393日目 クリシュナと太陽の関係?


 腹に風穴を開けられたハルトはメルトにグリグリをかましつつ・・・魔王の言う自分たちについて知っていることを述べるために考え。

メルトが泣きながら撤退するとハルトはコホンと咳払いをしてから本物という実証を示した。



「まずはメルトからにするか・・・・

こいつはいつも金と酒を欲して最近じゃハイネ司祭と悪い関係を築いているバカな偉大な魔女だな。

んで次にキルりんは最近新しいとあるサプリメントを購入し始めたらしいが・・・今だに全然何も変わっていない・・・いやコレ以上は何も言わないでおくのがアレだよな。

そして最後に・・・魔王・・・魔王は・・・いや、サキュバ・・・ぐごばッ!?

まだ・・・・魔王には何にも言ってないんだが・・・・」

「いや、十分すぎるぞ本物のハルトめ!!!私をサキュバス扱いするのは本物意外にいないだろうし私の攻撃もキルりんの逆鱗に触れた事も身をもって受け止めてくれるらしいしな!!!

さぁ私たちのお返しを体で存分に味わうがいいぞ!!!」

「私の隠していた秘密を知られてしまった以上は生かしては置けません!!!

それに・・・少しばかりは成長したのですよッ!!!!」

「んなのはどうだっていいからボコっちゃいましょ!!!私の頭をグリるのもハルト本人だけだけどコレはコレでイライラは収まらないわ!!!

さぁとことん地獄を味わってもらうわよ!!!!」

と、本人の実証をするとともに3人の怒りもかってしまったハルトはハイネ司祭とせっちゃんの2人がやって来るまで行われ・・・2人が見た光景はそれはもう部屋の中がこれでもかとアレに荒れていたという・・・・



「で、部屋の中を魔法で直したところで話してもいいかい??

さっきの・・・なんだけどさ?

せっちゃんとは話が通じたからメルトたちも覚えているんじゃないかと思って来てみたんだけどさっきの有様だと何かあったようだね。」

「いえ、私は特に知らない事なのですが・・・ハルトが最後に戻ってきたという事で本元かどうかを調べることになったのですが。

魔王のとんだ質問内容に私はとんだダメージですよ。

秘密にしてたことがハルトにバレていたとは私もアサシンスクールのやり直しかもしれないですねぇ・・・・ハァ~~~」

「そうよ!!!ハルトが超失礼な事言ったから皆で罰を与えてたのよ!!!」

「だがハルトもこれだけされればもう私たちを誹謗中傷することもないだろう。

それにハイネ司祭にせっちゃんが話したいことも気になる。

ハルトも早く立ち上がらないか。」

「お前らぁ・・・・良い様に言いやがって・・・・」

そう言って魔王たちは先にリビングに消えていきハルトはいつもの服に着替えてリビングに向かい話の中に入るとまさに夢の中であったことのおさらいをしていた。



「ふむふむ・・・つまりハルト君が最後に夢から戻ったんだね。

で、ハルト君はあそこで1人になって何を見たのかな??私はその辺りを聞きたいんだよ。

あれだけ自由にできる神がどうしてこちら側に来ないのかも気になっていてね。」

「どうしてこっちに来れないかとかはようわからん。

あとどうして俺を狙ったのかと言うのも不死身の体に興味があったとしか・・・他に思い出せることは何にもないな。

特にあの太陽から詳しい話をしたわけでもないし。」

「あれだけ大きな世界を無造作に作り上げられるのだからいつだってこっちに来られる存在なのは確かよ。

だって・・・国を丸ごとコピーしてキルりんや街にいた人も一部をコピーしてたし・・・・けど本当にどうしてかしらね。

この天才的な知識を持つメルト様でも全然見当がつかないわ。」

「私も生憎に神ではないからどうして行動に移さないのかできないのかわからない。

だが・・・あの神というべきか太陽は争いを好むようなタイプではなかった。

私が感じた印象だと孤独を形にしたというべきか。」

魔王の言葉に一同はだんまりを決め込むが、その無の空気の中を颯爽と現れた者がいた。



「お久しぶりだねぇハルト~私は言わなくてもわかるだろうけど自ら名乗り出るのが筋というものであろう!!

そう私はこの国に住まう現代神のクリシュナである!!!!」

「クリシュナ!?急に表れんなよ!!ってか・・・どうしたんだ突然・・・ってまさか・・・今回の原因はクリシュナが関係してんのか!?」

「うわッ・・・また面倒なのが出て来たわね・・・・

神だ神だといい加減神の大安売り大セールは止めにしてくれないかしら??」

「そうだぞ!!!この大魔王である私の立場が薄くなってしまうではないか!!」

「いやいや・・・今はそんな事よりも原因の究明とコレ以上深刻な問題が起きないかを確かめたいからクリシュナ様がこうして来てくださったと言う事は何か意味がおありなのですよね??」

ハイネ司祭はクリシュナを前に礼儀正しく振舞うが聞きなれた丁寧な言葉にクリシュナは適当に流しハルトの肩を組んで匂いを嗅ぎ始めた。



「クンクン・・・・クンクンクン・・・あぁ~ハルトのニオイに混じってアイツの匂いがするねぇ。

アイツはまだこっちの世界に興味が??いや、これだけハルトに匂いを付けて返したんだ・・・きっとハルトをすごくんだろう。

ましてやあの切り離された世界から手を出すとはアイツも学ばないねぇ・・・絶対に出られない空間にいるって言うのに・・・・」

「おいおい、クリシュナ。

その話なんだがよ・・・俺のニオイ以外に感じる匂いって誰が付けた匂いなんだ??

あの太陽のようなデカイアイツの事を言ってるんだろ??だったらソイツの事を話してくれないか??」

「私たちは被害者なんだから聞く権利くらいあると思うんだけど!?」

「私は部外者なので何とも言えないですが・・・・この街や国に被害が出るのであれば見過ごすわけにはいきません。」

「という事だから話してもらえると助かる。」

「みんな神様を相手にフツーに話してる・・・なにがどうなってるんだろ・・・」

「それはこの私が聞きたいよ・・・神に使える私たち教会のモノよりもハルト君に興味があるなんてどういう事なんだろ・・・私のどこに間違いがあったのだろう・・・・」

ハイネ司祭は自分の事を忘れ去られているのかと悲しみに満ち溢れた顔をしているとクリシュナはいつも祈りを捧げていることにしっかりと気付いており感謝の言葉を述べるとハイネ司祭は先ほどまでの流しも忘れ頭を地につけるまで押し付けて感謝の言葉で返し、せっちゃんは苦笑いをして話を聞く態勢に入っていた。

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