344日目 第1試合の波乱と暴走
妙にキレのある雪玉を投げられるようになってきたところで大会受付が終了し。
国王から開会の言葉を受け取った選手一同は賞金目的で燃えるものからスポーツマンシップを重んじたハンターとも冒険家とも言えない村人集団やらと違う方向で熱さが増しており。
その中でメルトは前者の賞金目的で燃えており・・・キルりんと魔王はややスポーツマンよりの思想に至りハルトはというと雪合戦にどうしてここまで熱くなれるのかと不思議でしょうがなく感じて見ていると・・・会場の掲示板に対戦相手の項目が張り出されるや一目散にキルりんが移動していた。
「このチームの中でまともなのは俺だけか・・・こりゃ手足を掴まれる前に誘導しねぇとまずいな。
で、掲示板を見てきたキルりん・・・対戦相手はどこのドイツだった??」
「えっと、村のちびっ子隊らしいです・・・・」
「なん・・・だと・・・・いきなり私たちに無慈悲な行為を行えとそう言うことなのか!
子供たちに何の罪があると言うのだ!?」
「でも、まぁ・・・魔王だし恐れられる存在になれていいんじゃない??
子供の頃から恐怖を植え付けるのも魔王の役目でしょ?
それに魔王ならその暗黒ハートは痛まないでしょ?もっとすごいことしてそうだし・・・・」
メルトの発言に魔王は涙ながらに否定してはいるが・・・脳内では相当な事をやったのか見て来たのか・・・・言っていることと脳内の出来事がかみ合わず両膝をつくと対戦相手のちびっ子の4人が現れ・・・・・
「この|BBAババアが対戦相手かよ??
もっと綺麗なジャージーみたいな相手がよかったよな!!!
こんなデカイだけって言うのも逆に老けて見えると言うか??」
「だよなぁ~~~それにまな板装備した背丈が同じくらいのガールに頭の弱そうな・・・ん?アレって噂のキチ○○メルトじゃね??」
「マジかよ・・・あの極悪非道な酒乱メルトかよぉ~~~」
「まずはアレを潰して最後にあのヒョロそうな細い糸くずみたいな男を突破して終わりだな。
作戦は完璧だ・・・・素数を数えて待機してようぜ。」
「・・・・・・・・・ハルト・・・私は今日、大きな過ちを犯すかもしれない。
それも罪があるとかないとか関わらず子供を手にかけてしまうからだ。」
「へぇ~奇遇ですねぇ・・・・私も久々に子供たちの泣き叫ぶ声が聴きたくてしょうがありません。
どうです??どっちがより多くの悲鳴を出すことができるのか勝負しません??」
「何を言ってるのかしら??あの4人全員私1人で皆殺し確定よ。
誰から教わったのかはっきりさせた後・・・その言った親も全員涅槃へ送ってあげなくちゃ・・・・・」
「ヤバイ・・・こいつらガキに挑発されて暴走モードフルスロットルじゃねぇか!!!
俺への暴言はなんとかギリギリ我慢はできるが・・・・コイツらの沸点の低さは異常さが災いしたか・・・・どうする・・・ここは逆に褒めちぎるか??」
ハルトはこの状況ならばと試合が始まる前に暴走して力むキルりんたちを呼び出し・・・円陣を組むと1人1人に心には思っていないような適当な誉め言葉をぶつけると以外にも効果があったのか3人の目は落ち着きを取り戻し決意を新たに戦おうと約束をしたのだが・・・・・・
「それでは先攻は子供たちチームからで2点先取りの交代制で1回戦を開始してください。」
「よし、ここまでは大丈夫だな・・・・俺たちならやれる俺たちならやれる俺たちならッ!!!!」
「行くぞ!!!クソBBAをぶっ潰せ!!!!」
「ブチッ・・・あははっははは!!!ハルト!!!今回は血の雨が降るぞ!!!
このガキたちには魔族の恐ろしさの前に礼儀という名の地獄を見せる必要がある!!!
まずはお前から狙い撃ちだァぁぁぁあぁぁ!!!!!」
「ぶげヴぁッ!?
このBBAの玉・・・・ヤバ・・・イ・・・・・ガクッ・・・」
「クソッ・・・スピードマンがやられた!!!
これはガードしつつ雪玉なげまくり大作戦にチェンジだ!!!
――――――――――――それそれそれそれ!!!!!」
「位置がバレバレなので・・・そう言うこざかしい手は喰らいませんよ。
それでは・・・・おやすみデス!!!」
魔王の一撃から始まった防衛戦は最終防衛ラインのハルトが一部始終を見ており。
それは
その戦いによる周りからの視線はとんでもなく冷たさのある痛い視線しかないものであった。
「さぁ・・・次はお前たちの攻撃ターンだかかって来るがいい小童!!!
私が人生の礼儀というものを教えてやろう!!!」
「何が礼儀だサキュバスBBAめ!!!里に帰りやがれ!!!」
「そこのまな板もユキ壁から出すなよ!!!今度こそ俺がフラッグを・・・・・なッ!?雪玉が曲がって!?ぐべれふぁ!!!!」
「はぁ・・・ちびっ子の諸君・・・雪玉のコントロールはまっすぐか上空しかできないのであればそれまでですよ。
私は上下左右から球が投げられるので壁何てあろうがなかろうが早いが遅いが関係ありません。
ですから位置さえわかれば・・・・ハルト、玉の補給をお願いします。」
「こんな鋭角だったらさすがに当たらねぇだろ・・・・・へ??」
キルりんはハルトの足元にある玉を受け取りつつメジャーリーガー顔負けな投法で影と声の位置から続けて2人を倒すと。
残った子供たちは連絡を伝える手段がないとあたふたしている間にメルトの空中爆撃に合って倒れ・・・再び魔王たちの攻撃ターンとなるが。
子供たちは大人気ない行動と技量になすすべがないとべそをかかせてリタイアさせ・・・・不戦勝となったが痛い視線は強さを増し。
その視線の中でもメルトたちは動じていないのか戦いに勝ったことが誇らしかったのかガッツポーズをとったが噂の張本人を調べることができず違う意味で悔しがっていた。
「それでは子供たちを撃ち破ったチーム人間とサキュバスチームは2回戦出場決定でございます。
片方の対戦相手が決まり次第2回戦が始まりますので休憩をどうぞ。」
「よっしゃ!!!コレで一歩優勝に近づいたわね!!!
だけどあのクソガキどもの情報源は一体誰なのかしら??
冒険家かハンターのクソどもだと思うのだけれど・・・・
この煮えくり返らない感情はどうしたらいいのよ。」
「その感情は次の試合で発散させましょう!!!
私もまだまだ力を出し足りないので次こそはいい戦いがしたいですね!!」
「そうだな、子供たちもこれに懲りて改心してくれれば私は何も言うことはないのだがチーム名のサキュバスという単語が入っているのは誰の仕業だ??
怒らないから名乗り出てくれないか??」
「あぁ~~あんなところに次の対戦相手になる予定のチーム同士戦っているぞ!!
これは視察に行った方がいいんじゃないのか!!!」
ハルトは魔王がグーに力を込めだしたことに焦って話を変え。
サキュバスと誰が付けたのかバレる前に話を変えたことが良かったのか魔王は食いつきそのまま次の試合を有利にするべく視察に向かった。
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