289日目 腕相撲大会の勝者は!?
第1ゲームの終わりを告げ・・・キルりんとリードが離れて休憩を開始した所でハルトたちはキルりんに近づくと。
キルりんはハルトたちに自分の勇姿を見ていたかと問うてきた。
「あぁ、第1戦から激しい戦いだったが・・・リードも想像以上に強いな。
このまま押し切れればキルりんの勝ちだろうが。
リードの事だ・・・キルりんと同様に何かを隠し持っているに違いない。
だからキルりんは次の試合でも全力を出せるように気張るんだぞ!!」
「そうね~だったら私の強化魔法でもかけとく??
不正行為はバレなきゃオッケーとか言うでしょ??アイタッ!?」
「バレたら終わりの間違いだろうが!!!
コイツは本当に勝たせるためには手段を択ばねぇ・・・・
まぁ何とかなったのなら次もやってやれ。
キルりんが勝てば俺たちのPTもそれなりに優遇されるかもしれないしな。
おっと、そろそろ始まるようだしまた観客席側で見させてもらうから。」
「是非とも私が優勝する姿を見てくださいよ!!!
私は基本的には目立たないジョブですがこういう時位目立ってもいいですよね!!!
さぁデカチチリード!!!この第2ゲームで終わりにして差しあげますよ!!!」
「それはどうかな??
私の力がさっきの分で全力だと思うのかい??
私の真の力はこんなものじゃないよ!!!
それも口では伝わらないしさ・・・ここで見せてあげるよ!!!」
「えぇ~~第2ゲーム・・・ファイトッ!!!!」
審判の合図に2人の腕に力が加わると、負荷のかかった台がメシメシと嫌な音が響き始め。
ついには掴んでいた互いの台が引き千切れ・・・・互いに体が吹き飛び審判の審査によりリードの方がダウンが遅かったと言う事からキルりんの負けとなり。
次の最後の1戦で全てが決まると言う事から審判は新たな台を用意するように伝えその間キルりんたちは休憩となっていた。
「さっきの戦いはすごかったな・・・
まさか互いの力で台が千切れて2人ともダウンするなんてな。
ってか・・・腕相撲でここまで激しいのは見た事ねぇけど・・・」
「私もこんなにも激熱な腕相撲は初めて見たぞ!!!
どっちが勝っても本当におかしくない面白い戦いになって来たな!!!
ん~それにしても魔族の参加枠が無いのは悔しまれるところだ。」
「あんたが出たら全員の腕がぶっ飛んじゃうでしょうが。
それに魔王が負けたとして・・・・絶対にリベンジしかけてくるイメージしかないのだけれど??
とか何とかいうよりもキルりん!!!絶対にリードに勝ちなさいよ!!!私の今日の晩御飯代とか色々なお金がかかってるんだからね!?」
「メルト・・・また何か変な賭け事を・・・・
メルトのためではありませんが私は私を屈辱のどん底に叩き落した忌まわしき乳を持つリードを倒し・・・悩みを克服して見せます!!!」
「言うのは簡単だけど・・・コッチも負けてられないから覚悟してよ。
私もこの戦いで教会の給料が上がるか下がるかがかかってるんだから!!」
リードの言葉の重さにハルトたちはリアクションし辛い顔をすると。
キルりんに頑張れと言うだけ言って観客席に戻ると・・・腕相撲を繰り広げる台の準備ができたと連絡が入り・・・布で隠されたセットがめくられると。
そこには先ほどよりも大きく頑丈な台が設置してあり。
審判の指示でキルりんたちは近づき位置に付くが1人問題が出ていた。
「その・・・これ・・・胸がつっかえて腕に力が入らないのだけれど??
――――――もう少しどうにかならない??」
「そう言われましても・・・公式の特注で腕相撲専用台ですので文句を言われましても・・・・」
「ハッハッハ・・・いやぁ本当にこういう時だけ!!!デカチチじゃなくて良かったと喜び半分怒り大半と言うべきでしょうか!!!
喜んでいいのか怒っていいのかわかりませんがここはつっかえるもののない私にとっては好都合!!!
さぁ・・・始めましょうか・・・・リード!!!」
「おいおい見ろよ・・・・リードのアレ・・・胸がテーブルに乗っかって・・・・ゴクリ・・・」
「は、ハルト!!!コレは腕相撲の試合だぞ!!!
リードの胸ばかりに注目することは許さないぞ!!!見るんじゃない!!!」
「にしてもリードの乳はデカイわねぇ・・・・アレはキルりんじゃなくても怒るサイズよ??
あ、そろそろ始まるみたいよ!!!大体予想はできてるけど・・・注目の戦いね!!!」
リードの態勢にある意味違う注目が集まる中、リードとキルりんの最後の戦いが始まりを告げた。
「この・・・・力が胸に集まって全然入らない・・・・このままだと・・・
いや、それよりも・・・男連中の視線に集中できない!!」
「本当に最後の最後で私に憎悪の象徴を見せつけてくれますよねぇ・・・・
そのデカチチ事リードを涅槃へゴートゥヘルしてやりますよ!!!!
―――――――うおりゃぁあぁぁあぁあッ!!!!」
「容赦ないが・・・これも体格によるトラブルだし今回はキルりんの勝利か。
で・・・このメルトの喜びの舞を誰か止めてくれねぇか??
そろそろイライラしてきたんだが・・・・」
「そういうことだからメルト・・・ハルトのグリグリが飛んでくる前にやめておいた方がいい。
にしても最後の終わり方は少し切なさを感じるな・・・・胸があるのが敗因とは・・・・気合ではどうにでもならない部分がそこにある・・・だな。」
と、魔王たちは床に転がったリードを見つめて語っていると。
キルりんの一撃に倒れたリードは体を起こしてキルりんに近づいきた。
「あいたたた・・・・いやぁ負けた負けた。
まさか胸のつっかえで負けるとは思わなかったけれど・・・・優勝おめでとうキルりん。
でも次は私が勝つから覚えてろ!!」
「ハッ今ではその乳に感謝してますよ!!
そのデカイのがあったのなら私は負けてましたのでね。
ですが、そこそこにいい戦いでした。
それと・・・ストレスやイライラも発散できたのでその・・・・な、なんでもないです!!」
「とかなんとか言って素直になれないキルりんね。
だけどこれで多少の事があってもめげないんじゃない??
あと私はこの賭けの報酬をもらってくるから~フンフフフ~~ン♪」
「行っちまった・・・まだ表彰式とかあるだろうに・・・・
本当にメルトは金の亡者だな。」
「言ってやるな・・・何度言おうと変わらないのがメルトだ。
それに・・・今は私たちだけでも目の前の2人に拍手と喝采をしてやろうじゃないか。」
そう言って2人が拍手をすると周りにいた観客たちも同じように拍手をし始め。
表彰式が行われハルトたちはそそのまま1日がぐだぐだと流れて行った。
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