感じながら、私と礼音は彼女の名前を確認する事にした。
「成程。アンタの名前は『
「成程。豊島さん。あんたは凄く良い名前と胴体だが、『マジカルガールパッチ』について話したい事があるのか。」
つまり、人の聴覚や触覚、味覚、嗅覚は頭がなくても胴体だけでも生きられるんだね。
最も、視覚に関しては頭がなければ失うけど、視覚がなくても他の四覚が優れていれば彼女は頭がなくても生きれると思った。
「ねぇ、
と、私が質問しながら、彼女はノートでこんな事を書いた。
「そうか。『
「成程な。私と共に来てほしいと。」
**********
「へぇ~。ここが美次の家か。ずいぶん綺麗な家だね。」
無言で帰ってくる事は避けられないが、胴体が喜んでいる事は、頭が彼女の両親や兄弟と共に悲しむからだろう。
「すみません。」
「君たちは誰ですか?って
そこに美次の母親が現れた。
「私はとある事情で美次さんの身体と同行している
「後、
私は美次のお母さんに『マジカルガールパッチ』の事情を話そうと思い、彼女の家に上がった。
********
「美次。身体の方は無事だったんだね。」
美次のお母さん。アンタがどんなに彼女の事を話しかけても美次は頭がない為、喋れない。
けど、身体の方は反応しているだけで安心した。
そして、美次のお母さんと共に彼女の頭の遺体が安置されている部屋まで来た私はその様子を見て唖然とした。
「彼女の顔は凄く綺麗な顔をしているんだ。」
「そうだな。でも顔が一部が、血だらけになっているよ。」
確かに礼音の言う通り、彼女の頭は凄く血だらけだった。
その血だらけの頭部が止血されて綺麗に修復されているだけまだ、彼女の頭は良い
けど、彼女の身体は彼女の頭部が亡くなっている事を知った以上、彼女は涙を流さなくても悲しんだ。
「
彼女の身体はその事を聞いて落ち込んだ。
けど身体は無事なのにどうして頭は死んだのか私にはわからなかった。
そして、『マジカルガールパッチ』というデスゲームの敗者は頭の死と引き換えに身体には不老不死を得る事を私達は改めて知った。
つまり、身体は相手を殺せない一方、相手が自身を殺す事も出来ない身体になったと改めて思い知った。
しかし、仏壇を見ると彼女の頭からは脳みそだけ外されている事を考えると腐敗を防ぐ為に外したのだろう。
確かに『レイスブック社』は恐ろしい経営をしている。
まさにアメリカ式経営のブラック企業だ。
こういう事が出来るからこんな危ないものを開発できる。
しかも時彦が開発主でもCEO達は
そして女性の身体だけを不老不死にし、相手や自身の身体の攻撃及び、自身の身体を防壁を強化する理由が意味不明だった。
「美次のお母さんは、彼女の身体だけが生きて帰った時、どうしたの?」
「
私は
同時に私自身も『レイスブック社』がこんな女性の身体を踏みにじる製品を開発、量産する行為に次第に嫌気を感じた。
でも、
********
それから私と
勿論、
でも、この葬式は
私はこの状況を感じとったせいか、身体から鳥肌が立ってしまった。
「
「
私も
「うぅ、私はどうすれば良いの。」
けど、私はこの組織を家族葬にしなかったのは
それ故に私はお通夜の最後に皆の前でその事を語る決意をした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます