404日目 コマイヌとの攻防④
メルトはハルトにどうすればこの拘束を解いてくれるのかと質問をするとハルトの口からは色々な提案を出され聞いているうちにメルトは再び怒りが頂点に達しハルトに攻撃しようと全身をくねくねと動かして見せるとハルトは再びため息をついて立ち去ろうとしていた。
「うわぁぁ!?ちょっと待ちなさいよバカハルト!!!
私がこうなったからってどうして私がハルトの解く条件を飲まないといけないのかしらと言いたいわけよ!!
だって魔王が言ってたじゃない・・・仲間はどんなことがあっても助けると。
だからハルトも私を仲間だと大切な契約者の主であると思うのなら・・・助けて・・・・」
「あっそ、んじゃ・・・さよならだ。」
ハルトはいい話を語ったメルトの言葉がまるで聞こえなかった風に立ち去ろうとしていると何やら足音が複数聞こえハルトたちの近くで止まったと辺りをくまなく目を凝らして見てみるとそこにはキルりんたちが戦っていた小さな白い魔獣が数匹ハルトの匂いを追って付いてきておりそのお土産と言うのか騒がしく吠えながらキルりんとせっちゃんの2人もその場にやって来ていた。
「うらぁぁぁッ!!!最後の生き残りはどこですかッ!?
こっちの方へ逃げたと思ったのですが・・・・あ、いましたよ!!!
せっちゃんあそこに数匹います!!!叩き潰してください!!!」
「任された!!!フンッ!!!」
「ギギャ!!!」
「ギキュキュ!!!」
「ん・・・どっちが魔獣か野獣かわからねぇな・・・
でもまぁ2人が無事で何よりだ。」
「ちょうどいいとこに来てくれたわね!!!2人も少し話を聞いてちょうだいよ!!
ハルトがね?私をバニー姿で生活するようにって変態プレイ生活を要求して、その代わりにこの鎖を解くって暴言を・・・謀略を・・・うぅぅう・・・・チラッ・・・」
メルトは勝ったという目をしてハルトを見るとハルトの近くに殺気を帯びた足音が聞こえその先を見るとキルりんとせっちゃんはとんでもないメルトの発言を鵜呑みにし誤解したままハルトに切れ味のいいモノを首に当てていた。
「へぇ~私たちがいない間にとんでもない交渉をしてたのですね。
ハルトならもう少しマニアックな事を言うかと思いましたがある意味外道で下卑た内容に私はカチーンですよ!!せっちゃん何て震えて顔も赤いじゃないですか!!」
「いや、それは赤鬼になっているからじゃないのか!?
って、待て待て・・・俺をボコボコにバラバラに惨殺する前にちょっと話を聞いてくれ。
メルトの口から言った言葉と俺の口から出る言葉・・・どっちが信じられる言葉だと思うんだ??せっちゃんなら・・・・わかるよな??」
「ウッ・・・そう・・・だ・・・ハルトの言葉がいつも正しかったのに違いはない・・・だけど・・・バニー姿なら私が・・・いや何でもない忘れてくれ。
だけどこのまま話が進まないのもあれだからまずはメルトの不思議な拘束を解くことが大切かな??」
最終的にメルトだけが安全な所で鎖を切ってもらえる状況になるとメルトはまたまた悪い笑みを浮かべ・・・その悪だくみをする時に見ていた顔を思い出したキルりんは2人に待つようストップをかけるとメルトは惜しいと舌打ちをした。
「俺にどうしろって言うんだ??別にバニー姿にキルりんになってもらう必要性も価値も何にもない・・・ぐびゃッ!?」
「ハルト!?ダメだ!!死ぬんじゃない!!!」
「2人はそこで悲劇の練習でもしていてください。
あと・・・ハルトは後でたっぷりとナイフでいじくりますので・・・・
っと、メルト・・・さっきの悪い顔の理由を教えていただけませんか??
そうじゃなければハルトの持つあんまりモノを切れない剣でメルトを解放させることができませんよ?」
「チッ・・・最後の最後でやらかしたわね・・・
でも正直に言うとハルトが私に契約を持ち掛けたのは本当よ。
その内容は少し違うくらいで鎖を解く代わりにちゃんとした生活をすることとかダラダラしないとか・・・主を気取ってハルトの行動を監視しないって言われてハイそうですかって受け入れられるわけないでしょ??
キルりんもそう思うわよね!?私が変じゃないってことくらいわかるわよね!?」
メルトから何かとんでもないダメオーラにキルりんは後ずさりしてしまったが何とかその場に踏みとどまりハルトの言葉を借りて言い直した。
「そうですね、完全にシャキッとした生活にできるよう善処するという事で契約はどうですか??
お酒を飲み過ぎずお金をちゃんと貯金するという基本的な事からやりましょう。
そう言う条件だとどうですか??」
「そうね・・・そろそろ貯金がないと美味しいシュゴビーも飲めなくなってきてるし・・・しょうがないわね貯金はするけどすぐにシュゴビーの飲む量を減らすなんてできないからそこだけは融通してよね!!
それらを受け入れてくれるのなら・・・頑張ってみてもいいわよ・・・」
「ハルト・・・あぁ・・・無事だったのか・・・・良かった・・・」
「せっちゃん、俺は不死身だから大丈夫なのは知ってるだろ??
それよりもせっちゃんの抱擁に背骨がイカれかけたからそっちの方がよっぽど死ぬくらい痛かったが・・・・話は付いたみたいだな。」
ハルトは腰や背をバキボキと鳴らして骨を元の位置に戻すとメルトを拘束している鎖を断ち切り解放するとメルトはぐへへと悪い笑みをハルトたちに見せ約束を破るような発言を仕掛けた途端・・・キルりんとハルトは握りこぶしに力を入れて見せ、その笑顔をぶち壊すと本題のコマイヌと魔王を追う方法をどうやって探すかという流れになった。
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