408日目 キルりんの異様な行動
そして翌日、ハルトは目が覚めるといつものように顔を洗いリビングに戻ると。
白目を剥いて眠りについているメルトを見つけ。
ハルトはその異様な寝方をするメルトを華麗にスルーし気持ちのいい日差しを全身で浴びながら牛乳をグイグイと飲み背伸びをすると・・・・・
「あぁ・・・水ぅ・・・お水頂戴ぃ・・・・ハルトぉそこにいんでしょ??
水取って来てくんない???」
「はぁ??お前規則正しい生活をするって契約はどうなってんだ??
酒もちゃんとセーブして飲んだんだろうな??それにお前の寝相というか寝顔が白目を剥いててヤバかったぞ??」
ハルトはメルトにありのまま見たことを告げるとメルトは手をハルトの方へ向け水を早く持ってくるよう要求し。
ハルトは仕方なく水を君で戻りメルトに手渡した・・・・
「ンゴンゴンゴ・・・ぶはぁぁ~~~くぅぅぅ~~冬場の水は冷たくて脳まで響く冷たさね。
よっしゃ!!コレで完全に目覚めたわよ!!で、2人はまだ寝てんのかしら??」
「いや、キルりんは夜型で夜は逆にあんまり寝てないようだし魔王はお歳なのか早起きだからな・・・・ぶがッ!?」
「誰がお年寄りだ誰が!!!私はコレでもまだまだ数百歳なのだぞ??詳しくは教えないが・・・・
魔王の血脈は長生きで歳などあんまり必要がないものだから気にしないでくれ。
それとキルりんは昨日の夜に行くところがあるとどこかへ消えて行ったきりで戻って来ていないな。」
魔王の一撃で吹き飛ぶハルトにキルりんが未だに戻って来ていないことを告げると。
メルトはキルりんに男ができたのでは?と軽い推測を入れるとハルトは魅力のないキルりんに男ができるはずが無いだろうとバカにして笑うと再び魔王の投げた大剣がハルトを襲い。
メルトと魔王はキルりんを受け入れられる男性がいたのかと自分たちも好き放題に言いながらキルりんがどこに向かって消えたのか探ろうということとなり依頼をそっちのけでハルトを引きずって連れて行くのであった。
「まずはキルりんたちの愛の巣を探すために探知魔法で一気に手っ取り早くやるわよ。
そのためにキルりんの秘蔵コレクションデカクナールV2を持ってきたわよ。
これを使ってるのはキルりんだけだからコレに探知魔法をかけてっと・・・・よしこれでキルりんの向かった方向がわかるわよついてきて!!!」
「これって完全にプライベートをのぞき見だよな??魔王は平気なのか??こういう事をしてさ??俺は思うんだわ・・・キルりんを受け入れられる度量のある男は大体はロリボディの大好きな変態野郎だって事をな。
それにそれが事実だったとしたらそのさ・・・事後だったらどうすんの??」
ハルトはそういった知識があまりない魔王に質問をすると魔王はプライベートの介入はいけない事だが事件になるのはまずいと聞き違いをしておりより一層話がややこしくなってきたろ所でメルトの足が街の方を向いておりますますキルりんが街で何をしているのかと不安が募り・・・ハルトは自分はどうなっても知らないと言って立ち上がりメルトについて行くと・・・・
「らっしゃいらっしゃい~~~出来立てのケーキはいかがですかぁ~~~
さっきで来たばかりのできたてですよぉ~~~」
「よいしょ・・・追加の分をここに置いておくよ。
それにしてもキルりんがウチに来てくれてからすごく助かるよ。」
「キルりん~これね~僕たちで作ったの・・・えへへ。」
「パパにもあげるね~~」
「・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・はぁぁ!?どういう事!?
キルりんはもう子作り完了してんの!?もががッ!?」
余りの状況にメルトが思わず思った事を拭きだすと魔王とハルトはメルトの口を塞いで建物に隠れ・・・バレそうにない位置まで移動してからメルトの口を解放すると互いに冷静に頭の中で思った事を口に出した。
「アレはキルりんの家族という事でいいのだろうか??
私たちはとんでもないキルりんのプライベートを覗いてしまったという事でいいのだろうか??なんだかすごく幸せそうだったのだが・・・・こう胸が苦しくなるというか羨ましさを感じたというか・・・ハルトもそう感じないか??」
「どうだろうな・・・けどあの見た感じだと法に触れるようなこともなけりゃ子供たちにも慕われどこにでもある一般的な普通でいい家庭というか・・・・
実際に見てるとキルりんって俺たちの中で割と現実を見てる事が多々あったし一番乗りする可能性があったが・・・まさかここまで発展してるとはな・・・・」
「いや違うでしょうがバカハルト!!!私たちが見ている中で子供ができてることが不思議でしょうが!?それにキルりんの事でしょ??だったら暗殺対象があの男でキルりんは機会をうかがうべくして紛れているとかそう言う風には考えられないかしら??だってキルりんよ??私たちの誰もが言えないトラウマというか負の胸を持つあのキルりんが男を誘惑して子供を作るなんてこと・・・できるはずないわよ・・・・コレは絶対に裏があるわ!!絶対の絶対ね!!」
まともにキルりんが恋愛できるはずがないと勝手に決めつけたメルトはこのままキルりんの真の目的を究明するまでは尾行は止められないと断言しハルトと魔王にも手を貸すようにと言って監視を続け数分が経ち。
ハルトたちよりも先にメルトが動きがないだとか飽きて来たとブーブーと呟き始めていた。
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