409日目 聖なる時期のお手伝い


 ブーブーとキルりんを監視するのに飽きが来たメルトにハルトたちはそれならば家に戻って休まないかと言うとメルトは自分は休憩しているから2人が自分の代わりに監視をするようにと意味不明な事を呟き。

魔王がさらに追い打ちをかけて語ろうとした時・・・キルりんは動きを見せハルトたちはその動きを追って歩いて行った。




「どういうこと??アレがキルりんのスイートホームじゃなかったの??

それとも他に要件があるとか??ん~本当に謎ね・・・直接キルりんから話を聞ければ早いのだけれどどうせ話してくれないだろうし・・・・

やっぱりで真実を探ること以外に道はなさそうね!!」

「いやいや自分の力とか言いながら俺たちを頼りまくってんじゃん。

その見せかけの口からよくもまぁ堂々と俺たちを使いつつ自分の力で頑張ってる風に言ってるな。

少しは悪いとか罪悪感とか抱かねぇのかよ??」

「全くその通りだな・・・キルりんの幸せを覗き見るなど仲間だからと言ってしていいことではないだろう。

それにキルりんの手が血まみれではないところを見るとやはり暗殺や殺害をメインにしている事でもなさそうだから本当に家に戻って休むなり依頼を探しにギルドへ・・・・ん?この道はギルドへ向かう道だがどうしてこの道を・・・」

魔王はキルりんの進んでいく道に魔王以外も気になっておりついて行くとギルドの中へと入って行くキルりんを見つけハルトたちはそのまま中へ入って行けばいいのだがそのまま察知され逃げられることを恐れたメルトはハルトたちと共に外で待機しキルりんが次に移動するまで待つことにした。



「アイツあそこで売り子をやってからギルドに入るって何か妙だな。

一体アイツは中で何をして・・・・ん?あれはキルりんか??

それと別の男と一緒なんだがもしかして不倫というやつか??」

「マジ!?ちょっと見せなさいよ!!!へぇ~~キルりんにしてはいい男をチョイスしてんじゃない。

けど・・・あの男は確か・・・・それよりも移動していく後を追うわよ!!

これは何か面白そうなことになってきたじゃない!!!」

「私はそろそろ戻った方がいいと思うのだが・・・・」

魔王たちはキルりんの後を追うメルトについて行くとキルりんたちは病院の中へとはいっていきハルトたちは再び外で待ち伏せすることになり魔王は何かに気付いていたメルトに何がどうなっているのか話すように問い詰めるとメルトはあの男の素性を口にした。



「あのキルりんと一緒に病院に入って行った男には妻がいるのよ。

それもさっきの家にいるはずよ?」

「どうして妻がいるのにあんなロリだけしか取り柄のないキルりんを相手してんだ???下手をすれば殺されるような相手を・・・いやこの話はそう言う話じゃないって言うことか??」

「キルりんがあの男とさっきの男や子供たちといたことに関係したことなのだろうか??

ん~考えれば考えるほど不可解でわからない問題だ。

だが簡単な事もある・・・私たちのやっていることはとんでもなく愚かで悪い事をしているという事だ。

だから私は決心をしてキルりんに直接問いかけようと思う。

それがきっとモヤモヤせずスッキリできる解決策だろうしな。」

魔王を必死に止めようとするメルトをハルトが止め・・・魔王に任せたと言って向かわせると丁度キルりんが1人で病院から現れ魔王はチャンスとそのままキルりんの肩を叩きメルトとハルトを呼びキルりんにどういうことなのかと問うた。



「ぶッ!!あっはっはっはっはぅひぃ~~私を笑い殺す気ですか??

私があの2人とできてるわけないじゃないですか。

私の理想の相手は私に何度刺されても死なないような人くらいですよ??

っと、話が逸れましたね・・・まずそうそう私がどうしてあの家の家族の元で働いていたり病院に行ったのかと言うとですね・・・・

時期が来れば子供たちにプレゼントを与えるサンタの役割を親の代わりにしてあげたのです。

何せ親がサンタだという事がバレてしまいましたら夢も何もありませんしだから私が代わりをかって出たというわけで、病院にまで足を運び子供たちに隠してもらっていた衣装とプレゼントを持って渡していたと言うわけですよ。」

「サンタの風習がこの世界にもあったのか・・・でも意外だなキルりんがそんな役回りに出るとは俺は想像もできなかったぞ。

何方かと言えば返り血で真っ赤なキルりんサンタが出来上がるのかと思ったくらいだ。」

「あぁ~~それだと納得できるな。

だがキルりんが子供たちの為に活躍していたとなると私たちの行為はやはり間違っていたことだった。

――――――――――本当にすまなかったな。」

「わ、私は謝らないわよ??

だってこれも全部キルりんが何も言わずにやってるからいけないのよ??

だから私たちはその・・・キルりんが裏でヤバイ事をしていないかという監視のために行動しただけで・・・・ん?コレは何よ??」

メルトが目を閉じてたんたんと答えているとキルりんはハルトたちに小さな箱を手渡しして与えると・・・日頃の気持ちで欲しくなければ回収もすると言うとハルトたちはまず中身は毒物ではないのかと問うと・・・・



「ち、違いますよ!!!毒物混入するような思考だと思いますか!?

このパティーンだと普通に開けて嬉しい見て楽しいのプレゼントに決まっているでしょうが!!!

そんなにいらないような顔をするのであれば回収しますよ!!!」

「い、いや別にそう言うわけじゃないんだが・・・・キルりんのその・・・プレゼントって簡単に死につながりそうでさ??」

「キルりんがこれだけ念入りに言っているのだからきっと無害なものに違いない。

私たちも覚悟してプレゼントを開くとしようじゃないか。」

「死にませんように死にませんように・・・・・」

メルトは何やらぶつぶつ唱えながらプレゼントの箱を開くと各自をイメージしたキーホルダーが入っていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る