186日目 キルりん最大の難点
ジャージーがお題箱を出して腕を突っ込むキルりんは目の前で興味を示さない男共に言いたいことはまだまだあったのだが。
この怒りはお題で発散させようとボールを1つ掴み取ると。
そこには15と書かれており・・・その番号にハイネが反応した。
「キルりんは15を引いたか・・・ハルト君キルりんは腕のいいアサシンなんだよね?」
「あぁ、それはキルりんが自分で言ってるだけで本当は依頼でもあんまり役に立たねぇダメなアサシンなのが実態だ。」
「ちょッ!?ハルト!!!それは聞き捨てなりませんよ!!!
私は本当の本当にアサシンスクールで最高評価を受賞して卒業したエリート中のエリィートですよ!!!
いいでしょう・・・この場を借りて私のエリートたる由縁をお見せ致しましょう!!!
さぁ・・・早く準備をしてください!!!どんなものが来ようともクリアして見せますよ!!」」
キルりんの掛け声にジャージーはすぐに番号のお題を準備させ。
その準備が完了したのか・・・幕が下りると――――――――――
「はい、こちらが15番のお題である・・・・こちらの海産物でおなじみの脂がのって美味しいヌメヌメウナギ5匹の制限時間以内でつかみ取りチャレンジです!!」
「えぇ・・・私・・・こんなのでアサシンの力を見せるのですか?
なんだか不本意ですが・・・アサシンの手の器用さを見せて差し上げますよ!!!
さぁ開始のゴングをお願いします!!!」
「えらくキルりんはやる気だけど・・・・あのヌメヌメウナギは生きがいいから大変かもしれないよ?」
「まぁ・・・好きなようにさせてやってくれ。
逆にコレすらクリアできないようじゃキルりんはその程度だったって事がわかるだろ。
それに・・・・自分で器用だとか言ってんだ、本当に器用なのか見せてもらおうじゃねぇか!?わべちッ!?」
キルりんはニヤリと笑ってハルトにヌメヌメウナギを叩きつけると・・・・勝負はもらったと言ってジャージーの開始の合図とともにつかみ取りを開始し。
次々とヌメヌメウナギを捕獲していき・・・その腕の良さは自分をアサシンのエリートと言うだけのことはあり。
体中をベトベトのヌメヌメにさせながら最後の一匹と決死の戦い始めていた。
「ねぇハルト君・・・あのキルりんって言う子・・・自分をエリートって言うだけのことはあるんじゃないのかな?
あのヌメヌメウナギをこれだけ早く掴む漁師はそうはいないよ。」
「いや、そうでもないみたいだぞ・・・・あのキルりんはいい所の面もあるんだが。
調子に乗ってやらかすのがキルりんだからな。」
「ヌアッハッハッハ!!!コレでラストです!!!
さぁ見るがいい!!!コレでハルトたちが馬鹿にしたアサシンのエリィートである私の名が世間に轟くのも時間の問題というものでしょう!!!
ジャージー計算をお願いします!!!」
「え、えぇっと・・・その・・・・キルりんさん?
かごから生きのいいヌメヌメウナギが逃げてきて・・・あれ?私の方に来て・・・きゃぁぁ!?ヌメヌメウナギが私の足をつたってきます!!!た、助けてェ!!!」
「ヌメヌメナイス!!!!!」
「そのシチュを待っていた!!!!」
ジャージーの体に数匹のヌメヌメウナギが絡まり・・・ヌメヌメとのコラボ―レーションを見ていたキルりんは水着のジャージーの溢れんばかりの肉を掴みつつウナギを回収するが・・・・
「なッ!?ジャージーにウナギたちが興奮したのかベトベトさが増して全然取れないのですが!?
待ってください!!!コレは予想外のヌメヌメですよ!!!
よし・・・コレで2匹・・・ぬおぉぉぉ!?!?!?」
「き、キルりんさん危ない!!!!」
「おい・・・ハイネ・・・ジャージーとキルりんがヌメヌメウナギのプールに消えたが大丈夫なのか?」
「まぁ大丈夫だとは思うけど・・・・視覚的には大問題かな。
みんなの期待もきっとキルりんじゃなくてジャージーだろうしね・・・・」
ハイネが見守るプールの先ではバシャバシャと音が聞こえ。
まずはジャージーがヌメヌメの体をプールから脱出させ。
その後に続くようにキルりんもプールの中から飛び出した―――――――――
「あうぅ・・・キルりんさん大丈夫??
って・・・きゃあ!ヌメヌメで本当に大変ですぅ~~」
「いやぁ~~本当に体に纏わりつく部分が少なくて助かりました。
ふぅ~~~ん?ん?
あぁ・・・うん・・・私には興味がないと言う事は知っていますが。
ヌメヌメのジャージーばかり見ておいて私を見てがっかりするとはどういうことですか!!!!!本当にお前たち全員を血祭りにしてやりましょうか!?」
「キルりんの言う事も一理あるな・・・・
余分なモノがないが故にヌメヌメの纏わりがジャージーよりも少ないな。
それに引き換えジャージーは・・・・」
「あぁ・・・ハルト君それ以上は言わなくてもみんな理解しているよ。
ジャージーのヌメヌメ姿に言葉が出ないくらいにヤバイって言う事を―――――」
「ご、ごくりんこ・・・・こりゃたまらないな!!!
で、この水着コンテストは誰が出ていたんだっけ?」
「さぁ・・・確か鉄板まな板少女キルりんとかいう名前のアサシンじゃなかったか?」
キルりんは時間が惜しいと・・・自分をバカにした男達に指をさして後で覚えていろと語り。
ジャージーの足元にいるウナギをかごに入れ・・・プールの中に飛び込んで両手にいっぱいのウナギを入れてくると。
今回のコンテストの勝者第1号はキルりんになるとその光景を見ていた全員が想像していたのだが――――――――
「よし!!!これを入れると私にはご褒美が・・・・さぁ・・・フィニッシュです!!!!ぬおっとっとっと・・・・ぶへはッ!!!!
ん~~ぬめりで滑って転んじゃいましたって・・・・あぁぁッ!?」
「はい、時間終了~~~~数を数えますよ?
1、2・・・・・この時点でキルりんさんの挑戦失敗です~惜しかったね!」
「あぁ~キルりんの最後のドジさえなけりゃクリアしてたのに・・・・本当にウチのヤツらはポンコツばかりだな。」
「いやいや・・・キルりんは本当によくやったと私は思う。
何せあのヌメヌメのプールに飛び込むだけでなく・・・ジャージーにもヌメヌメをお見舞いしたのだから。
あと・・・あれだけのヌメヌメを浴びて自身の体に一切ぬめりを纏わりつかせないキルりんのスキルにも驚かされたね。」
ハイネが色々とキルりんと魔王の評価をする中。
キルりんはもう・・・ヤケと言わんばかりにヌメヌメのプールに飛び込み。
その中の液体とウナギを暴言を吐いていた男共にぶつけ、ぶっかけしていると。
ジャージーの強制撤去の指示でキルりんはプールごと退場となり。
ジャージーはシャワータイムを取って着替えてやって来ると。
その恰好は牛のような模様の書かれたビキニを込んでおり・・・ハイネの趣味かとハルトが問うとハイネはそっとグー作り、ハルトはそれに答えて待っていると・・・・
「はい、皆さんお待たせいたしましたぁ~先ほどのヌメヌメを取って衣装チェンジしてきましたので。
これからどんどんと熱い水着の祭典を盛り上げていきましょう!!!
さぁ・・・次のエントリーナンバーは・・・044のせっちゃんさんです!!!どうぞ!!」
「エントリーナンバー044のせっちゃんだ・・・よろしく頼む。
だが・・・私の格好は場違いだったりしないか?
男達の視線が色々な部位に集中されているところから見るに・・・なのだが・・・」
せっちゃんの攻めに攻めた水着を観客席にいた男共はジッと見つめており。
せっちゃんの腰回りや胸をジロジロと見ていると・・・せっちゃんの隠す仕草に男共はグーサインで返すと。
ジャージーはせっちゃんにいつも通りで大丈夫だと語ると・・・そのままお題箱の抽選へと流れて行った――――――――――
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