394日目 クリシュナとインドーラ


 ハイネ司祭が落ち着いた所でクリシュナはどこから説明すればいいのやらとハルトから離れハルトたち夢の世界で見た太陽の姿形はどうだった?と尋ね。

ハルトにハイネ司祭は全員が全員同じ様に口をそろえて今この世界にもあるような太陽だったと語り。

最後にハルトは思い当たる節を口に出した。



「そういや太陽のように大きく空にはいたが・・・眩しくはなかったな。

こう目を開けていられないっていうかそんな光じゃなかったというか。」

「言われてみればそうね・・・ん?それってもしかしてそれがあの神とこの世界の太陽との違いでありなのかしら??」

「と、なると・・・・この世界にある太陽とあの世界にあった太陽は繋がっていると言うわけかい??

それともただただ同じシンボルとしてあるだけ??」

「ん~私にはあまり違いがよくわからなかったな。

自分たちの事で精一杯だったから・・・」

と、せっちゃんは語るが戦闘や魔王たちの救助に出ていたせっちゃんに責任はないと語るとクリシュナは話が脱線しなうちに本題へと戻した。




「そうなんだねぇ、アイツはを維持していただけって事か・・・・

つまり言うと・・・その太陽のようなモノはアイツの外装というか殻のようなモノで会って本当の中身は見せていないんだよ。

だってそのような状態にしたのは私だったりするんだけどねぇ~~~へへへ。」

「はぁ!?へへへじゃねぇだろ!?

それってアレだろクリシュナに関連した俺たちが狙われたって事なんじゃないか!?

今回の一連はクリシュナに対する嫌がらとかで俺たちはその嫌がらせを間接的にされたとかそう言うのじゃねぇのか??」

「ふむふむ、まぁ動機は色々と考えられるのだろうがハルトの言ったクリシュナに関連した者たちを狙ったと考えるのが妥当だろう。

それにキルりんが入っていなかったのはキルりんは基本的に寝ていない事が多いから夢の世界へ誘われなかったのだろう。

それにしてもクリシュナと関わったことによって神に導かれるとはな・・・・想像していなかった事態だ。

神の力の前では私の魔力の度合いもたかが知れているだろうし・・・対抗策を考えておかなければならないな。」

「そーゆー事ならクリシュナは私たちに何かするべきことがあんじゃないの!?

慰謝料を払うとかお酒を飲ませるとか!!色々あんでしょうが!!!」

メルトはこの機会にクリシュナから金銀高価なものを要求するが本当にそんなモノでいいのかとクリシュナはキリっとした顔で答えメルトは少しだけハルトたちと相談すると言ってクリシュナから離れ円陣を組んで話し合いとなった。



「ど、どうすんのよ・・・私もあんな世界に飛ばされたり魔量を奪われたら手の出しようがないわよ??それに今回はクリシュナが悪いんだからあるべきものはもらっておくべきじゃないかしら??」

「そうは言ってもだ・・・この場合は金品をもらうよりもクリシュナに今後の対策をしてもらってこちら側に付くように説得するのがいいのではないか??

もしもの場合に備えてのことだ。」

「私もそれがいいと思います。

神に対して武器も暗殺も通用するかわかりませんし道具だって意味がないと思います。

ですからここはクリシュナに手を貸してもらってこちら側にいてもらう他ありませんよ。」

「それじゃクリシュナ・・・話がまとまったから聞いて欲しい。

今後ともよりよい友好関係を築きたいという事で俺たちの側に立って守護してくれないか??

俺たちの中に神を相手にできるヤツは魔王くらいだが状況を幾らでもひっくりかえせる神を相手にするのなら少しばかり不安だ。

だから俺たちに何かあればすぐさま手を貸してほしい・・・どうだ??」

「うんうん!!!ハルトの頼みなら断るわけないじゃない!!

だからハルトは私の金の屋敷で永遠に面白おかしく暮らそうよ!!!何でも欲しいものを言ってみてよ何でも買ってあげるし与えるよ??」

と、ハルトの言うある意味神を全て敵に回す可能性すらあるこのハルトたち一行の願いですら簡単に引き受けると、クリシュナはハルトの顎を撫でて子猫をじゃらす様に甘い言葉で違う提案をするが。

その提案はせっちゃんと魔王によって妨害され引き離されると話がまとまったのならとハイネ司祭は今回の相手の事が全く分からないと言って自分たちを夢の世界へ誘い幽閉しようとした神の名が知りたいと問うと・・・・・




「ん~ハイネ司祭、もう答えが出ているのに私に問うなんて酷いことなのよソレ??

それに・・・相手が何であったとしてもアイツだけはもう決して出て来られない存在だからハルトたちの中身だけを引きずりだしあの世界へと誘った。

だって力があるのならあんな世界を吹き飛ばしてこっち側に出てきて直接行動すればいいんだから。

それと・・・言いたくないけれど答えを言ってあげるねぇ。

ハルトの為にだから良しとしておこうか。

うん、アイツの名はだよ。

この世界も以前は照らしていた強い力と知恵を持った私の神さ。」

「友だと!?神に友達とかあんのか!?

いや、すまん・・・つい口が滑った・・・続けてくれ。」

ハルトは話を元に戻す様にクリシュナに言って語ってもらうと、その昔・・・神同士の戦いが勃発しクリシュナとインドーラは対立し戦い・・・激しい戦いの末にクリシュナがインドーラを下し現実の世界へと自身が出られないようになるという呪いと力の殆どが奪われハルトたちの見た世界に閉じ込めたという。



「つまりクリシュナ様がインドーラ様を封印したという事ですか。

我々教会側も知り得ない事実に私は驚いておりますが・・・あの太陽の形こそがインドーラ様のお姿と言うのであればなるほどと納得できます。

それだけあの太陽は大きく力強さがありましたから。」

「そうだろうねぇ~あのインドラは太陽の化身で結構面倒だったんだ。

私も少々イラっとしたから何とか勝てたんだよねぇ。

でも他の神が太陽を落とすのはやりすぎだとか言って私に太陽を作り直させたんだ・・・・で、今の私くらいの力になったと言うわけなんだけど。

まぁこのくらいがちょうどいいんだけどね面倒事もあんまりないから。」

クリシュナはニタニタと笑いハルトにぐいぐいと体を押し付けだし、その間に魔王とせっちゃんはクリシュナの前に現れ話が終わったのなら出て行くようにと言いつけるがクリシュナはまだ何か言いたそうな顔をしていた。

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