202日目 教会内コスプレ写真大会?
ハイネの問いにハルトは自分が元いた世界の写真はもっと過激で絵師のエロさもグンバツで・・・ただの日常的な写真に過ぎないモノに興味など沸くはずもなく・・・・・ただ、インパクトが足りないとハルトは応えると。
ハイネは何かが突き刺さったのか・・・ハルトの手を握って。
やっぱりハルトと自分は同類だと強く語り出し・・・・ハルトはその手を振りほどいて超絶的に拒否を示した。
「俺がハイネ司祭と一緒なわけないだろうが!?
まず大体だな!!!俺はこんな盗撮なんてしねぇし!!!」
「え?でもこの写真の評価ができるって言う事は何かしのきっかけで違いの分かる何かがあったから写真を決定的にダメ出しができた事を考えて。
ハルト君は私には想像もつかない何かを見て知っているって言う事だよね?
それはあくまで私の想像でハルト君が答える義務等はないけど・・・・
本当に私とじゃないって言えるのかなぁ?
それに・・・男の子だったらこういう写真・・・欲しくなるんじゃないのかなぁ??前回は持って帰ったよねぇ?アレ??」
ハイネの言葉に少しずつ毒見を帯びたと感じたハルトは話を戻すようにして。
結果的に何をどうしたいのかを問うと。
ハイネはニヤニヤしながら自分にもわからないと自信満々に答えだし。
ハルトはにっちもさっちもいかないと頭を抱えていると。
夏に行われるコスプレの写真撮影のあるイベントの事を思い出し。
それにちなんでこの街でそう言ったイベントを行いハイネ司祭の気に入る写真を撮ってもらえばいいのではないかとハルトの頭の中で構想が出来上がり。
ハイネに協力するつもりではないが、犯罪に加担させられるよりかは全然ましだと考えたハルトはハイネ司祭に先ほど頭の中で出て来た内容をぶつけると・・・・
「いいねそれ!!!コスプレってアレだよね?
人が何かに化ける?みたいな?
アレだと私の期待するインパクトのある絵が出るかもしれないね!!
いやぁ~さすがは私の信頼するハルト君だよ!!!」
「いやいや勝手に信頼するようなレベルまで持ち上げないでくれないか?
こっちは割と迷惑してるんだがな・・・・あとさ?コレ報酬とか出るのか?
それに魔王がずっとパシリをさせられてるんだが・・・・」
ハルトの問いにハイネはその辺は安心して欲しいと言って胸を叩き。
善は急げと部屋から飛び出してプリースト達にコスプレ写真大会を開くと言いながら教会内を駆け回り。
戻ってきた魔王にもその話が伝わると、魔王はハイネ司祭の部屋にやって来るなりハルトにどういうことなのか説明を仰いだ。
「えっとだな・・・・カクカクシカジカだ。」
「ふむ、なるほど・・・ハイネ司祭の思い付きと言うが。
―――――――――コスプレとは何なのだ?」
魔王はコスプレというワードを聞いたことがないらしく。
ハルトは簡単にコスプレについて語ると。
それなら自分はどんな格好をすればいいのかとハルトに再び問うてきた。
「そうだな・・・・魔王だろ?サキュバスとかどうだ?」
「ちょっと待て!!私のイメージはサキュバスか魔王か微妙なラインを行き来していると言うのにサキュバスのような低俗な欲に塗れた格好ができるか!!
そこまでして私をサキュバスにしたいのか!」
魔王の答えにハルトは無視しながらハイネの帰りを待っていると・・・・ジャージーと共に部屋に戻ってきたのだが・・・・
「で、どういうこと??ハイネ司祭さま。
私たち神聖なプリーストとハルトさんの身内だけでコスプレ写真大会を開くと言うのは。
ついに脳内がバターのように溶けちゃいましたか?」
「と、溶けてないよ?全然硬いままだよ?
それに・・・ジャージーの可愛いコスプレを写真に収めておきたいなと思っただけで・・・チラッ・・・」
「くッ・・・俺を見るなよ・・・・あぁ~~依頼だから仕方ないが・・・・
そ、そうだなぁ~~~ジャージーたちは教会の飛びきりの美人でスタイル抜群だからどんなコスプレ衣装でも似合うんだろうなぁ~~~~」
「ジト~~~~~~」
魔王の目線がハルトをぶち抜く中、ジャージーはいいように言われて気分がよくなったのか。
照れながらハイネ司祭にOKを出すと。
ハイネ司祭は凶悪的なガッツポーズをとってからすぐにリード達にイスを片付けさせてステージの用意をさせると。
ジャージーは魔王の手を掴んでコスプレの衣装を探しに行こうとリザさんもついでにと連れて教会から出て行ってしまった。
そして・・・それから数時間後・・・・
教会内ではステージをくみ上げる音が響いており、一通りの作業の伝達が済んだのかハイネ司祭がハルトの元へと戻ってきた。
「いやぁ~~~作戦は見事動き出したね。
これも全部ハルト君がいてくれたからだよ~本当にありがとう。」
「ハイネは何を言っているんだ?
これからの写真撮影が一番の力の見せ所だろ?
それに・・・相手はあのジャージーやリザさん・・・そして魔王・・・
相手は生半可な相手じゃねぇから覚悟しておかねぇとだ。」
「何が生半可じゃないのだ?」
2人の会話に戻ってきた魔王が口を挟むと。
ハイネとハルトは綺麗に直立しており・・・誤魔化すようにして何でもないと語り話を終わらせると。
魔王を探しに来たジャージーに魔王は連れられる際にハルトに・・・・これからのコスプレ大会を楽しみにしていろとだけ言って消えて行き。
その言葉を吐いていた魔王は少しだけ大人な女性のようにも思え。
ハイネの言葉で気が付いたハルトはハイネの呼ぶ方へと向かって行くと・・・・
「さぁ~私が考えに考えたステージなんだけど・・・・コレでどうかな?
リードのステージ作成技術も大したものだけど私のアイディアも悪くないだろ?」
「あぁ・・・人は見かけによらないって言う事がわかったよ。」
ハルトはハイネがデザインした教会にちなんだデザインが施されたステージを見てボソッと呟くと。
このステージに上がらせた状態からハイネはどうやって写真を撮るつもりなのかとハルトは問うと。
それは実戦で見せると言い出し。
時間的にそろそろ大会を始めると言ってハイネはジャージの部屋にノックをして知らせると。
既にコスプレの衣装を着こんだジャージーたちが現れた。
「うっひょ~~~!!!ウチのジャージーカワイイイィィィ!!!ぐはッ!?」
「ハイネ司祭さま・・・テンション上げすぎですよ?
もう少しだけ大人しくしていてください。
で、ハルトさん?私たちのコスプレ衣装はどうですか?」
「うあぁ~あ!!」
「少し・・・恥ずかしいが・・・ハルトが見たいと言ったから力を入れてコスプレをしてやったのだ。
べ、別に・・・その・・・・ハルトのため・・・とかじゃないからな!!」
「その・・・写真撮影がメインでそんな短いスカートで大丈夫か?
それとハイネ~早く起きろぉ~写真撮影はじまっぞ~」
ハルトの声にガバっと起き上がったハイネはカメラを取り出し・・・・
ジャージーにリザさんと・・・次々に写真を撮りまくり楽しんでいた。
のだが・・・その乱雑な撮り方にハルトは納得できずにハイネのカメラを取り上げた。
「あぁ!?何をするんだハルト君!!!今、絶好調だったのに!!!」
「何が絶好調だバカヤロウ!!!
こんな立ったままを撮ってどうするんだよ!
まさか・・・ハイネの技ってただただ量を撮りまくるってヤツか?」
ハイネはハルトの質問に即答して頷き。
ハルトはこういう場合での撮り方と言うモノをレクチャーし始めた。
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