236日目 モルガーン夜の強襲


 食事を開始してから数十分・・・・ハルトたちはこの辺では食べられないモルガーンの独特な味に魅了され。

色々な料理を取っては食べてしており・・・その中で魔王と何故かメルトが冷静にナイフとフォークを使って優雅に食べながらモルガーンに質問を始めた。



「で、モルガーンは今夜どの部屋で寝るのかしら??

ダメパパの部屋を使うって言うのはどうかしら??いつもはママとイチャイチャして寝てるわけだし??」

「ぶはッ!?ナニを言い出すかと思えば食事中だぞ!!!」

「そうだぞ!!!それにモルガーンに失礼ではないか。

気を悪くしたら謝ろうモルガーン・・・・」

「ううん、大丈夫・・・それにその提案は私も願ったり叶ったり。

さっきまで寝ていたお部屋を使わせてもらえるのなら今日はいい夢を見られそうだから・・・・ハルトさんは大丈夫??」

「大丈夫ですって・・・ダメおやじはどんな堅い土の上でも水の中でも寝ることができますので。

それに・・・・今夜は耳栓をしておく方がいいですよ?とんでもないが聞こえるかもしれないので。」

ハルトは食事中にこんな下品なことを言う子供ができた場合・・・絶対に殴り飛ばすと心に誓うと。

そのままぐだぐだと話をしているうちに食事を終え、モルガーンはお風呂を借りると言って消えて行くと。

ハルトたちはため息をついて素に戻り・・・このままで大丈夫なのかと問うた。



「何かモルガーンには私たちの事がバレてるようにしか思えないのだけれどどう思う??

魔王も薄々感ずいてんじゃない??何せモルガーンと仲がいいツレ・・・何でしょ?」

「あぁ・・・そうだな・・・言わずにしておくほうが良いのかもしれないと黙っていたがメルトはこういう場面では鋭いな。

きっとモルガーンは私たちの関係を理解した上で話を合わせていると言った所だろう。

だが・・・モルガーンがここまで手間のかかることをするはずがないのだがな。

いつもなら欲しいものが出たらすぐに持ってどこかに消える癖が現れるはずなんだが・・・・・」

「おま・・・・こういう時にそんな物騒な事を言うのはナシにしてくれよ。

この中で誰が狙われてるのか知ってんだろ?マジで勘弁してくれよ・・・

いや待て、だが・・・こんな旨いメシを作れるんだモルガーンはなんじゃないのか??

話していたモルガーンは過去のモルガーンで今では別人のようになっているとかさ??なぁ?そう言ってくれねぇと安心して眠れないんだが・・・・」

「特に私たちに被害が出る訳じゃないのでその辺は魔王とハルトがしてください。

私たちはそろそろ寝ますので・・・・ふわぁぁ~~~」

そう言ってメルトとキルりんは手を振って自分たちの部屋に入り。

魔王はハルトの言葉に腹を立てつつも・・・ハルトが望むのならと、モルガーンから守ってやると言い出した。



「どうせ守る代わりに何かしろとか魔王的な要望を持ち出すんじゃないだろうな??

マジで今回ばかりは魔王の招いた迷惑に振り回されてるんだ・・・・つまり俺は被害者なんだぞ!?

だから要望は無しにしてもらいたいんだがな??」

「そ、そこまで私はがめつくない!!!

ただそうだな・・・今日は私と一緒のベッドで寝るといいんじゃないか?

私も気配で何とかモルガーンを察知できるしハルトもそれだと安眠できるだろ?」

魔王の提案は嬉しさ半分不安半分のどっちにでも転びそうな内容にハルトは悩みつつもメルトとキルりんの部屋で寝るのも問題が多いと言う事で魔王の提案のような要望のような内容を受け入れると、魔王はグッとガッツポーズをしており。

それを見るとさらにハルトの不安は増しながらも2人は部屋に入り床に就いた。



「をの・・・悪いが緊張して逆に寝れんのだが・・・・」

「き、ききききき緊張とはどういうことだ!?わ、わわわわ私はいつも通りだぞ!!!

はぁ・・・わかっている・・・男と女が同じベッドに入ると言う事はメルトとキルりんから聞いた話によるとベッドの中でプロレスをすると聞いたが・・・・するか??」

魔王は一体2人から何を教わったのかと疑問を浮かべながらこっちを見ないで寝るように言って窓側の方にハルト向くと・・・・



「ん?アレは・・・・・ヒッ!?モルガーン!?何であんなところからこっちを見てんだよ!?怖いわ・・・・マジ怖いわ・・・・こんな状況でどうやって寝ろと言うんだ!?」

「どうしたんだ??でも見たのか??」

ハルトは恐る恐る魔王に窓の方にモルガーンがいたと言って向かわせるが外にはだれもおらず。

戻ってきた際に魔王が振り返ると・・・ハルトがいるはずのベッドに布団事姿を消していた。



「あわわわわ・・・・魔王に向かわせた際に布団にもぐってしまったが・・・・なんか妙だな・・・どうして布団が浮いてるような感じに・・・え!?ま、まさかなぁ・・・・あはは・・・悪い冗談だ!!これは悪い冗談だろ!?そうだと言ってくれよバーニィ!!!!!」

「あら?ハルトさん・・・・もう気が付いてしまったのですね・・・・

魔王の目を盗んでハルトさんを奪取するのには手間がかかりましたが・・・・私の影の薄さスキルがあればへッチャラなのです・・・

さぁ・・・このハルトさんのお部屋で・・・はぁはぁ・・・お楽しみとしましょう。」

すると、モルガーンはハルトのくるまっている布団を取り払うと・・・モルガーンは先ほどまでとは違った薄い下着の姿になっており、これは本格的に本能的にもまずい状況だと悟り。

ハルトはモルガーンの腕を掴んで防御していたのだが・・・・・



「知っているんですよ??私・・・ハルトさんたちが本当の家族じゃないって言う事・・・・魔王はハルトさんの事を思っている様だけど・・・・ハルトさんは魔王に距離を置いてますよね??それに・・・あの2人も娘ではなく冒険仲間だと言うじゃないですか。

だったら私がハルトさんをもらってもいいですよねぇ?フフフ・・・・」

「そっかぁ・・・バレちまったらしょうがねぇ!!!

こうなったらヤケだ!!!ダレカァ~~~タスケテクレェェ~~~~俺はここだァぁぁ~~~ンブッ!?」

ハルトが急に叫ぶと同時にモルガーンは両腕を塞がれていることから最終手段と言う事で唇を合わせて黙らせると。

既に魔王には届いていたのかハルトの部屋に飛び込んできていたのだが・・・・



「お、お前達なにをやっていりゅんだ!?

それに・・・モルガーン・・・その恰好は・・・・」

「フフフ、私の夜のパジャマと言うところです・・・・

魔王はハルトさんと夫婦じゃないって言う事は調べがついているので邪魔をしないでもらえると嬉しいかな??」

「何事で・・・ふぁッ!?な・・・ハルトがついに我慢できずに過ちを犯してしまいましたか!?」

「こっちはねみぃんだからさっさと終わらせてスッキリさせて終わりにしたらいいじゃないの・・・ふわぁぁぁ~~」

メルトは先ほどまで寝ていたのか目の前の状況に対して適当に語ると魔王はメルトを揺さぶって起こしているうちにモルガーンはハルトの首筋を舐めまわし始めた。



「んん~~~ハルトさん・・・いい味ですよ・・・フフフ。

私の事は魔王から聞いていると思うのですが・・・私ってハルトさんのようなヒョロい男の方が好物なのよ。

見た目もどこにでもいそうでパッとしないところが素敵よ??」

「なぁ魔王・・・・コイツぶん殴っていいか!?

完璧に俺をバカにしてディスってやがるだろ!?」

「にゃぁぁぁ!!!まだ私もハルトの首を舐め舐めしたことないのにずるいぞ!!!

ハッ・・・・いかんいかん・・・・いいぞ!!やってしまえ!!!」

魔王はモルガーンの行為によだれを垂らして見惚れており。

外野は当てにならないとハルトはモルガーンの掴んでいた腕を放して頭に強烈なグリグリを見舞った。

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