290日目 仲間同士の揉め事
腕相撲大会から数日後・・・イライラやストレスが多少和らいだキルりんはいつもより少しだけイライラが抑えられ衝動的な行動を抑えるようになってはいたのだが。
それはハルトを除いたモノ限定と言う事でハルトが口を開いて暴言を吐けばキルりんは問答無用でハルトにナイフを投げる始末となっており。
その反射的行為がどうにかならないのかとハルトはキルりんに問うと・・・・
「いえ、ハルトにバカにされるのはメルトや魔王にバカにされるよりもカチンと来ると言いますか・・・・そうですね。
ハルトはメルトにバカにされるとどう感じますか??こう・・・グリグリをかましたくなるくらいイライラしませんか??
その衝動がハルトの時だけ異常に抑えられなくなってしまうのですよ。
本当におかしなものですね!!!ハッハッハ!!!」
「ハッハッハじゃねぇ・・・マジで俺にだけどんな特別扱いだよ!!!
そんな特別扱いはいらねぇわ!!!
まぁメルトにバカにされたら誰だって怒りが最大になるとは思うんだが・・・・
逆に俺がキルりんに暴言を吐かないよう自分自身が心がけりゃいいんじゃねぇか??
言わせるようなことをしなけりゃいいだけの話だろ??」
「それもそうだが・・・・ハルトは意外と気にしていないのかすぐに思い浮かんだ言葉を口に出す癖があると言うのか・・・・ストレート過ぎると言うかだな。
時々鋭いメスのような言葉を吐きかけるさまはどうかと思う。」
「そーよそーよ!!!私に何てすぐにバカメルトとか酒のみ女とかカエル魔女とか酷いいい方ばっかりするわ!!!
だからハルトはもう少し口をどうにかした方がいいと思うの!!!」
ハルトたちは依頼へ向かいながら口論となっており・・・・ハルトはどうすればいいのかキルりんたちに問うと。
やはりと言うべきか図に乗ったと言うべきか・・・メルトとキルりんは調子に乗って発言を開始した。
「そうね、まずは私の事はマスターと呼ぶようにしなさいよ!!
私は偉大なる魔導士でハルトの主なのだから!!!
それと私の要望があればすぐに40秒で支度する事・・・それから・・・・」
「あぁズルいですよメルト!!私も色々とハルトにやらせたいことが沢山あるのですよ!!!
えっとですね・・・まずは山へ毒キノコ集めに行ってもらう事とか・・・毒薬の実験体になってもらう事とか・・・・あと私の事はキルりん様と呼んでくれて構いませんよ!!!いえ、むしろそっちの方がしっくり着て私的にはとてもいいです!!心地イイ!!」
「えぇっと・・・お前らの俺に対する不満は分かった。
だがな、俺は俺でそんなクソみたいな要望をハイそうですかって聞くと思うか!?
んなもん聞くくらいなら魔王と2人PTを組んだ方がまだましだ!!!」
「ナニ!?それは本当か!?そんな・・・急に2人だけでの冒険がしたい等と言われても心の準備がまだ・・・・ゴクリ・・・・イイゾ!!!いつでも来い!!」
ハルトは選ぶ相手を間違ってしまったと少し後悔しつつメルトたちに語ると。
キルりんとメルトは魔王を選ぶくらいなら自分を択べばいいと自分が捨てられないようにハルトにどれだけ自分たちが使い勝手がいいのかと先ほど吐き出した要望とは逆の意味でハルトに寝返っていた。
「は、ハルト様!!!どんなことでも言う事を聞くので私だけは見捨てないでください!!!何でもします!!!要望とあれば指だろうが足だろうが何でも舐めまわす覚悟さえあるわ!!!だから・・・・ね??ねぇ??」
「ちょッ!?メルト!?いくらなんでもそれは女を・・いや人を捨てすぎです!!!そこまで行くともはや仲間とかではなく奴隷・・・・
ぐぐぅ・・・ですがハルト!!どうしてこんなサキュバスを傍らに置いて私たちを放棄しようとしているのですか!?
そんなにデカイ乳をもった相手がいいのですか!?どうなんです!?」
「バカヤロウ!!!俺は別に魔王の体が目的で置いてるわけじゃねぇよ!!!
時々変になるがお前達のように自分勝手に暴走しないしお金にも酒にもだらしなくもない。
ま、まぁ時々変なことはするが・・・・それさえ目をつぶればそこそこに使えるからだわかったか!!」
「ハルト!?私はそんなに色々と変なのだろうか!?
私はそこまで変なことをした素振りも行為を見せた事もないのだが!?
とか言うよりも私はサキュバスでも何でもなーーーーーーい!!!」
魔王は嬉しそうにしながらサキュバスと言う部分だけは否定して見せると。
メルトたちはどうすれば自分たちを見捨てずにいてくれるのかと問うと。
ハルトは真顔で答えた。
「そうだな・・・自分たちの悪い癖を正せば置いてやってもいいが・・・・無理だろ。」
「ハァ!?私たちのどこに変な癖があるって言うのよ??
こんなにも仲間思いで魔術に特化したのは他にいないわよ??
本当にハルトってば見る目ないわね!!!私のどこに不満がるって言うのよ!!!」
「そうですよ!!!私だって体系は魔王のようにボインではなくて背も低いかもしれませんが・・・魔王にはできない事をたくさん知っていますよ??
知識面でもテクニックでもです!!!
それに私たちがそう簡単に個性を抑えることができないと言う事はハルトも承知のはず。
どうして私たちの個性を受け入れようとしてくれないのですか??」
「いやそれは個性ではなく習性と呼ぶにふさわしいと思うのだが・・・・
とかなんとか言っているうちに依頼の害獣が目の前にいるぞ!!!
―――――――――コレは幸先がいいな!!!」
魔王の掛け声で害獣との戦闘が強制的に始まり、メルトやキルりんはここぞとばかりに自分たちの長所をハルトに見せつけるかのように披露し。
害獣を全て片付けると、キルりんはいつものように配送者に狼煙を上げて手続きを済ませていた。
「ど、どうかしら!私たちの性能は日に日に増していく底が見えないものよ。
だから私たちを見捨てないわよね??ここまでして見捨てるとなったら変な噂を流してやるんだから!!!!」
「お前・・・ついにはそうやって人の弱みに付け込んで・・・・
べ、別に俺はやましいことは何一つした事ねぇから流される噂なんてねぇから好きなようにしろよな!!!」
「へぇ~~よくそんなにも大きく言えましたねぇ・・・・
私の調査ではたっくさんハルトのやましい内容を知っているんですよ??
これらを流してもいいのでしょうか??チラチラ・・・・」
キルりんは懐から取り出した紙切れをハルトに見せると・・・・ハルトは体をガクガクと震わせ、ため息をついてキルりんとコソコソと話しをすること数分・・・・
決着が着いたのかハルトは仕方なくメルトとキルりんをセットで置くことを決め。
ため息を吐き散らしながら魔王たちと共に街へと目指して帰って行った。
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