322日目 地獄の晩餐


 ハルトは拒否をしつつも無視され、このままメルトから回収ができなければまともに何かができる訳もないと。

ハルト自身もキルりんと同様に報酬がもらえるのならという事で話を付け。

魔王の力になる事を誓うと・・・・キルりんはメルトが本を読むときには絶対ダラダラした格好でシュゴビーを片手に呑んでいることを告げ。

紙に図を描いて見せるが・・・その絵が凄まじくハルトたちの目が悪いわけでもないのにもかかわらず理解しがたいものとなっていた。



「キルりん・・・お前、この絵はどこがどうなってやがんだ??

もしかして宇宙規模から観測した絵を描いたのか??」

「ち、違いますよ!!!これはですね??ここが部屋で・・・ここにメルトと本にシュゴビーのセットを現した完璧な芸術とも呼べる最高な絵じゃないですか。

魔王は私の美的センスは分かりますよね??ねぇ!?」

「これはどんなんだ??ぐるぐるとぐにゃぐにゃが交わってもはや精神を病んだ戦士の構想だな。

ここはキルりんに変わって私が図を書こう。

まず部屋の・・・この辺で寝ながらシュゴビーと本とメルトだろ??

それから他に何かあるか??窓がある以外に忍び込めそうなところとか。」

メルトとキルりんの部屋にある窓意外に忍び込めそうな場所を探していると。

キルりんはフッフッフと不敵な笑みを浮かべ、いつもハルトの部屋や魔王の部屋を観察するのに使っている非常通路こと屋根裏を紹介すると。

その前にハルトと魔王はキルりんに不用意に人の部屋に侵入することを固く禁じると。

魔王の部屋の天井を叩き屋根裏に出るルートを確保しつつメルトのいる部屋の上にやって来た。



「いいですか???作戦はこうです・・・私が煙幕玉を投げ込み目をくらませたあと。

魔王が部屋に侵入し本を奪取した後にメルトがブチギレる前のクッション役としてハルトを投下・・・これでミッションコンプリートです・・・アイタッ!?

どうして私の華麗でビューティーな作戦を考えた頭をぶつんですか!?

何ですか!?ハルトは私のようなか弱い女の子を暴行して楽しむような変態だったのですか!!!変態とは知っていましたが予想以上にドン引きです!!!」

「俺はそんな歪んだ趣味はしてねぇよ!!!

俺が起ったのは俺が囮に扱われる点に苛立ったからだ!!!

何がクッションだ!!言い様をよくしても囮という概念は消えねぇんだよ!!」

「まぁ落ち着いてくれ。

今はメルトの部屋の上なんだぞ??そんなに暴れたら幾らメルトが本に集中しているとはいえ気付かれ――――――――」

「デッカイネズミがいるのは知ってたけれど・・・3匹も要るなんて驚きだわ。

さぁネズミ処分祭の始まりじゃぁぁぁぁ!!!!」

ハルトとキルりんの騒ぎによって隠れているのがバレてしまい。

メルトの魔法がハルトへ目掛けてブッパされる中・・・魔王とキルりんは本を探し出し表に出るもメルトは勘づきハルトを家の外に魔法で吹き飛ばしてから魔王たちを追いからるようにして外に飛び出し魔王たちを追いかけだした。



「今日のメルトは一段とやる気ですね!!!

それよりも早くその本をどうにかしてくださいよ!!!それがある限りメルトは私たちを追いかけてきますよ!」

「処分方法を考えていたのだが走りながらだと・・・くッ・・・ここは一気に燃やし尽くすしかないか。」

「そうはさせないわよ!!!転移!!!からの回収ッ!!!

この古書は私が先に解読して私が先に知恵として蓄えるんだから誰にも私はしない!!!

もうこうなったら・・・・ここで解読してやるわ!!!

えっと・・・フムフム・・・

私の心はシャボン玉・・・・これは魔法の呪文かしら??

私の全てはこの赤い糸の先にある・・・・ん?なにこれ??何よこの本・・・

あのジジィ!!!私をなんだかんだと囃し立てておきながら誰かの書いたを私に寄越したのね!!!

本当に勘弁ならないわ!!!全員涅槃へ消し飛ばしてやるわ!!!」

「全くだ、私の渾身の力作をクソ扱いとはな!!!

だから返してもらうぞ!!!その本をなぁ!!!!」

魔王は自分の書いた本にとんでもない悪評を付けたメルトを気絶させて本を取り戻し、今後誰の手にもわたらないよう・・・漆黒の炎で燃やし尽くし。

完全に証拠隠滅を完了させると・・・気絶したメルトを引きずりながらハルトを探し・・・・回収してから家に戻った。



「はッ!?や、止めろ!!!俺に魔法をそれ以上撃つんじゃねぇ!!!

って・・・・ん?家の中??家も綺麗になってるって言うことは・・・・ミッションコンプリートか??」

「えぇ、こちらはメルトに追いかけまわされてとんでもない目に合いましたよ。

それに・・・一部だけ魔王のポエムが聞けましたが聞きたいですか??」

「ほう、キルりんは一体どんな面白い話を聞かせてくれると言うのだ??

私も混ぜて聞かせてくれないか??もしも・・・アレを話すようなのであれば。

メルト以上の目に合う事を覚悟してくれると助かる。」

「うぅ・・・・私が先に読むんだから返しなさいよ・・・・

でもシュゴビーをたっぷり飲ませてくれるのなら・・・・グガァァァ・・・・」

キルりんは汗をダラダラと流しつつ言おうとした内容を忘れたと言って風呂場へと消えていき。

魔王は今夜は自分が料理を作っていると言ってエプロン姿をひらりと見せるが台所からは聞いたこともない音と触手が這いずって来ていた。



それから数分後、魔王が料理を作り上げ・・・メルトも記憶を多少いじられながらも目覚めると魔王の作った料理を食べることになり待つと――――――



「さぁ今夜は私が腕によりをかけて作った冬の定番という庶民の味方・・・・あつあつお鍋だ!!!さぁたらふく召し上がってくれ!!さぁさぁ!!!」

「1抜けた!!!後はよろしく頼んだぞッ!?んな!?触手!?

コイツは食いもんじゃねぇのかよ!?おい!!これはいれたら駄目だろ!!!」

「魔王、私は日々進化する魔王の才能に感服しました。

これはが食せる食べ物ではないです。

ですから私は人外のハルトと偉大で最高な魔導士で魔法使いのメルトに任せてドロンさせていただきま・・・・あ~~~れ~~~~」

「2人ともやられちゃったわね・・・2人の犠牲は・・・・無駄に・・・したくないのに無駄になっちゃったわごめんねぇ~~~ありゃぁぁぁ~~~~」

3人は魔王の呪文なのか食材の食べられたいと言う意志なのか・・・・触手に捕まり食べたくもない料理を自分から口に運ばれ。

ハルトたちは顔を真っ青にしながら地獄のような時間を過ごした――――――

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